ウサギのバイク 10/10 スパーク新刊 触手王静雄
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2010-10-07 (Thu)
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「触手王静雄」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/52P/500円


昼間に喧嘩をしてもやもやの気持ちのまま帰宅すると静雄が待っていて
いきなり襲われるのだがどうやらいつもと様子が違っていて…!?
触手生物に乗っ取られた静雄にエッチなことをされる臨也の話

触手とシズイザのすれ違い系の切ないハートフルストーリー!
割とラブラブです

続きからサンプルが読めます

* * *
「知ってるか?化け物だって呼ばれる度に、すげえ傷ついてたんだよなあ俺は。ただの軽口とはいえ、心底許せなかったんだぜ」
「へえ……そ、うだったんだ?それは悪いこと言っちゃってたねえ」

心にもないことを淡々と告げた。俺はそれどころじゃなかったからだ。
だってどう客観的に見ても、今のシズちゃんは体を乗っ取られているというよりは、自分で触手を操って俺に復讐しようとしているようにしか見えなかったからだ。確かにいつもとまるっきり雰囲気が違うし、些細なことで切れないのが気になったが、平和島静雄だと言われても納得するぐらい変わりはなかった。
目の前に居る相手が本当に謎生物に操られてるのかそうでないのか何か決定的なものが欲しい、と思った。

「それで?このまま俺を殺して復讐するとでも言うつもり?」
「殺さねえよ、もっと楽しいことしてやるよ」
「ちょっと、やだなぁシズちゃんが言うと怖いことしか考えられないんだけどなにを……っ、え?」

緊張しながら次の行動を待っていると、急に腕が胸元に伸びてきて着ていたシャツをビリッとすごい力で引きちぎった。当たり前だが肌が露わになって、一瞬だけ何があったのか理解するのに時間がかかった。
だって今日会った時には近寄ってふれることさえ気持ち悪いと言っていたのだから、シズちゃん自身がいきなりこんなことをするはずがない。
ということは、まだ目の前に居るこの気持ち悪い赤黒い色をした触手のような変な化け物に、やっぱり乗っ取られているのだろうと確信した。記憶や言っていることは本人に似ているけれど、所詮は体を借りた別人なのだ。
そう意識すると肩の力がふっと抜けた。

「なーんだ……そうだよね、シズちゃんがこんなことするわけないもん。驚いて損しちゃった。偽物なんかにうろたえてバカみたい」

自虐的な笑いを浮かべながら、変に期待していた自分を恥ずかしく思った。それと同時に今度は怒りの方が沸いてきた。シズちゃんなんかを乗っ取った化け物に対してと、それに簡単に操られてるシズちゃん自身を。
鋭く睨みつけながら、一気に捲し立てるようにして言い放った。

「残念ながら俺が興味あるのは本物のシズちゃんなんだからさ、こんな偽物の相手なんかしてる暇なんかないんだよね。ちょっと記憶とか覗いちゃって俺達の関係を知った風に言うけど、本人は絶対にこんなことしないからさあ。俺だけを襲いたいっていうなら相手してあげるから、とりあえずその体から出てきて……っ、ん、むぐううううっ!?」

話が通じるかどうかは半信半疑だったが、なんとか化け物本体とシズちゃんの体を離せないかどうか試してみることにした。軽く挑発しながら本人の様子を窺っていたが、しゃべる口に向かって目の前にいたグロテスクな塊がいきなり唇を割り入るようにしてきてそれを遮ることができなかった。

「うるせえ、黙ってろノミ蟲が」
「んっ……!ん、うぅ……ふ、むうぅっ、う、ぐっ……ん?うぅ!んーーーーッ!!」

予想外の事態に慌てて頭を振って逃れようとしたが、喉奥ぎりぎりまでその触手が入りこんできてあまりの苦しさとえづきに目の端にうっすらと涙が浮かんできた。縛られた手を必死に動かしながら、自由な足を使って逃げようと試みた。
だがそれを阻止するように、眼前の塊が大きく膨らんだかと思うと次の瞬間には得体のしれない粘液が口内で爆発した。

「ん、ぐっ……ん、うぅ、くっ、うぅうっ、ん、ふぅううんっ……ぷ、はあっ!は、っ、は……はぁ、は、ぁ……!」

何の準備も無かったのでそのまま飲み干すしかなくて、頭の隅でヤバイと感じていた。複数の相手を乗っ取ることができるのだとしたら、俺までそうなってしまうのかと恐ろしく感じた。あのシズちゃんがあっさりと操られているのだから、時間の問題だと思ったのだ。
口の端からも大量にこぼれて床をビチャビチャと汚したが、ほとんどを飲み干したところで引き抜かれたので慌てて呼吸をした。残りを吐き出したい気分だったが体が仰向けの状態だったので、それはできずに横を向いて涎のように垂らすしかなかった。

* * *

「うわっ、すごいね……やっぱり思った以上の大きさで、おいしそうだね」

ズボンのファスナーを下ろして、強引に俺のペニスを手で取り出してしげしげと眺めてきた。そこまでしっかりと観察されるのも嫌だったので、止めろと言おうとしたところで手でそれを握ろうとしてきた。
やっと臨也が俺にふれるのかと思うと興奮したが、その時急に向こうの体がガクンと揺れてずるずると触手に引きずられながら俺から離れて行った。

「えっ、え!?ちょっと待ってよ!あ、と少しだったのに……ッ!!」

驚きたいのはこっちも同じだったが、それより先に勝手に口が動いていた。

『後でしゃぶらしてやるから、先にこっちを受け入れろ』

それは俺の声ではなかった。やけに静かにしていると思ったが、隙を突くように再び体を乗っ取ってきて悔しさに歯噛みした。
少しだけ距離を取ったところで、あっという間に臨也が無数の触手の餌食になって体中にぬめりのある塊を押しつけられていた。でも最初ほど嫌がっている素振りは無くて、面倒くさそうにため息をついていた。
まるで俺だけが一人動転して、いろいろ考えているのかと思うとその様子にカッと怒りが沸いてきた。澄ましたような顔をぐちゃぐちゃに歪ませたくなって、体が勝手に動いていた。

「あ、っ……ちょ、っとま……ん、ぷぅ、ぐ、むううぅぅっ……!!ふうぅ、んっ……ぅ」

かなり強引に触手を二本程臨也の口に突っ込んでやると、驚きに目を見開いたままおもしろいようにビクンビクンと跳ねてすぐに瞳から涙を、口の端から涎を垂らして放心状態に陥っているようだった。
息が出来なくて苦しんでいるのを冷めた瞳で見つめながら、さっさと堕ちろと心の中で呟くと同時にたっぷりの媚薬入り粘液を口内に吐き出してやった。

「んぐっ、んうっ……ん、うぅ、んくっ、っぅんっ、ん、ふうぅん、ぅ……!」

凄まじい量の白濁液にも似たものが二本も同時に爆発した為に、おさまりきらなかった液体がぼたぼたと零れて胸のあたりをぐっしょりと汚していた。本人も一生懸命喉を鳴らして飲み干しているようで、時々飲みきれなかったのかごほごほと咳をしながらむせていた。しかしどちらかというと、水責めにあってがぼがぼと溺れていると表現した方が正しいかもしれないぐらい前より激しさを増していた。
出し尽くしたところでゆっくりと引き抜くと、口の周りをべたべたに汚して肩で息をしていた。少しずつ表情が戻ってきてはいたが、今度は頬を紅く染め始めていたので既に効果が現れているのだと上機嫌になった。
けれどそこで、息も絶え絶えの状態だというのに臨也が言葉を発した。

「はっ、はぁ……はは、あんまりにもっ、のまされてるから、甘くかんじるようになって、きたなあ。でも先に、シズ、ちゃんのみるくが、ほし……かったなあ」

そこでやっと、どうしてこいつが俺にあんなことをしようとしてきたのか気がついた。
きっと触手の方が厄介だから、なんとか俺のご機嫌を取って楽な方に逃げようとしたのだ。何本も体に突っ込まれるよりは、まだ俺だけのモノを受け入れる方が随分とマシだろう。
体に負担のかからない方法を取ろうとするのは、人として当然の事だった。

「あぁそうかよ。触手に散々突っこまれてまだそんな元気があれば、口の中にたっぷり出してやるよ」
「そっか、じゃあ……おれ、はがんばらないといけないわけ、だ?まぁすきにしろ、って言ったし?」

どうせ俺のペニスなんかにはただの好奇心しか思ってねえんだろ、とまでは言わなかったがすぐさま触手を何本か臨也の後ろに這わせて、入口部分を擦るように上下に動かしてやった。他にも胸の先端や、まだ反応していない臨也のモノにまで絡ませて全身を責めてやった。
さすがに人間の俺では一度にそこまで一気に愛撫はできないが、何十本の触手だと簡単にそれができた。こんなに同時に責められることなんて普通はないだろうに、口に笑いを浮かべながらすべてを受け入れていた。
最初に抵抗していたのが嘘のように、積極的に自分から体をくねらせていた。

「余裕じゃねえか、無理だ無理だと喚いていたのが嘘のようだな」
「や、だなぁ……だれが、こんな体にしたのさ?おれは、やだ……って、いったのに……っ」

しかしいくら臨也が否定しようとも、こいつは今後もこんな調子だろうと思った。性行為を知らなかった男を、一晩も経たないうちにここまでした化け物の威力もすごかったが、こいつにだって原因は大いにあるのだ。知らなかっただけで、きっと元からこういう淫乱な素質を持っていたのだ。
だから仕事関係で言い寄る男どもを手玉に取りながら、うまく避けたりするのも簡単だったのだろう。

「自分の事振り返って考えてみろ。こんなことにならなくても、手前は誰にでも足を開きそうだったじゃねえか」
「冗談、っ……おれ、はそんなんじゃ、ないよ……す、きなあいてぐらい……いたし」

* * *

「ん……っ、ぅ」

全く反応していない今の状態では、あまりに小さすぎて舌の上でころころと転がすとおもしろいようにふにゃふにゃで楽しくてしょうがなかった。
別に男のモノをしゃぶって喜ぶような趣味はなかったが、これがシズちゃんなら大歓迎だった。ただでさえもういろいろなところを全部見られていたので、羞恥心はほとんど消え去っていた。完全になくなったわけではないけれど、どうにも恥ずかしがっている場合じゃなかったのが本音だ。

「か、わいぃっ……ん、く」

自分自身でオナニーすらほとんどしたことがなかったので、どうやって大きくしたらいいかなんてはっきりしたところはわからなかった。でもとりあえず口内で吸いついたりしていると、だんだんとピクリと震えだして、勝手に大きく硬くなっていった。
その変化が楽しくてもっともっと、と夢中になった。根元を手で押さえながら、舌を裏側に這わせていると突然大きくなって、思わず口から離してしまった。

「ぷ、あっ……は、あぁ、っ……ふふっ、すっごい急におっきくなっちゃって、おもしろいなぁ」

なるべく音を立てないようにそう口にして、とりあえずもう一度丹念に舐めようかとウキウキしていると突然声を掛けられた。

「手前……なにしてやがんだ?」

「あ、あれ?起こしちゃった……かな?ごめんごめん」

肩をビクッと震わせて恐る恐る顔を上げると、上半身だけ起こしかけたシズちゃんとバッチリ目があった。どうしようかと目を泳がせていると、いきなり顎の下を触手で掴まれて強制的に上を向かされた。
口の中に残っていた唾液が、口の端を伝ってこぼれ落ちていった。別に言い逃れしようとも、悪いことをしているわけでもないと思っていたがこうやって睨まれると動けなくなってしまった。
さっきの行為の時にひたすら黙り込んでじっと見つめていた瞳が、ズキズキとまだ心に突き刺さっていた。

「誰もそんなことをしろなんて言ってねえだろうが。どういう魂胆だ」
「いや、そのさあ……魂胆って呼べるほど計画性があったわけじゃないし、たださっきしゃぶってあげられなかったからと思って」
「なんでそんな勝手なことしやがるんだよ?そんなに俺のが欲しいのか?」

その言葉にぐっと喉まで出かかった言葉を、一度だけ飲み込んだ。勢いでそうだと言っていいものかどうか悩んだからだ。
でもこの場の場合は、俺がシズちゃんのことを好きなことがバレるわけでもないし、エッチがしたかったんだと告げてもよさそうな気がしていた。
だってこんなにもいろいろなところを見られて、しかもすぐ傍にいて俺が犯されてるのを勃起しながら観察してる様子なんて見てしまったら、耐えられなかった。全部言ってしまいたかった。

「あ、のね……その、触手じゃなくてさ、シズちゃんともしたいなっていうか……」
「なんだ、聞こえねえぞ。はっきり言えよ」

口ごもりながら言っていたら、そう急かされたので意を決して大声で叫んだ。

「……っ、俺は!こんな化け物じゃなくて、シズちゃんとしたい、シズちゃんの欲しいし、中に突っ込んでぐちゃぐちゃになるまでして欲しいんだよ!!」


















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