2011-03-03 (Thu)
「監禁眼鏡」
静雄×臨也/18禁/A5/76P/700円
監禁と眼鏡がテーマの漫画・小説合同誌
6人での合同誌です 他の参加者さんや詳しいことは↓
トウカサンプル
かけたら相手のいう事を聞かないといけない眼鏡をモブにかけられた臨也
そこに静雄が助けに来て結婚しろ!と言う話
※モブ×臨也有
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「え……?」
眼鏡をかけてみても見え方は何も変化は無かった。しかし辺りを見回して目の前の男達を眺めた瞬間に、どうしてか背筋がぞくりと震えて寒気を感じてしまった。何か普通ではない、と本能的に感じたのだがその時にはもう遅かった。フレームに手を当てて外そうと掴んだのだが、呪いでもかけられたかのようにしっかりとくっついて離すことができなかったのだ。
困惑していると眼鏡を手渡してきた男が、説明するように告げてきた。
「一度嵌めたらもう自分じゃあ外せないぜ。骨董屋のおやじに聞いた話じゃその眼鏡をかけた者は、レンズに映ってる相手に逆らえなくなるらしいんだがどうだ折原?面白い眼鏡だよな、試しに服脱いでみろよ」
「ちょ、っと待てよ!いくらなんでも、そんな都合のいいものがあるわけ、ない……っ、のに、ははっなんで?くそっ!」
罪歌の件もあるのでそういうわけのわからないものがまだ他にあってもおかしくはなかったが、まさか俺自身がそんな目に遭うなんて思ってもいなかった。男の言い分にふざけるなと怒鳴りつけてやりたかったのだが、なぜか勝手に手が動いてコートを乱暴に脱がせていく。自嘲気味に笑いながら、どんどん脱いで遂にはズボンにまで手が及んだところでさすがに叫び声をあげた。
「やめろって!別に嫌だって言ってるわけじゃないだろ!セックスがしたいなら、始めからそう言えば……っ」
「だからそうじゃねえんだって。あんたもう次は無いって思ってるだろ?俺達はそろそろ脅す材料が無くなるから、終わるって思ってただろ?そうはいかねえんだよ、こんな都合のいい玩具逃がすわけねえだろ。たまたまこんなもん手に入れたから使ってみただけで、どうせ捕まえて逃がさないつもりだったんだ。だからさ、あんたは今から俺ら専用の精液便所にでもなってもらおうか?」
「……っ、誰が、そんなことしてあげるとでも?ふざけるのも大概に……!」
わけのわからないものに操られて好き勝手にされるなんて、最悪以外のなにものでもなかった。不快感を顕にしながら、それでも一向に手は止まらない。止められない。上半身裸でズボンも脱いでしまいあとはもう下着だけ、というところでようやく手が止まるがすかさず男がニヤニヤしながら近づいてきて囁くように言った。
「相手に逆らえなくなるってことは、命令だったら何でも従うってことだろ?あんたは今から常にちんぽしゃぶるか下の口に受け入れてないと、我慢できなくなって体が熱くて発情しまくるって言ったら本当にそうなったりするのか?なあ」
「えっ……な、なに?冗談……っ、う、あ……?」
言葉を耳にして認識するまでの間に、既に全身に変化が訪れた。急に体の力が抜けて、足から崩れるようにソファの上に座るとそのまま背もたれにぐったりして起きあがれなくなる。そんなバカな命令が実行されるわけがない、としっかりと頭では思っているのにどんどん兆候は現れてくる。全身は火照るように熱くなり、小刻みに震えて額に汗が浮かぶ。
まるで本当に発情を始めたみたいで、戸惑うしかなかった。罪歌の能力は自我が無くなるほど支配するが、そこまで強くは無いにしろたかが眼鏡一つでここまで動けなくなるなんて考えられなかった。
「やっぱり効いてんのか?おい、これすげえな。折原さんあんたマジで今発情してるみてえだぜ、乳首勃ってるぞ」
「……ッ!み、見るなっ……やめろ、近寄るな……っ!」
「いいのか?このまま放っておいたらあんたずっと発情しっぱなしになるぜ。ちんぽ欲しいなら言ってみろよ」
「だ、誰が……!」
* * *
「俺のちんこ、欲しいか」
「欲しい」
「……ッ!おま、っ、ば、馬鹿野郎はっきり言うんじゃねえッ!!」
「なんなのこれ?」
条件反射で答えたのはいいが、こっちが恥ずかしくて顔を伏せたいところなのに、向こうが先にベッドのシーツに顔を埋めた後に大声で怒鳴りつけてきたのだ。確かにある意味さっきから聞きたかったことだろうし、最低だなと言えるようなことだったが、反応がおかしい。
これではまるで喜んで身悶えているようにしか見えなかったからだ。
「も、もう一回言ってくれ。しかももっとエロく」
「シズちゃんのぶっといちんぽ、俺の中にずっぽり入れて掻き混ぜてぐちゃぐちゃにしてイかせてよ?」
「うわっ、それやべえ!マジで突っ込みたくなるじゃねえか……」
「ねえさっきから人で遊ぶのやめてくれる?すごい殺したい気分なんだけど」
完全にこれは言葉での羞恥プレイに違いなかった。こんな酷いことをしやがって、と怒りを露わにして睨みつけたのだが、本人はまだ顔を埋めたままだった。
なんか俺が考えていたのと違う方向で面倒くさいな、と思いながら忘れていた体の感覚を思い出していた。確かに今は性器をしゃぶっていなければ、受け入れてもいない。だから何度も繰り返し感じた疼きがじわじわと全身を襲ってきていた。相手がシズちゃんでなければとっくに入れてくれとねだっているのに、と考えていると突然起きあがって俺の方を鋭く睨みつけてきた。
「あのな、手前の気持ちはよくわかった。こんなことは本来だったら言わないほうがいいんだろうが、俺はあえて言う。いや、手前は大袈裟なぐらい命令しねえと手に入れられねえってよくわかった。だからいいか逆らうんじゃねえぞ、文句も言うな。そんで一生覚えておけ」
「つきあうのはやめだ。俺と結婚しろ」
「いいよ。結婚しよう…………っ、う、な、ッ!な、な、なんてことを……うぅ、くそっ、文句ぐらい言わせろよバカ!!」
言葉を口にしている瞬間は反応できない。命令されて、それに答えた後に一気にその意味を理解する。一瞬で頭の中がパニックになって、それなのに文句を言うなと先に釘を刺されていたので反論すらできなかった。
しかも俺だってまんざらでもないから、嫌だと嘘もつけない。
「は、はははっ、やべえこれおもしれえ。嘘なんてついてねえんだろ?本当に俺と結婚してくれんだろ?」
「あーーもうっ!結婚するから、なんでもしてよ!う、わあああっ、あ、信じられないッ!結婚なんて、酷すぎるっ、なんでこんなこと、俺は約束させられてんだよ!」
「そりゃ俺は手前が好きだし、手前だって俺の幸せを一番に考えてくれるぐらいには惚れてるんだろ。だったらもう、いくとこまでいきゃいいじゃねえか、なあ?」
なんで今俺はこんな変な眼鏡なんて掛けているんだろう、と心底思った。逃げたい。恥ずかしすぎて、今すぐ池袋中を叫びながら逃げたいのに、ただベッドの上であわあわと慌てるしかできなくて腹が立つ。しかもやけにかっこよく言ってくれて、この潔さが好きなのだが、ズルイと思った。
さっきまでは男達に散々な目に遭わせられていたのに、シズちゃんの手にかかれば別の意味で散々なことになった。こんなものを使われてなんてツイてないんだと思ったりもしたが、逆だ。一気に最高のプレゼントとに変わった気分だった。
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