2012-05-10 (Thu)
「年上の彼を恋い慕う」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/92P/900円
恋人同士でつきあっていたはずなのにある日突然臨也がいなくなり代わりに静雄と会ったことのない15歳の臨也が現れる
すぐに好きになり静雄を振り向かせようと健気にアピールするがいつもはぐらかされてしまう
しかしある日突然抱いていいかと思いつめたように静雄が迫ってきて…
原作設定で25歳静雄×15歳臨也の年の差恋愛の話
表紙イラスト ひのた 様
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「やあいらっしゃい、シズちゃん?」
目の前に現れた相手の声と、姿にそれまで考えていた何もかもが吹っ飛んでしまう。その場に立ち尽くして、一言もしゃべらず呆然としてしまった。
どうしてこんなことに、と言いたいのを喉の奥で堪えていたら手首を掴まれ部屋に引き入れられる。俺の手に比べて随分と小さいように感じられて、妙に焦ったのは気のせいだ。そんな場合じゃない。
「えっと、とりあえず俺の話を聞いてくれるよね」
どうぞ、とソファーを指差されたがまるっきり無視をして腕の中に体を引っ張りこんだ。そして確かめるように頭を撫でたり、腕や肩をさわった。するとすぐに叫びが聞こえる。
「うわあっ!?ちょ、ちょっと……!いきなりなにするんだよ、やめろって!!」
「……っ、クソ」
その悲鳴は、いつも臨也が発するものと明らかに違っていた。少しだけ声が高く、本当にくすぐったくてしょうがないという無邪気さが伝わってきて苛立つ。
きっと怒鳴られるだろうとわかっていたけれど、わざとドスを効かせて脅すように尋ねた。
「手前……誰だ?」
「誰だって、ここまでさわっておいてそういうこと聞く?まあいいけどさ……」
「臨也はどこだ」
「折原臨也は俺だけど?」
違う、と思った。こいつは確かに臨也だが、俺の知っている臨也ではない。だって。
「嘘つけ、あいつは俺と同い年だ。こんなガキなんかじゃねえ」
「へえ、じゃあ一体俺は誰なんだろうね?」
わざと話をややこしくさせるような物言いは、間違いなく臨也だ。だけど姿が全く違っていた。いや、知らないわけではなくて数年前に嫌という程見ていたが。
たった今胸で抱きかかえている臨也は、短ランに赤いシャツを着ていて学生時代のことを思い出させた。顔立ちも幼いし、背だって今よりも低い。仕草もどこか子供っぽいし全体的に体も細く、筋肉などはほとんどついていなかった。
このまま少し力を入れれば、確実に折れてしまいそうだと本能的に感じた。実際はそんなことはしないけれど。
「とりあえずさあ、この手を離してくれないかな?ちゃんと説明するから」
「……わかった」
そう言ってゆっくりと力を抜くと臨也が胸を押さえて、咳払いをした。もしかして苦しかったのか、と思い焦ったのだが。
「はあ、びっくりした。このまま握り潰されるかと思ったよ」
「そんなわけねえだろ」
「だってさあ、君ってすごい力を持ってるんだろ?俺は見たことがないから、どの程度強いのかわかんないし」
「あ?手前……なに、言ってんだ?」
急にわけのわからないことを言いだして首を傾げる。俺の力を見たことが無いなんて、そんなはずはない。入学式のあった最初の日に顔を合わせたというのに。
何かがおかしい、と違和感を覚えた時にははっきりと目の前の男が告げていた。とんでもないことを。
「君が今いくつなのか知らないけど、俺は十五歳で明日から来神高校に通う一年生だ。だから平和島静雄という人間は知っているけど、直接会ったことはないよ」
「十五、さい……っ、て……嘘だろ?」
予想外の幼さに一瞬頭の中が混乱してしまい、そんなバカなことがあるのかと思ったが、まだこいつが臨也という確証はなかった。セルティみたいな妖精がいるぐらいだから、ノミ蟲の一匹や二匹居てもおかしくない。
人間じゃないとか、人形とか、ロボットとか。とにかく本人ではない可能性を考えた。
きっと臨也自身はどこかに居て今の様子を見て笑っているに違いないと。だってそう考えなければ、人間が姿や記憶ごと何年か前に戻るなんて考えられなかったから。
「ついでに言うとね、目が覚めたらこの服を着ていたんだけどサイズが微妙に合わなかったから着替えたんだ。俺の制服が置いてあったからね。でもこれ少し汚れてるっていうか、使いこんでいる感じがする。まるで何年もこれを着て過ごしたみたいな」
「これ、臨也のコートじゃねえか」
ソファの反対側に視線を移したのでそっちを見ると、いつもあいつが着ている黒いファーコートが置いてあった。慌てて手に取って匂いを嗅ぐと、確かに臨也のものだとわかる。
でも騙されるな、と思いながら振り返ると幼い臨也が驚いて目を瞬かせていた。やけに大袈裟で子供らしい表情で。
「えっ?なんで今匂い嗅いだの?」
「あ……?これが臨也のもんか確認したんじゃねえか。間違いなくあいつの匂いがしやがる」
「匂い?え?俺ってなんか変な匂いでもするの?ちょっと待ってよ、香水とかつけてないけど……汗掻いてないし」
「違え、あれだ。なんつうか、こう……ノミ蟲臭が俺にはわかるんだ。近づいてきたらそいつがすげえ匂ってきてすぐに臨也だってわか……」
俺のことを知っているけれど会ったことがないという臨也に、一通り説明し始めたのだがなぜか目の前で急に顔色が変わる。今まで見たことがないぐらい頬を赤く染めて、うろたえていた。
睨みつける瞳は鋭いが、本気で怒っているようには見えない。殺意というものがなくて、なんだか不思議な気分だった。
「あ、あのさあ……ちょっと聞きたいんだけど、君と俺ってどんな関係なの?」
「はあ?臨也と俺のことか?そりゃあ……って、正直に言っていいのか?」
「それって正直に言うと俺がショックを受けるってこと?」
「いや、まあそうだな」
口を開きかけてすぐにやめた。こんなガキに教えていいものかどうか迷ったからだ。まだ未成年だし、あまり聞かせたくないと思ったのだ。
「いいよ、はっきり言って」
「しょうがねえな……俺と臨也は、まあ……あー……あれだ、恋人同士ってやつだ」
* * *
「おいなんか一人暮らしにしちゃあ、やけに広くねえか?」
「ねえ見てよシズちゃん、これ!」
「あ……なんで、枕が二個あんだ?」
「ベッドはキングベッドだったよ。すごいねえ」
玄関から入ってすぐの部屋を開けると寝室だったので、そこにあったものを持って戻って来たのだがそれは枕だった。部屋の真ん中にあったベッドはキングサイズだ。シングルベッド二個分のベッドだなんて、二人で使う以外に考えられない。だから。
「俺達って恋人同士だったんでしょ?実はここで一緒に暮らそうとか考えていたんじゃないのかな?」
「一緒に、って……それ、本気か?」
「歯ブラシもちゃんと二個用意されてるし、間違いないよ」
洗面所を覗いて引き出しを開けると、ご丁寧に歯ブラシが二個色違いで入っている。なんだか自分で見ていてむず痒くなってきたが、間違いない。
折原臨也は、ここで平和島静雄と一緒に同棲する気だったんだと。どんな気持ちでこんな用意までしたのかは想像できないが、場所が池袋ということと、さっき聞いた仕事場に近いという言葉だけで充分だ。
「まあ難しいことを考えるのは後にしようよ。ちゃんと電気もつくし水道も出るし、ガスだってつくんじゃないかな。うん、ここでシズちゃんと住むの決定だね」
「待てよ、勝手に決めんな。一緒に住む、ってそんないきなり……」
「いいじゃないか。何の仕事をしているか知らないけど、近いなら友達の家に遊びに行く感覚で使えばいいんだよ。ああそっか、シズちゃんって友達居ないんだっけ?」
「うるせえな、わかったよ!いいか、俺は手前が危ねえことしないか見張る為にここに住むんだからな」
「はいはい」
リビングのソファに座ると笑いながら持っていたビニール袋を机の上に置く。少し台所の方を見回しただけでも、一通りの物は揃っているようだ。随分と都合がよかったけれど、これを利用しない手はない。
折原臨也の思い通りに、ここでシズちゃんと暮らすと決める。そして、俺は本気で仲良くして奪い取ってやろうと考えていた。
大体新羅の言うことも全く信用できなくて、人間が分裂する薬なんていくらなんでもあるわけがないと思っている。つまりは、折原臨也は一人しかいない。
二十五歳の俺が十五歳まで記憶と体が戻った、と考えるのが一番妥当だ。いつまで待っても、現れるわけがない。シズちゃんは、俺が独り占めして手に入れ万が一もう一人俺が現れたとしても絶対に渡すわけにはいかないのだ。
「ねえこの様子だと、もしかしなくても探したらシズちゃんと俺のお揃いのパジャマとか出てくるのかな?」
「冗談じゃねえ。誰が手前なんかと」
「あれ?ペアルックとか嫌い?俺は結構好きだけど」
「嘘つけ!そんなの興味ねえだろうが」
「バレちゃった?」
さっきからいくつか軽い嘘を言っているのだが、シズちゃんにはことごとく見破られていた。だから薄々と、これは本気でつきあっていたのかもしれないと思うようになっていたのだ。
もしそうだとしたら、十五歳の俺を好きになるなんて難しいのかもしれない。諦める気なんてなかったけど、簡単じゃないなとため息をつく。他に俺ができることは、あと一つしか考えられなかった。
「ところでさあ、今日は仕事休みって言ってたけどどこかに出掛ける予定とかあったの?」
「別に出掛ける予定はなかったぞ。休みでもほとんどすることねえし」
「ねえねえ、大人の俺とどこにデートに行ってたの?まさかラブホしか行ったことない、とか言わないよね?」
「な、なんだとッ!?」
その時突然反対側のソファに座っていたシズちゃんが立ちあがって、凄い勢いで俺のことを睨んできた。かなり驚いたがどうやら全部当たっていたらしい。このうろたえ具合は間違いないだろう。
わかりやすすぎてつまらないなと思ったが、本人は隠し通そうとしていたのでそのまま黙って聞き続ける。
「そんなことねえ、どっか……行ったことあるぞ。そうだ、露西亜寿司の前で遭遇して一緒に食ったことある。それから、お、俺の家とか」
「へえシズちゃんの家に行ったことあるんだ。でもその様子だとまだ数回だよね?こんなところ借りていたぐらいだから、よっぽど汚い部屋なの?」
「綺麗にしてんぞ、失礼な奴だな臨也くんよお」
口調は厳しかったが立ちあがって殴る気配はない。結構バカにしていたのに、なかなか頑張って耐えてるんだなと感心する。
それよりも目的は別にあったので、唐突に話題を変える。本題に。
「あのさあ、することないならセックスしたいな」
「……あ?」
「本当は昨日だってする気だったんだろ?でも俺が未成年だからって遠慮して帰ったんだよね。でも今日はもう逃げられない、時間だって充分あるから」
「おいなに言ってんだ。す、するわけねえだろッ!」
「えーでもすごく動揺してるけど。まだ手つかずの体に興味あるんでしょ?シズちゃん好みにすることができるもんね」
あっさりと誘った途端、ぴたりと動きが止まる。まるで呼吸まで止まっているかのように見えたが少し身を乗り出すと逆に煩く怒鳴りつけてきた。
本当にわかりやすい性格だとほくそ笑む。こんなに過剰に反応されたら調子に乗って押したくなるのは当たり前だろう、と心の中だけで思う。
「いつもはラブホでしてたんだよね?この部屋かなり防音設備もいいし、多少騒いだところで隣に迷惑掛けることもない。最上階の部屋にも俺達しか入ってないみたいだし、大丈夫だよ」
「何が大丈夫、だ。ふざけんじゃねえ!」
「そんなにムキになって怒らなくてもいいよ。ははっ、シズちゃんって本当におもしろいね」
「キスされただけでぐったりしてた癖にでかい口叩いてんじゃねえ!いいか、とにかく俺はしないぞ。それこそ臨也に知れたらたった一日で手え出したってバカにされんだろうが。あいつが見つかるまでぜってえ、しねえ!!」
* * *
「泣かせたかったわけじゃねえ。なあ」
「や、やめてよ!離せって……!」
「暴れんなって、いつもみてえにキスしてやるから」
「嫌だ!いらないっ……もう嫌だ、俺は、キスだって……ほんとは!!」
なんだか嫌な予感を感じて慌てていると体を起こしてゆっくりと近づいてきたので、徐々に後ろに下がろうとした。だけどお腹の上に圧し掛かられて視界がシズちゃんで塞がれる。
キスなんて言ったけどどうせ俺じゃなくて、あいつとしたいんだろうと嫉妬心で唇が震えた。だから俺だって本当は毎朝キスがしたかったんじゃなくて、と考えていることとは真逆のことを口走ろうとしたら笑い声が耳元で聞こえて。
「ははっ、やっぱり手前は手前だな」
「な、に……?」
「なんでもねえ、こっちの話だ。いいから目閉じてろ」
どうして突然笑い出したのか理解できなくて、何度か目を瞬かせた。すると不意を突くように背中に手を添えられて焦った途端に唇が塞がれてしまう。
隙を作ってしまった自分が悔しくなって、必死に胸を押し返して離そうとしたがびくともしない。その間に口内に侵入した舌が動き回って、さっき下を舐められていた時よりも興奮してしまう。
「んっ……ぅ、あ、やだ!」
「俺は手前のことよく知ってるぜ。キスされたらいつも反応よくなってたし、嫌いなわけがねえんだよ。嘘なんか通用しねえからな」
「ば、バカじゃない、の……ぁ、っ……!?」
顔を背けて逃げようとするのに、顎を掴まれてしまい熱い吐息が漏れて体の力が抜けていく。シズちゃんはキスなんてもう随分と慣れているかもしれないが、俺は無理だ。
自分で自分の反応がわからないというのに、既に向こうには知られているなんて最悪すぎる。これはどうあがいてもどうにもできないのだ。
俺にはもうセックスするしか方法が残っていないというのに、まだ本当の意味での覚悟が固まらない。やっぱり恥ずかしい、ダメだ、したくないとぐるぐる感情が頭の中で回る。
「泣かせるまで迫っちまって悪かった」
「シズちゃ、っ……ちょっと!」
「でもやめねえ。してえ」
「え?」
てっきり泣かせたから終わりだ、と言われると思ったのに全く違っていた。強引に意見を押し通してしたいだなんて、驚きすぎてさっきまでパニックになっていた気持ちがおさまる。
冗談で言っているわけではないみたいだったし、それなりに本気なのだろう。至近距離で真っ直ぐ見つめられていたが逸らす気にはなれなかった。それはわかっていたから。
ここで抱かれなければ二度とチャンスは来ないと。折原臨也に唯一勝てることがあるとわかったのに、逃げてしまえば存在していた意義さえ失ってしまうのではないかと。
「そんなに、したいんだ?」
「ああ臨也のはじめてを俺にくれ」
「ねえシズちゃんは忘れない?その、俺としたことを……忘れたりなんか、しないよね?」
「忘れたりしねえ。ずっと覚えておくし、当たり前だろ?」
いつの間にか取り繕うことも忘れて必死に縋る様な目つきでじっと見つめていた。期待してはいけないのに、と思うのにやめられないのは本気で好きだからだ。
こんなものはただの口約束で、いくらでも破ることができる。俺自身もこれまでそうやって生きてきた。だから本気で信じたとしても裏切られて傷つくのは自分だけ。頭ではしっかり理解しているというのに。
「わかった……その、俺も協力するよ」
「じゃあいいのか?」
「しょうがないよ、だってシズちゃんのこと好きになっちゃったんだから」
「臨也」
好きだとはっきり口にして照れ臭くなったが、このタイミングでないともう言うことができないと思ったからだ。心の奥底に隠している好きで好きでたまらないという気持ちを。
深くため息をついてもう一度じっと見つめる。
シズちゃんは俺とセックスをして、二十五歳の折原臨也に会うのが目的だ。俺はシズちゃんとセックスをして、居なくなったとしても覚えていて貰うのが目的だ。
好き合っている者同士が結ばれる為のセックスではない。体だけでもなく、それぞれの目的の為だ。だからどうせならおもいっきり楽しむべきだと思って。
「やっぱりローション取って。そこのクローゼットの下に袋があるからその中に入ってるよ」
「ああ……これか?」
懸命に瞳でアピールするとシズちゃんが立ちあがってクローゼットを開けた。そして中から覚えのあるローションボトルを取り出したので頷くと、扉を閉めずに戻って来る。
そして一度は閉じかけた両足を左右に割り開いてローションの蓋を取り中身を垂れ流した。すると冷たくぬるついた独特の感触がすぐに伝わって、出すつもりはなかったのに小声で悲鳴があがる。
「ん……う、わあっ、ぁ……冷た」
「冷たいか、ちょっと待ってろすぐにあっためてやる」
「あっためなくていい……はぁ、ぬるぬるして、気持ち悪いって、いうか変な感じがするんだけど」
「大丈夫だ任せろ。まず指で慣らしてイかせてやるからよお」
「い、いかせるとか、っ、ほんと……バカじゃないの、んぅ」
さっき舌で舐められていただけでもかなりくすぐったかったけれど、人差し指と中指で後ろの辺りを擦られて背筋が震えた。始めは冷たかったローションもだんだんと熱いような気がしてきたし、微妙に入口が擦れる度に顔を顰めてしまう。
変な声だけは堪えたかったので両手で口元を押さえているととんでもなくエッチなことを言われる。シズちゃんがイかせると言うなんて、となんだか微妙な気持ちになったけど完全に嫌いじゃない。これまで散々誘ってきたぐらいなのだから、目の前で無理矢理出されるなんて想像するだけで胸が高鳴る。
「結構いいみてえだな。じゃあ指入れちまうぜ、まずは一本から」
「っ、わかった……ぁ、あっ、え、んぅ!?」
尋ねられて数秒もしないうちに待っていましたとばかりに挿入されて、一瞬息が止まる。でもすぐにじわじわと奥を目指して進んでいき、膝を立てていた足が激しく震えた。
片手を口元から外してシーツを掴むと必死に叫び声を耐えようとする。全部を堪えることは無理だったけど、徐々に熱いため息が断続的に漏れ始めて視界が潤んだ。
「すげえ狭いな。でもはじめてって、いいな。すげえ嬉しいぜ」
「あっ……そ、れならよかった、けど、はぁ」
「ほら見えるか、すげえ勢いでローションが入っていくぞ。これならもうとろとろになってるな」
「え?あ、嘘っ……もちあげなくて、いい、って!」
ゆっくりと割り入って行くだけならすぐに慣れたが、急に俺の腰を掴んで持ちあげるとアピールするように指の入った部分を見せようとした。だけどこっちは耐えるのが精一杯で眺めいる余裕はない。
仕方なくといった感じに足を元の位置に戻されたが、いつの間にか最奥まで達していた。そのまま中の壁を撫でるように人差し指が蠢いていく。
「んぁぅ……っねえ、なんか」
「やっぱりここ好きだよなあ手前。押したらぎゅうぎゅう食いちぎりそうな勢いで震えてるぞ」
「や、やめ!……ぁ、あぁ、やあだぁ……うぅ、ん」
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