2011-10-19 (Wed)
「おねがいしずおせんせい」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/108P/1000円
静雄に捕まり酷い格好なのを写真に撮られてバラされたくなければ
先生に逆らうな恋人になれと脅迫されてしまう
静雄が好きな臨也は体だけの関係と知りつつエッチな行為を受け入れる
毎日校内で淫らなことばかりをして過ごすがそれを九十九屋に見られて…
ヤンデレ教師静雄に健気生徒臨也が鬼畜調教される パラレル
表紙イラスト NONO 様
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「……な、にっ、これ」
「目え醒めたか?なかなか起きねえから、とっくに日が暮れちまったぜ」
「シズ、ちゃん……?」
目の前に居たのは確かに呼び出した張本人で、だけど白衣を着たまま椅子に腰をかけて偉そうにこっちを見ていた。そして俺は黒い革張りのソファに座らされていて、化学準備室にこんなものがあるのが驚きだ。見た目からして相当古そうなので別の部屋から持ってきたのかもしれない。
だけど問題は、俺の格好だ。
何度眺めても目を疑うような事態になっていた。
「その言い方は止めろって何度も言ってるだろうが。まあいい、それは今度きっちり教えるとしてだ」
「これ、全部やったのって、まさか」
「ああ俺だぜ。すげえエロいだろ?ちゃんと写真を撮ってやってるから後で見せてやるよ」
「しゃ、写真だって!?」
おもわず体を乗り出して叫んだけれど、身動きが満足にできないからあまり意味はなかった。だけど今の声で全部気づいたらしく、机の上に置いていた携帯を片手に近寄る。
目の前で待ち受け画面を見せられて、絶句した。そこには今の俺と同じ格好の眠っている姿が映っていたから。
「そんなにすぐ見たかったのか?なあよく撮れてるだろ?」
「な、んで……?」
あまりのことに頭が追いつかない。どうしてシズちゃんが、なんで、どうしてとそればかりがぐるぐると回る。意味がまるでわからない。
嫌がらせをたくさんしてしまってそれに激怒したにしては性質が悪い。やり過ぎだ。だけど多分それは違うのだとしたら、一体何が目的でこんなことを。
俺の赤いシャツを破りズボンや下着を全部脱がせて、手足を縄で縛ってソファに放置されているのだろうか。しかもそれをカメラにおさめられて。もし俺がこういうことをするなら始めから明確な目的があるからだ。それは。
「なあ臨也、頭のいい手前ならわかるよな?これがどういうことか」
「え……?」
突然名字でなく下の名前で呼ばれて、胸がドキンと跳ねた。いやそんな場合ではないのだけれど、俺は嬉しかったのだ。
折原、ではなく臨也と呼んでくれたことに。ずっとそれを望んでいたから。入学してもう半年が経っていたけれど、ようやくその願いが叶えられた。だから感動した。
俺は出会う前から、初めて顔を合わす前からずっとシズちゃんに、平和島静雄という教師に好意を寄せていたから。
最初に知ったのは次に通う予定の高校の事を調べていた時だ。なかなかにおもしろいという噂は聞いていたけれど、すごい力を持っているのに教師をやっている者がいると聞いて興味を持った。それから調べて実際に生徒として登校するようになった初日は、本当に嬉しくてしょうがなくて。
昔はいろいろと事件も起こしたけれど、今では立派に教師をやっているというのが驚きでかっこいいと思った。実際に容姿も姿も好みではあったから問題なくて。ただ一つだけ難点があるとしたら、互いの性格が真逆で仲のいい先生と生徒の関係にはなれないことだった。
だから逆に問題児として振る舞い、近づいてそれなりに楽しい日々を過ごして、ようやく名前を呼ばれるまでになったのだ。だけど。
多分これはダメだ、最悪な方に受け取られたんだろようやく気づいた時には遅かった。
「これからこの学校内で何が起こっても俺が全部揉み消す。手前を守ってやる、だから……」
「守る、って……?」
「俺とつきあえ、臨也」
「……ッ!?」
一瞬で全身の血が沸騰し、かあっと羞恥心とか喜びとかいろんな感情が駆け抜けていった。正直に、嬉しいと感じる。
この半年の間思ったよりも近づくことができなくてやきもきしていたので、つきあえという言葉が胸に沁みた。涙だって出そうだったけれど、シズちゃんの顔は笑っていなかったのだ。
むしろ不敵に、何かを企んでいる表情で、これは違うんだと瞬時に悟った。
「いいか、脅してるわけじゃねえ。あくまで手前の意志で、俺とつきあえ。まあ拒んだらどうなるかは、わかってるだろうけどな」
「脅し……って」
「手前はこういうことをよくするんだろ?男に媚び売って体を差し出してるって聞いたことがあるぜ。だから俺とつきあって言う事聞くのも、そういうことをするのも嫌じゃねえだろ?」
「あ……」
その瞬間に全身から血の気が引いて真っ青になった。さっきまでの喜びなんか消えて、胸にぽっかり穴が空いたかのような悲しみが広がっていく。
どうして、どうしてと心の中で呟きながら。
「白くて綺麗だよな、手前の肌。そういう趣味の奴に写真売ったら、高く売れんじゃねえか」
「そういう、ことか」
その言葉でようやく納得する。
シズちゃんはこれっぽっちも俺のことなんて好きじゃない。例の噂を信じていて俺がいかがわしいことをしているのを利用して、多分自分も同じようなことをして欲しいと思っている。
多分俺の体だけが目当てだ。そういう意味での、つきあうということなのだ。
一気に奈落の底に突き落とされたかのような絶望感を覚えたが、これに関しては自業自得だ。実はそういうことをしていないというのに、勘違いさせるようなことをしてきたから。
男なんかと関係を持ったことはない。襲われそうにはなったけれど、躱してきた。ここまで危険な目にだって遭ったことはないだろう。
「意味が分かったか?」
「そうだねわかったよ。だからあえて言うよ。俺はシズちゃんなんかとつきあわないし、体を好きになんてされたくない」
きっぱりと言う。もう惑わされたりなんかしない。例え好きな相手から名前を呼ばれたとしても、こんな理不尽なことをされるぐらいなら嫌われてもいい。
だってこのまま脅され続けたとしても、いいことなんて何もない。苦しいだけだ、俺だけが。シズちゃんは突っこめて嬉しいかもしれないけれど、そんなの最悪だ。好きな相手に手酷くされるなんて、体以上に心まで傷つく。
「まあ簡単にいかねえとは思ってたけどよお」
そこで待ってましたとばかりにシズちゃんが机に向かい、手に何かを持って戻ってきた。テーブルの上に全てを置いて広げた後、ビーカーに入っている液体を透明な棒で取り反対側の手には赤い紙を握っていた。
「理科の実験で昔にしたの覚えてるだろ?」
「え?」
突然何を言いだすのかと思ったら、目の前で棒から液体を紙の上にたらして乾かすように紙を振った。するとみるみる色が変わり、赤色になる。
次にもう一つのビーカーからも棒を取り出して、別の赤い紙に押しつける。すると今度は青色に変化して、それがどいうことかようやく理解した。
「リトマス紙を赤と青に変化させる液体は、何だ?」
「……っ、塩酸と水酸化ナトリウム」
「そうだよな、どっちも劇薬だよな。誤って手についてしまったら、水で洗い流せって言われただろ?じゃあこれを、どうすると思うか」
「まさか」
両手に残りの液体の入ったビーカーを持っていて、見せつけるようにゆらゆらと揺らしてみせる。その二つをどうするかなんて、考えなくてもわかるのは当然だ。
あまりの悔しさに唇を噛んでいると、予想通りのことを告げられる。
「これどうすっかな?そうだな、ここに垂らすっていうのはどうだ。ちなみに濃度がどのぐらいかは、秘密だ」
「垂らす、って……」
「さっきの条件を受け入れるなら止めてやる。でもダメっつうなら」
最後まで言われなくても理解している。俺が嫌がれば、このまま乳首の先に劇薬を垂らそうというのだ。そんなことをされるわけにはいかない。
だけど体目的でつきあうというのも受け入れられない。そうなったら一方的に虐げられるだろうことは目に見えているから。
「その顔じゃあダメってことか。ならしょうがねえ、痛いかもしれねえが我慢しろよ」
「……す、好きにしたら、っ、いい」
強がってみたものの怖いのは当たり前だ。目の前でリトマス紙の変化を見せられているのだから、あれに偽りはない。
体に傷が残るのもどうしようもないか、と思いながらビーカーが近づいてくるのを見て目を瞑って歯を食いしばった。するとククッと低い笑い声が聞こえてきた直後、両方の乳首の先に冷たい感触がして全身を震わせる。
「あっ、あ、あああああッ!!」
「手前が強情なのが悪いんだからな。まあ最後まで止めろと一言も言わなかった覚悟は褒めてやるぜ」
「うあっ、あ、熱い……うぅ、っ、く!」
* * *
「ん……?」
「ああ起きたか臨也。眠ってたのに悪いな、トイレが我慢できなくてよお」
「あ、うぅ、っ……は、ふぅ、ん」
意識が覚醒した途端に心地いい快感が全身を襲ってきて、心地よさに目を細めて頷いた。すると繋がったままポケットから携帯を取り出して、画面をこっちに向ける。
するとそれは動画らしく、しかもそこには俺が映っていた。場所は今と同じ化学室のすぐ傍のトイレの個室の中で、足を開いた体勢のまま太股と脛部分をガムテープでぐるぐる巻きに固定されている。首輪の鎖は便器の後ろの浄水器に括りつけられ、瞳を閉じて寝ていた。
『……ぁ、うぅ、ん……』
『見えるか?寝てるのに気持ちよさそうに頬染めて喘いでるぜ。夢の中でもセックスしてんのか?』
「……っ」
「よく撮れてるだろ?全然起きなくてなあ、三十分ぐらい犯してたぜ」
慌てて視線を外してシズちゃんを見あげると、満足そうに口の端を歪めていたので背中がぞくぞくと震えた。寝ているところを責めて喜んでるなんて、相当の変態だ。だけどこうして動画を見せられて、それで恥ずかしくなり中のペニスをぎゅうぎゅうと締めつけていることの方がおかしい。
でもこんな壊れかけの、おかしくなっている俺でも卒業まで面倒を見てくれると言うのだから嬉しい。約束までしたのだから、絶対にもう逃がさないつもりなのは秘密で。
「ねえ、っ、寝てる俺と、どっちがよかった?やっぱり煩くしゃべらないから、寝てる方がいい?」
「そうだな、まあたまにうるさくてうぜえって思うことはあるが、嫌いじゃないぜ。手前が泣きながら喘いでる声とかな」
「泣かせてる、のシズちゃ、んのせい……っ!?」
「静雄先生って、言えよ。ここに書いてあんだろ『おれのくうなしずおせんせい』ってな」
指差した先には確かに油性マジックでしっかりと文字が書かれていて、どうして平仮名なのかはその方がおもしろいから、らしい。股の部分に直接書かれてくすぐったかったけれど、俺からはあまり見えないから気にならない。
本人はそれをかなり気に入っているのか、大事な物を撫でるようにゆっくりなぞっている。腰を振りながら。
「んぁ、あ、う……ねえ、ちゃんと、みまわりっ、おわった?」
「ああさっさと終わらせてきたぜ。二回目の見回りも終わったところだし、な。まあ途中で寄って手前で遊んでたから少し遅くなっちまったが、まだ寝てるか?」
「しずおせんせいのおちんぽほしい」
そんなことを言われれば、もう欲しいとねだるしかなかった。頭ではわかってる。結構遅い時間になっているし、ここでやめて寝た方がいいことぐらい。
だけど気づかなかったみたいにわからない振りをできる年頃なので、考えないことにする。少しでも離れたくないぐらい、盲目的に好きなのだから。
「じゃあとりあず一本抜くぜ。掃除大変だから中身は零すなよ」
「わ、かっら、あ、う……んぅ、あ、ふあっ!」
後孔から震えていた玩具が引き抜かれる時に名残惜しくて食いついていたけれど、強引に引き抜かれた直後にそこを締めつけて零さないように耐える。大した量は無いけれど既に三、四回分はあるだろうと思うので目を瞑って歯を食いしばる。
するとすぐに代わりの、だけど本命のペニスがそこに添えられて熱いため息をついた。口角があがり随分と淫らな表情をしているだろうな、と自分でも思う。だけどこれが欲しくてたまらない。
常に何かがここに入っていないと不安になるぐらいには性行為ばかりを一週間されていた自信がある。休みの日でも入れていたし、こうなる前のことがあまり思い出せないぐらいには望んでいる。心から。
「やっ、あ、あうううんんっ!きた、きらぁ、っ、しずおせんせ、の、っ、あ、んぁあ、う!!」
「昨日まで二本入れたことなかったのに、もう馴染んでんじゃねえか。本当にこっちに関しても優秀だよなあ、手前は」
「あ、あぅう、く、は……だっれぇ、しずひゃんが、っ、あ、ふぁあ……おひんぽがぁ、すき、だからぁ」
先に入っていたバイブを押しのけるように挿入されて、すぐさま律動が始まる。しかも玩具の根元も握っていて交互に出し入れされながら責められて、気持ちよすぎてしょうがない。
すぐに達してしまうだろうなと思いながら、体の事を褒められたので正直に胸の内を伝えようとした。だけど結局本音は飲みこんでしまい、ズキズキとどうにもできない想いがぐるぐると心の中だけで回ってしまう。
もうそれは破裂しそうなぐらい膨れあがっていたけれど、快楽に浸ることで忘れようとした。今までそうやってきたのだから。
「そこはよお、言うことが違う気がするけどなあ。まあいい、出してもいいよな?さっきのねだり方がかわいすぎて、もう出そうだからよお」
「だひれ、っ、おれも……イっひゃう、ふたりでっ、いっしょに、ぃ、あついの、いっぱいにしれ?」
「ああわかったぜ」
* * *
「あんたさあ、また呼び出して何の用だよ」
「大したことはない。平和島とのめくるめく愛欲の日々を語って貰おうかと思ってな」
「……っ、もしかしてあんたも俺のことを脅すつもり?」
シズちゃんに襲われる前日にもこいつに呼び出された。だけどその時は完全に脅迫される前に自分から部屋を飛び出して、それでうやむやになったけれどこいつにはバレていたのだ。
俺が好意をもっていること。そして多分他にもいろんなことをこいつは知っている。俺達の関係も。
「いや、折原が少し可哀そうになってな。平和島一筋なのにあいつはお前が淫売みたいなことをしているという噂を信じ込んでいる。本当は素直で真っ直ぐな奴なんだよな」
「なあ……もしかしてあんたじゃないのか?静雄先生にコラ画像送ったのも、妙な噂を遠まわしにふきこんだのも」
「俺のことは九十九屋先生って呼んでくれないのか?」
「くそっ、最悪だ!」
はぐらかすようにうっかり口にしてしまった普段とは違う呼び名を指摘されて、一気に頬が熱くなる。まだ朝一番で教室にすら行っていないのに、こいつなんかに構っていられないとそのまま部屋から出ようと振り向きかけた。すると。
「いいのか?二人の写真をバラしても。まあ俺が言うのもなんだが、相当ヤバイことになるだろうな」
「……お前」
「いくら惚れこんでいるとはいえ、ここまでするとは予想してなかった。一応は悪いことをしたなと思っているんだぞ」
「人を脅しておいて白々しい」
唇を噛みしめながら九十九屋の顔を睨む。淡々と俺を追いつめる言葉を確実につきつけてくるコイツは最悪だった。シズちゃんなんかと比べ物にならない。
深くため息をついてそれから真正面に見据えて、意を決しって告げた。
「条件を言えよ」
「なに、平和島に比べたらかわいいものだ」
そうして差し出された物に、俺はこいつの本当の恐ろしさを知る。それは二本のバイブで、俺がこれまでに使われていた物と同タイプだった。確実に全部知られている。
しかしもう一つ見慣れない物も持っていて、形状からして嫌な予感に悔しがりながら気持ち悪い笑みを浮かべる九十九屋の説明を聞いた。
「つまりこれを性器につければいいってことか」
「ああそうだ。じゃあ今から俺の前でコックリングをつけてみせろよ」
「……ぅ、く」
言われると思ったけれど、あまりに唐突過ぎて動揺する。悔しくてしょうがなかったけれど、仕方なくベルトに手を掛けて九十九屋を見ないようにしながらズボンをゆっくり下ろす。
なるべく恥じらいは見せないように、事務的にすればいいと思っていたのだが早速嬉しそうに声を上げた。
「随分とかわいらしいな折原。平和島のが倍ぐらい大きくて、驚いていたよな」
「話掛けるな、っ!」
「そうはいかない。せっかくだから上も脱いでさくらんぼのような乳首と雪のように白い肌を見せてくれ」
「死ねよ!!」
ただでさえ嫌なのになんてことを言ってくるのだと怒鳴りあげようとした時、机の横に立てかけていたポスターらしき紙を掴んで堂々と広げた。そこに映っていたものに衝撃を受けて硬直する。
それは昨晩トイレでバイブを二本入れられたまま眠っていた姿で、太股にはしっかり『おれのくうなしずおせんせい』と書いてる。バカじゃないのか、とその時になってようやく思った。
「簡単なことだ。これを窓から落とすだけで、いいんだからな。嫌なら嫌だとはっきり言っていいんだぞ?」
「脱ぐから、っ、うぅ」
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