ウサギのバイク 11/21 コミックシティ東京 新刊『ブレイン』
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2010-11-12 (Fri)
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「ブレイン」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/60P/600円


静雄が好きにも関わらず死ねばいいと嘘を言ったことから
逃走中に変な世界に巻き込まれてしまう
そしていきなり死人の化け物に襲われてそこで静雄も死人になって
しまったことを知る 生き返らせる代わりに体を差し出せと強要されて… 
 
切ない系シリアスの自重しないみさくら系ドエロ本です

※死にネタではありません
※モブ×臨也・獣×臨也の表現があります
※文章表現的に男性向を多大に含んでるので充分ご注意下さい


※静臨シーンも追加でサンプル載せました!

続きから本文のサンプルが読めます

* * * 「おれの、せいとか……?」

混乱したままそう口にしたところで、ものすごい勢いでガシッと足首を掴む存在にハッとした。
いつの間にか人間ではない人々が眼前まで迫っていて、ギリギリのところに追いつめられたんだと悟った。大した悲鳴も出ないまま、一斉に無数の手が襲い掛かってきた。
本当に恐怖を感じた時は声なんか出ないと知ってはいたが、自分がそこまで取り乱すなんて考えられなかった。けれども今の状態はまさにそれで、なぜか上着を半分脱がされて、ズボンを強引に破られているというのに、自分の息遣いしか聞こえなかった。
まだこいつらが人間であれば、興味を引き付ける為にべらべらとしゃべり続けるが、向こうは全くの無言なのだ。呻き声や怪しい息遣いすらもなくて、ただただ不気味だった。まるで人間らしさが感じられない相手に対峙するなんて、そんな日が訪れることすら考えなかった。

「……ぅ、あ……っ、や……え……なに?」

それでも抵抗しないわけにはいかなかったので、震える手でポケットから残りのナイフを取り出そうとした。けれど無理矢理止められて、別の何かを手の中に握らされた。感触だけではそれの正体がわからなくて、おそるおそる横を向いて確かめた。
そうして目に飛び込んできた光景に、今度ははっきりと悲鳴があがった。

「なッ!?う、わ、ああああッ!!な、なにこれ!なんだよ!なんでこんなもん、っていうかば、化け物の癖に……ッ!?」

俺が手にしていたのは、化け物の肉棒だった。いつの間にかほとんどの奴らが下半身を晒していたらしく、衣服や顔にも擦りつけてこようとしていた。
だから完全にパニックになって、頭を振り乱しながら全力で暴れた。しかし死に物狂いで抵抗したというのに、逆にこっちが全く動けないように固定されてしまう。あまりに悲惨な状態に思わず涙が出てきそうになった。
眼前には醜い塊が迫っていて、シズちゃんは近づいてくる奴らに無理矢理押しのけられて後ろに尻もちをついていた。髪に隠れて顔の表情は見えなかったが、見たくないとも思った。

「やめ……や、めろって……ッ!な、んとか言えよ!こんなの、理不尽だッ!!」

相手に言葉が通じることさえわからなかったけれど、お腹から声を絞り出して必死に叫んだ。返事は期待していなかったのだが、そこで男達の動きがぴたっと止まって、まるで誰かに操られてそうしたように見えた。
呆然としていると掻き分けるようにして現れてきた牧師姿の男に、ハッと視線をあげた。

『お前が望んだんだろう?平和島静雄が死ぬならば犠牲を伴っても構わないと。犠牲というのがお前の体というだけの話で』
「は、はははっ、なんだ話通じるんじゃないか。あぁ確かに俺はそう言ったけど、シズちゃんを殺すかどうかはこっちが決める話で、頼んでなんかいない。どんな力を使ったのか知らないけど、勝手にやったのはそっちだよね?そんなのに俺が何かを払うことはない」

その化け物がしゃべれるということに、安堵を覚えた。これまではどんな奴かわからなくて心底怯えてはいたが、話せるというのならセルティと何ら変わらないのだから、少しだけ冷静になれた。今の状況を打破できるのは、己の口先だけしかないのはわかっていたので、なんとかそうしようと思った。
これまでだっていろんな奴らを相手にしてきていて、生き延びているのだからできなくはないと信じていた。信じるしかなかった。

『約束は約束だ。今更変えるわけにはいかない。まぁ死んでるのを生き返らせて欲しいというのなら、また対価を払えば叶えてやるけどな』
「信じられるわけないだろう?死んだ人間を生き返らせるなんてどうやってやるんだ?ただ俺を陥れたいだけなら……」
『せっかくのチャンスを逃すならそれでいい。平和島静雄は死んだままだ』
「……っ」

胸が抉られたかのように、言葉がでなくなった。
即座に俺の気持ちを察して痛いところを突いてくるとは、死人の癖によくやるなと思った。これだけ俺の嫌いな最低な状況を作りあげられるというのは、それだけではないのかもしれなかったが、とにかく反撃がみつからなかった。
落ち着け、相手の口車に乗るなと思いながら横目でシズちゃんの方を一瞬だけ見て、唇を噛んだ。
確かにこいつが俺に対して生き返るように叶えてくれる、というのは余計なことだ。そんなことをしなくても、こっちを陥れたいだけならもう充分なのだ。信じるかどうかは別として、条件に縋っても失うものなんて無い。ここは自分の住んでいる新宿でも、池袋でもないのだから情報屋体裁なんて無いに等しいのだ。
思う壷なのはわかっていて、けれども乗ることにした。

「わかった、わかったよなんでもするよ。俺を殺して化け物にしてもなんでもいいからさ。で、本当に戻せるなら今すぐシズちゃんを戻してよ」
『交渉は成立だな?もっとも、そっちが最初の約束の代償を払った後になら平和島静雄を戻してやる。その頃にお前の意識がちゃんとあればいいけどな』
「やっぱり、そういうこと……っ、やだなぁ、最悪」

牧師風の男が徐々に俺の前に近づいてきて、何本もの手に誘導されながらそいつの足元の床に顔を押しつけられるギリギリのところでひざまづかされた。屈辱的な恰好ではあったが、幾分か落ち着いてきた頭で喚くのは相手を喜ばせるだけだと気がついたので、それ以上は口にしなかった。ただ黙って真っ直ぐ床を睨みつけていると、頭上から男の下品な笑い声が聞こえてきた。
そして掛けられた言葉に、絶望した。

『じゃあさっそくたまりに溜まった精液を、こいつにぶちまけろ』
「な、なんでそんな……っ、ぐぅう……!」

理不尽だと叫ぼうとしたところで、全身を押さえつける手が強くなってしまったので痛みに顔を顰めた。
第一俺は男だしなんでこんな化け物なんかに性行為の対象として扱われなければいけないのか、その意味さえもわからなかった。死人なのになんでそこだけ勃っているのかとか、とにかくわからないところだらけだった。
はっきりと言えるのは、この目の前の牧師とやらが俺を貶めるような非道な行為を楽しんでるのだ。そういう趣味があるか、俺に恨みがあるかのどちらかだった。

『こういうことは慣れてるんじゃないのか?自分の体を使って情報屋をしてきたんだろ?男を何人も咥えこんできてるのだろう?』
「違う……ッ、そんなことするわけないだろ!そりゃ変に絡まれたことは何度かあるけど、こういう行為も全く興味沸かないんだよね。だから俺に期待してるのなら、それには沿えないと思うけど。残念……」
『嘘をつけ、お前は裏でいろんなことをしてるんだろ。今更隠そうとしたって無駄だ。それに不感症な奴でも問題なくすぐ乱れるようになる』

こいつは新宿での俺の事を知っているようだったが、すべてが勘違いだった。俺をそういう対象として見てくる輩は多かったが、一度もそんな誘いにも、強引な手口にも引っかからなかった。
だからこそ嘘だと訴えたというのに、まるでそいつは聞き耳を持たなかった。だったらもう体でそれを示すしかなかった。同姓相手に反応するわけがないし、ただ痛いだけに決まっていたからだ。そんな姿さえも楽しむような奴かもしれないが。

『どうだ立派だろ?俺からぶっかけてやろう』
「死ねよ……!」

それまできっちりと着込んでいた下半身の服を脱ぎ去って、牧師が己のモノを俺に見せつけるように寄せてきた。濃い雄の臭いに顔を顰めたが、自分とは比べ物にならないぐらいの大きさであまりに規格外だった。死人だからかもしれないが、さわられている手は氷のように冷たいくせに、そこはビクビクと震えて熱を持っているようだった。
本当に悪趣味というか、やけに都合のいい話だった。
化け物なのに、そこだけは人間と同じようで人間を愛している俺へのあてつけのようにも思えてならなかった。愛している人間ではない者に、ぐちゃぐちゃに強姦されるなんて、考えるだけで酷過ぎるシチュエーションだった。

『ザーメン漬けにしてやるよ、折原臨也ッ!』
「……ッ!」



※再度記載しますが以下から文章的に男性向表現を多大に含んだ自重しないみさくら系文章です
 充分にご注意ください





「……っ、う……死ねっ」

牧師の合図で数人の死人たちが詰め寄ってきて、俺の手足を支えながら左右と顔を跨いだ間に立ち、各々のペニスを突き出してきた。一瞬だけ顔を背けて嫌がってはみたが、それが無駄なあがきなのはわかっていた。
渋々向き直ると、ゆっくりと舌を伸ばして眼前の熱い塊に這わせた。

『俺のちんぽはうまいか?』
「え……?」
『こっちもちゃんと握れよ、大事なナイフ握るみてえにしろよな』
『じゃあ俺は下から突っ込んでやるからよお、ははっ』

唐突に死人が死人達が口々に騒ぎ始めて、半ばパニックに陥った。無言だったからよかったというわけではなかったが、ここで罵倒されるのはあんまりだったからだ。薄れていた羞恥心が戻ってきて、肌がカッと赤くなっていった。
そのまま呆然としていると、早くしろと急かされたので慌てて男のモノを口に含んだ。それと一緒に下に寝っ転がっていた男が、ペニスを後孔に挿入してきた。何本も受け入れて精液の詰まった穴の中に、それがどんどん飲み込まれていった。

「は、ふっ!……うぅ、んぐ、ふぅんぐ……んぢゅっ、ちゅくっ……じゅぶっ」

頭の芯まで快感がせりあがってきて、それこそ戒めが無ければ達してしまいそうだったが、行き場のない欲望として胸の中をぐるぐると駆け回った。それが苦しくて、両手につい力が入ってしまって掴んでいた肉棒の先に爪を立ててしまうことになった。

『下手クソだな、さぼってねえでちゃんとやれよ!これじゃいつまで経ってもイけねえぞ!』
『おい、こっちも聞いてんだよ?口の中のちんぽの味はどうなんだよ!』
「んぶっ、じゅぐっ……ご、めんにゃひゃ、い……っ、ぐむぅ、あつくて、おいひっ、いれす……っ」

ガクガクと体を揺すられながらそう二人の男から問われて、何も考えずそのまま答えてしまった。我に返る暇も無く、口内の肉棒が喉奥深くに入れ込まれた。
ちゃんと答えたのに何が悪かったのだろうかとパニックになって、涙をこぼしながら素早い律動に耐え続けた。

「じゅっ、るる……んぐ、ぶっ、ずぢるっ、ん、おくっ……激しいっ、んむぅ……」
『あぁ悪かったなもっと深いのがいいんだったなあ』
「ちがっ、うぅん……はふっ、ふぁ、ぷぅっつ……これ以上突かない、でっ、はぁ……」

口内の肉棒のことを言ったつもりだったのに、下の男が俺の腰を掴みながら最奥目がけて深く挿入し直した。そのままぐりぐりと肉を掻き混ぜられて、中がひくひくと反応を示しているのが伝わってきた。
随分な行為のはずなのに、体は快楽に打ち震えていた。それなのに、自身の性器の紐のせいで、ただ先走りの透明な液体を垂らすだけに留まった。

「うぅ、っ……苦しいっ、ぃ……早くぅ、イって、っ……れろ、れろおっ!」

あまりの切なさに耐えきれなくなって、本気でペニスに貪りつきながら手淫を繰り返した。粘着質な音が両手と口と自分の下の口から聞こえてきて、随分と卑猥なことになっていた。微かな息遣いと荒い吐息の合間に女みたいなあえぎ声があがり、唇とモノの間を引く唾液の糸が肌の上にこぼれていった。
手持無沙汰な男が俺の胸のあたりをまさぐりだしてきたので、それに過剰に体が応えた。もう随分と弄られて真っ赤になった乳首が、また硬くなってきていた。

『だからなんですぐサボるんだ、もっとしっかり唇で吸いついてしゃぶるんだよ。手もしごくの忘れんな』
「ん……っ、はいっ、んぅ……ずぷ!ぐぷっ、ぶぞっ、ぐぽぽぉっ!」



※獣姦シーンです


「そ、りゃあ死人とセックスしたけどさあ、今度は獣姦だって?俺はどれだけバカにされたらいい……う、あっ、あ、さわる、な……!」

しかし相手は言葉すら通じないのだから、ペラペラとしゃべる俺のことなんてまるで気にせず、豚が俺の体の下に潜り込んできて乳首に鼻を押しつけてきたのだ。こんなのにも反応してしまう体が恨めしかったが、どうすることもできなかった。
唇を噛みつつ顔をあげようとしていたら、次はありえないモノが眼前に突き出された。

「ない、ってそれは……ちょ、っや、めっ……む、ふううぅっ……!!」

やっぱりというかほとんど予想通りに、犬の赤黒いペニスが顔の前に押しつけられて、喚いているうちにその口へと押しこまれてしまった。そのままありえない力で固定されて、肉棒を喉の奥まで飲み込んでしまった。さっきの死人たちと同じように、モノだけが熱く滾っていた。
片手でどかそうとしているのだが、あまり力が入らずにまるで意味が無かった。前に気を取られているうちに、続いて後ろのナイフが刺さっている辺りに馬が顔を近づけていた。

「ふうっ……は、ぬ、くなっ……んむぅ、それ、だけは抜かない、で……ちゅばっ、れろっ、ぢゅるうぅっ!」

獣相手に懇願するような口調になってしまったこと自体が嫌だったのだが、なりふり構っている場合ではなかった。それなのに人語を理解できない馬が、ナイフの柄を口に挟んで引き抜こうとしてきた。
けれどなかなかうまくいかなくて、固定する為になのか長い舌が伸ばされて、前ぶれも無くそこに挿入されてきた。

「ふ、ぐううぅうぅぅっ……う、じゅるっ、んむぅ、う……や、あ、っ舌がっ、ひぃ、入っれぇ、ざらってぇ……ずぞっ、ぶちゅうぅん」

人間の舌よりも大きくざらざらとした感触の舌が、ナイフの下からぐりぐりと入れられていって、そこがぎちぎちに拡張された。死人のモノと同等ぐらいの大きさで、肉棒を連想されて一瞬意識が飛びかけた。
けれどもそうさせないように硬さも弾力も長さもある犬のモノが、口内を蹂躙してきた。唾液が飛び散っていたが、それ以外に先走りの量が半端なく多くて、そういえば犬は人間なんかよりも多いと聞いたことがあるのを思い出していた。思い出したくもなかったが。
辺り一面独特の獣臭さで鼻が曲がりそうなぐらいだったが、慣れてくるとそれが逆に癖になっているようだった。不快な表情をしながら、ぞくぞくと背中を疼きがかけあがっていく。

「ずぞぞっ、ちゅっ……は、ぁうぅ、チクチクっするから……擦りつけないれっ、あ、それぶ、豚のち……んぎぃっ、ひあっ」

右胸に摺り寄せるようにでかい鼻が押しつけられ、少しだけぬめった感触が気持ち悪かったのだが、いきなり仰向けに転がってぶよぶよの腹を押しつけてくるなと思ったら、違っていた。しっかりと目で確認すると、人差し指ぐらいの大きさの細くて異様に長いくねった棒状のモノが左胸に押しつけられていた。
実物なんて見たことなんてなかったが、ぬるぬるに湿っているのとそれなりの硬さを持っているのでそうなんだろうと理解した。なんで獣たちが欲情しているのか知らないが、あいつのせいというのなら理由がついた。

「あむっ、むぅっ、じゅるっう……やぁ、あっ、こんなの、嫌だってぇ、獣になんか、犯されたくないっ、ひっ……あふうぅんっ」



静臨シーン



「黙れ」

俺の挑発を完全にスルーしたことに腹が立っていたのととにかく必死だったので、思いつく限りの罵倒をしようとした。しかしその前に顔に黒い影がかかり、眼前に近づいてきたことに狼狽していると、その隙をついて唇にあたたかい感触が無理矢理押しつけられた。
驚愕に目を見開いて、どうして今ここでキスなんかされているのかと頭が混乱しているうちに、間髪入れず口内に舌が挿入されてきた。

「ふ、うっ……ん!」

そこでようやく手で押し返そうと胸をおもいっきり拳で叩いてみたが、当たり前のようにびくともしなかった。そして歯列をなぞるようにしながら、中へ中へと入りこんできて遂に俺の舌に絡みついてきた。その瞬間肩がビクッと震えて、目尻に涙が浮かんできた。
キスをされたこと自体は俺にとって喜ぶべきことなのに、それが全くできなかった。ただ悲しくて、切なくて胸が苦しかった。
こんなのは欲しくなかったのに、なにもいらなかったのにと心の中だけで訴えた。

「んうっ……ふ、く……ぅ」

おさまっていた涙がまた目尻にたまり、つーっと頬を伝っていった。ただ黙らせる為に口づけをしてくるなんて、シズちゃんらしくなかった。そんなことができるような相手じゃない、と俺が勝手に思っていただけなのかもしれないが、今この場面で同情されるようにする行為ではなかった。
嫌だ、こんなのは嫌だと心の中では思っているのに火照った体は違う。
好きな相手からの口づけにまんまと踊らされて、息があがり全身が再び疼いてきて、心と体の違いにまた戸惑ってしまう。
絡められたお互いの舌から、ぴちゃぴちゃと聞こえてきた水音がこれまでのどんな行為よりも、卑猥に聞こえて頬を赤らめてしまう。こんなんじゃ俺が喜んでみたいで癪だ、と思っていたら唇が離れて行った。
名残惜しげに二人の間から唾液の透明な糸が一瞬引かれて、消えた。

「チッ、泣くほど嫌かよ」
「う、るさい……俺が、泣くわけないだろ。びっくりしただけ、だから……」

苦しすぎる言い訳に自己嫌悪に陥りながら、はっきりと顔を背けた。それしか今はできなかったからだ。
すっかり力も抜けてしまっていて、今更抵抗する気力も起きなかった。なにより全身がシズちゃんのぬくもりを欲していて、このまま流されてしまえと言わんばかりに震えていた。
そうしたいのもやまやまだったが、もう一度受け入れてしまえばそれこそ歯止めが効かないだろうと思っていた。ただでさえ、セックスの最中は別人のように喘ぎまくってしまう癖もついていたし、自分から淫猥な言葉を吐くなんて想像しただけで憤死しそうだ。
でも結局思っていることと、口に出したことは真逆だった。

「ほんと素直じゃねえよな。乱れてる時はあんなにいやらしいこと言ってたのによお」
「……っ、そんな戯言はいいから、やるんでしょ?そんなにしたいならもう抵抗しないからさっさと穴だけ使いなよ。キスとかもう絶対いらないから」
「なんだ諦めたのか?最初からそうしてりゃよかったんだよ、ったく」

話しながら視線は一度も合わさなかった。目を見てしまったら、何もかもを見透かされてしまうんじゃないかと勝手に想像してしまったからだ。俺の予想外のところで勘がいいから、挑発するように言ってシズちゃんの体を利用しようとしているなんて簡単に知られてしまいそうだった。
だから顔は見ない。自分からするならバックがいいと言った。

「後ろからだったら、突っこむだけにはちょうどいいでしょ。後ろの方が深く入るから結構好きみたいだし」
「好きみたいだって、好きなんだろ?人のせいみたいに言うんじゃねえ、全部お前の自業自得でこうなってんだから、もっとしおらしくしてみろよ」
「う、わっ!ちょ……っと、急に持ちあげない、でっ、やぁ……また、でちゃうっ」

どういう意味だと尋ねようとしたのだが、それより早く脇の下に手を入れられて腰を掴まれて体を一回転させられた。その拍子に力が入ってしまったので、まだほんの少しだけ重くて膨らんでいるお腹から、出しきれなかった残液が肌を伝って床にこぼれた。白濁色の粘液がとろとろと後孔から垂れていって、さっき馬のモノが引き抜かれた時ほどの威力はないが、気分を高揚させるには充分だった。
それはきっと俺だけでなく、シズちゃんの方もだ。

「これすげえエロいな。勝手にひくひく動いてどんどん溢れてるし、全く濡らさなくてすぐ入りそうじゃねえか」
「んっ、う……いちいち、そんな変態みたいなこと言わなくていいからっ、あ……はぁ、はやくおちんぽ、入れてよ?」
「上等じゃねえか」


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