ウサギのバイク 傷口を押さえて 微笑んでる ②
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2010-05-15 (Sat)
四木×臨也 ※18禁注意

続き あと一回だけ続きます

* * *

「く、ああっ…う、ぅ……」

いつのまにか全身にびっしょりと汗をかいていて、体中どこもかしこも熱くてしょうがなくなっていた。さっき嗅がされた香りがどういう類のものかは想像できたが、実際目にしたのははじめてだった。
所轄俺はただの学生だったし、それこそシズちゃんを貶める為の手荒い作戦の中に薬物を使う選択肢も無いことはなかったが、まだ実践されてはいなかった。
当然薬などへの耐性も全く無い状態で、しかも今の状況から考えるとこれは性的興奮を煽るものなんだと理解できた。
これまで中学時代にはそれなりに付き合った女の数は両手では数え切れないほどいて、当然性経験も済ませていたが高校に入ってからそんな暇はほぼ無かった。
だから随分と久しぶりになるのだが、元々自分で自慰行為をするのも面倒だと思っていたぐらい興味はなかったので、まさか自分がこんな目に合うなんてことは想像つかなかった。
男相手に、しかもこんな強面の極道を相手にするなんて。


「安心しろ、そこまでヤバイもんじゃねえ。ちょっと気持ちよくさせてやるだけのもんだ。まぁガキには衝撃的すぎて癖になっちまうぐらいにはヤバイかもしれねえけどな」
「う、っ…は、はぁ、はっ…」
言いながら四木さんが床の上に転がっていた俺の腕を取り頭の上に引きあげた後、体を反転させてうつ伏せにさせられた。床にキスをするように倒れた瞬間、カシャンと手枷の音だけが鳴った。
ただうつ伏せになるだけの動きだったというのに、内からわきあがってくる疼きがじくじくと蝕んできてあげたくもないため息をもらし続けてしまった。完全に呼吸は乱れている。
するとそこで急に後ろから腰の辺りに手が伸びてきて、ズボンのベルトがカチャカチャと外されていくのが聞こえてきた。

「や、めっ…!」
「さっきは楽しみだとか言ってた癖にか?軽口叩くのはいいが自分の言ったことぐらい責任持てよ。まぁこの場合嫌がるのは無理ねえが」
やがてあっという間にズボンと下着が足の途中まで下ろされて、なにか反論しようとしたことをすべて忘れるぐらいに動揺した。
外気に晒された肌がひんやりとした風を受けて、わずかに体が震えた。男とのセックスの仕方なんて簡単に想像がついたが、具体的にどうされるのかがわからなくて首を回して後ろを振り返った。

「なんだ怖えのか?」
「な…ちが、っう…!!」

振り返った先に四木さんの顔があって、驚いたのは確かだった。やけに距離が近くて嫌だなと思っていたら、突然後ろの部分に冷たい感触の粘液がかけられて小さく悲鳴をあげた。
それが一体なんなのかは簡単に想像がつく。始めての女性にも使うローションだ。まさかそんなものが出てくるとは思わなかったが、確かに理にかなっている。
いくらなんでも濡らさなければ入らないし、互いに苦痛を伴う行為は向こうも避けたいのだろう。ぼんやりとしながら液体の冷たさに腰を震わせていると、くちゅっという淫らな水音がし始めた。

「え?なに、つめた…?あ、あつ…ッ?」
皮膚に塗りこまれているのだとわかったが、驚いたのはほんの少し擦られただけで冷たかったローションがありえないぐらい熱く感じられるようになったことだ。
同時にお腹の下あたりにズキズキとわけのわからない感触の痛みに似た疼きが響いてきて、妙に焦りだした。普通の感触とは違う、強制的に引き出されるような快感に唇を噛んだ。

「う、ぁ…ひ、っん…」
「随分と頑張るじゃねえか。女だったらとっくに下品なあえぎ声晒してるところなんだがなあ」
その物言いがわざとらしくて、癇に障ったが怒っている場合ではない。ギリギリ喉まで出かかったものを堪えられていたが、時間の問題のように思えた。
証拠にもう勝手に腰がうねるようにくねって、尻だけを高く掲げて四つん這いの格好で前だけを見ていた。そんな体勢をしろなんて一言も告げられていないのに、自然とそうなっていたのだ。

「ん、うぅっ!は、はああぁっ…!!」
そして何の前ぶれも無く後孔をいじくっていた指が、体の中に侵入してきたのだ。もうそうなっては声を我慢するどころの話ではない。
ただひたすら心の中で、嫌だ、嫌だと嫌悪感を繰り返していたのだが、薬を嗅がされて変化した全身はしっかりと指を受け入れていった。ローションの滑りに助けられて、どんどん飲み込んでいく。


「や…っ、うぁ、あ…ん、く……」
「なんだ、なかなかはじめてにしちゃ素質あんじゃねえか?キツい癖にすんなりと指が入ったぞ」
わかりきっていることをわざわざ口に出して言われて、あまりの羞恥にかあっと頬が熱くなった。幸いこの体勢では四木さんからは見えないだろうことが唯一の救いだった。
そして根元まで埋め込まれた指が、今度は前後に出し入れを開始して途端に腰から下が跳ねて、足ががくりと揺れた。
「あっ、あぁ、は…うぅ、ん…ッ…」
一気に思考能力が低下して、動きに翻弄されるがままになった。まだ指一本だというのにこんなのでは、とても男のモノなんて入るはずが無いと思いかけたところで。

「そろそろ苦しいんじゃねえのか?一度出しちまえよ」
「うそ、だろッ、やめ、やめろって…ッ!」
いきなり勃起しきっていた下半身に手が優しく伸ばされ、大きな手のひらに包まれるようにさわられた。今こんな悲惨な状態でふれられて、どうなるかは目に見えていた。
だから恥も外聞も捨てて叫んだというのに、向こうの耳には一切届かなかったようだ。いや、むしろわざと俺に拒絶の声をあげさせておきながら、弄んでいるのだと思った。


「ほら臨也」

「やめろおっ、あっ、あぁ、そ、んな…やっだ、ううぅん、んあ、あああぁっ…!!」


最後の方は子供のように頭を振り乱して否定を示したが、伝わることなくペニスの先っぽを強く爪で引っ掛かれて、目の前が真っ白になった。
ぴちゃっという音が静かな密室の中で僅かに音を立てて、それが後ろを締めつけながら達して迸った熱い白濁液が床を汚す音なのだとどろどろになりかけた頭が理解した。
放出は数秒だったが、手枷を何度もガチャガチャと鳴らして全身を襲う快楽のままに従った。やがてすぐに力が抜けていって、ぐらりと倒れかかったところで腰のあたりを掴まれて支えられた。

「はぁ、は……ぁ……」
人前ではしたない姿を晒したのが相当ショックだったのか、すぐには現実を直視できずに唖然とした呻き声だけがもれた。


「よくできました、か?」


真後ろから低い笑い声をあげながら、馬鹿にしたような言葉を投げかけられたがもう反応する気力すら残っていなくて、微かに口元を歪ませるだけだった。


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