「手前らッ!臨也に酷えことすんじゃねえ!していいのは俺だけなんだよ!!」
「そうか?前に言ってたよな臨也。静雄だったら、なんでも、誰でもいいって。同じ姿してた俺らのことも、受け入れてくれたじゃねえか」
「シズちゃ、んだけ……だ」
「俺らも静雄みてえなもんだぜ?なあ、静雄のちんこがいっぱいあって嬉しそうに喜んでたじゃねえか。この化け物だって、その大好きな静雄が受け入れて欲しいって言ってんだから大丈夫だよな?」
「う……っ、うぅ」
一気に従わせることなんて簡単にできるのに、その男はじわじわと見せつけるように誘導していく。しかもシズちゃんの目の前で、過去に俺にしたように心を操る。なんて卑劣なことをするんだ、と苛立ちがおさまらない。
許せていたのは、好きで好きでたまらない相手だったからだ。こんなどうでもいい奴らに同じことをされるなんて耐えられない。なのに。
「ほら静雄もこっち見てるだろ?見せてやりてえよな、臨也が化け物に襲われて滅茶苦茶に喘いでる姿。きっと喜んで見てくれるぜ」
「見せ……た、い」
そう口にしてしまった瞬間、電流が流れたかのように快感が全身に広がる。おぞましい触手にふれられている箇所や、いつの間にか絡みついているのを剥ぎ取ろうと蠢いている部分が擦れて発熱していく。
前に魔王の力を使ってシズちゃんに強制的に淫らな体にされたけど、それと全く変わらない。相手は全然違うのに、しかもまた化け物触手なんかに襲われて嫌でたまらないのに。
「そうか、ならあっち見ろ。しっかりエロいとこ静雄に見せつけるんだ」
「や、ぁ……恥ずかし、い」
強引に体を檻の方に向けられ、足元から這いあがってくる触手が勝手に動いて床からつま先が浮いて両股を左右に開かされる。その間にも衣服を剥ぎ取るように素早く蠢いて、数秒後には腰から下は何も身に着けていない状態ではしたない格好をされていた。
鋭い視線が肌に突き刺さり、恥ずかしいと思ったらそのまま口に出してしまう。だけどしっかりと心地よさを感じていて、上のコートもずるずると脱がされていくのを静かに受け入れる。
「それ以上するんじゃねえ!手前も、自力でどうにかしろ!!」
「で、きないよ……っ、だって、俺……シズちゃんに、エッチなとこ、見て貰いたい、し……」
抑揚のない声でしゃべっているが、半分は嘘で半分は本当だ。なんでこんなことをされないといけないんだ、という憤りもあったけれど、いけないことをしているという興奮も感じていて、切なく疼くのが堪えられない。
触手がぬるぬると這い、胸や性器などの敏感な箇所を掠めてくるので体も煽られる。次第にそわそわと腰が震え始めて、後孔の周辺に化け物が群がり始めた時にはため息をついていた。
「あっ、ぁ……くすぐ、ったい、からぁ……んぅ、は」
「おい臨也、せっかくだから俺らも気持ちよくしてくれよ。今は手だけでいいから」
「んぅ、んっあ……おちんぽ、欲しい、手で、する……」
手首に絡みついた触手に誘導されて、熱い性器を強引に持たされてしまう。相手は当然白スーツの男で、反対側は着物の男が立っていた。残りの二人はどこだろうと思ったら、首に絡んだ触手が無理矢理真上を向かせて、そこに二本のペニスがあった。左右から唇目がけて押しつけられる。
それぞれをうっとりと眺めながら口を開いて含み、両手に握りこむ。熱を持った塊がビクビクと跳ねて、濃厚な臭いが漂ってくると体の奥が疼いた。
「はっ、うぅ、む……うぅ、っ、ぢゅ、うぐ、ふぅ、んぷ、うぅ……ぁ、むぅ、ん」
「さすが静雄に調教されてるだけあって、すげえうまいな。嬉しそうに吸いついてやがるし、魔王専用の奴隷ってのは違うな」
「……手前ら」
完全に視界は二本の性器で塞がれ、舌を伸ばして交互に舐めたり吸いつきながらじっくりと味わう。その間に手もしっかりと擦るように動かして刺激を与えていく。
後孔にふれている触手達は、先端からどろどろの粘液を噴き出し垂らし丹念に塗りつける。ぐちゃぐちゃと淫らな音がし始めたが、焦らしているのか入ろうとはしない。
シズちゃんの低い声が混じって聞こえたが、姿は確認できないのですぐに行為に没頭する。見られているという意識はあったけど、目の前の性器に食いつくのに必死だった。
「あっ、ふぁ、おいひ……んっ、う、おっきぃ、し、んむ……びくびく、してる、っ、う」
「じゃあそろそろ化け物触手も突っこんでやるけど、奉仕するの忘れんなよ。うまくできたら顔にぶっかけて汚してやるぜ、臨也」
「はぁ、っ……わ、かった、はやく、ばけもの、ちんぽ、ぉ、ん……ちょうだい、っ、んぅふ、ぐ、ううっうんんんぅ!!」
そしてとうとう何本かのグロテスクな触手の先端がそこに押しつけられ、手や口を動かしながら挿入されてしまう。頭の中は、欲しい欲しいという言葉しか浮かんでいなかったので、満たされた途端に甘い悲鳴があがった。
すると檻の中からガシャガシャ鎖が鳴り響いてきて、さっきまでよりも強い視線を感じる。だけど俺はそれどころじゃなくて、勢いよく奥まで競うように入りこむ触手のせいで頭が真っ白だった。
「ひっ、あぁあっ、あんぁ、ぐうぅ!……はっ、あぁ、むぅ、は、やぁ……あ、あつ、いっ、んぅ、ふ」
「あっさり化け物なんて入れられて喘いでんじゃねえ!誰でもいいのかよ、やっぱり手前は……!!」
「あいつすげえ臨也のこと疑ってるぜ。本当に酷い扱いしてんな。でも今日からは俺らが可愛がってやるからよ」
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