ウサギのバイク CAPSULE PRINCESS④
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2010-02-21 (Sun)
静雄×臨也 ※18禁注意

前回の続き 覚醒

* * * ベルトを外しなるべく全身を揺らさないように気遣いながらそっとズボンを下ろしはじめた。
面倒だったのでついでに下着も一緒に慎重に脱がしていって、やっと終わったところで臨也の体を見て思わず声をあげそうになってしまった。
予想よりも華奢で白い肌が薄暗い部屋の中にぼんやりと浮かんでいた。

「ねぇもしかして俺の体に見とれてんの?」
「煩い口は黙ってろ」
図星を突かれてしまったのでムキになって反論し、机の上に置いた妖しい道具の一つを乱雑に手に取った。


「なに?いきなりバイブでも突っこむって?いくらなんでもそれは勘弁だよ。その前にとりあえずローション使って指で慣らしてくれないと。女の子じゃないんだから濡れたりしないよ?」

速攻で指摘されたので悔しさを覚えながら、とりあえず言われた通りのものを掴みなおした。
中身はどろりとした透明な液体が入っているようだった。チューブのような先端から液体が出るようになっていたので、あぁこれをとりあえず入れればいいのかと思った。
ソファに寝そべっている臨也の足元に顔を埋めて、恐る恐る使うであろう穴の部分に先っぽをつきつけようとしたところで怒鳴られた。

「だから!突っこむんじゃないって言ってるでしょ!これだからシズちゃんは…もういいよ…」
「あ…」

どこにそんな元気が残っていたのかと思うぐらい素早い動きで俺の持っていた容器を奪い取り、中身の粘液を手のひらの上に垂らした。
自分から両足を左右に大きく開き、さっき押しつけかけた部分に濡れた指をもっていった。

「はぁー…ん、うぅ…っ…」

落ち着かせるように一度深く息を吐いてから、指を一本体の中に侵入させていった。そこでようやくどういう風にするのか理解できた。
ぬるぬるの液体を指に塗ることでそれが潤滑剤となって、摩擦を起こして切れるはずの皮膚を守る役目があるのだ。
感心して見ていた視線を何気なくあげたところで、凍りついた。

「あ…うぅ、くッ…は……ぁ」

臨也が頬を染め唇を半開きにしてあえぎながら、うっとりとした瞳で俺のほうを眺めていたのだ。あまりの雰囲気に目の前に居るのが誰なのか、一瞬だけ忘れかけてしまうほどだった。


(すげぇ人間的っていうか、情熱の篭った瞳で見てきやがる…。薬とはいえここまで変わんのか?しかもこの俺に…)


ぎりっと歯を食いしばりながら、体をソファの上に乗りあげて奴の指をそこから引き抜いた。片手でローションの入った容器を掴むと自分の指にどぼどぼと垂らして塗りたくった。

「な、に…?シズちゃん…ッ、はあぁぁ…!?」

そのまま指二本を無理矢理入り口付近にあてがって、軽く力を入れると吸いこまれるようにゆっくりと飲みこまれていった。
戸惑いの声はすぐにかき消され、変わりに短い悲鳴をあげた。
指全体がものすごい熱いものに包まれながら、誘導されるように途中まで進んだがそこまでで止まり明らかになにかに引っかかっているようだった。

「力入れるぞ」
「え、あッ…ふ、うぅぅ……ッ…!」

了解の返事を聞く余裕も無くて、少しだけ乱暴に指をぐいっと動かすと遂に先までするすると進んでいってやがて指全部が中におさまった。
奇妙な感じではあったが気持ち悪いとは思わなかった。熱いものに包まれているのが心地よいと感じるぐらいだった。
ここからどうしたらいいのかと考えていてふとさっき中をかき混ぜてといざやが言っていたのを思い出し、指の先を前後にゆっくりと振り動かした。

「あッ、だめ…ッ、う、ん、うぅぅ…あぁ…」

すると急に腰をぶるぶると震わしながら、わき目も振らずあえぎ始めた。瞳からこぼれる涙の量は完全に増えていた。
マズイことをしたのかと焦ったが暫くするとそれが、気持ちよくて悦んでいるのだということに気がついた。
俺の指の動きに合わせるように体を揺らして、頭を振り乱していた。
その様子にもう目の前に誰がいるのかわかっていなかったかもしれないが、視線だけはしっかりと俺のほうを見ていて逸らされることはなかった。

そして俺も視線を外すことができなくなっていた。

間違っていると、頭の隅では認識していたがどうしてか臨也の情事を見て本能的に体が反応していたのだ。
急激に目の前の存在を征服したい衝動に駆られ、どす黒い感情がじわじわと侵食していくのを感じていた。
怒りとは違うがそれに近いような感覚だった。どうしてそれを臨也相手に感じるのかは考えたくなかったが、一度湧き出したものは止まらなかった。


「チッ……」

舌打ちしながら指を抜き、さっき一度手にしたものを再び掴んでそれにローションを上からぶっかけた。どろどろの液体がソファーを派手に汚したがそんなことは気にならなった。

「はあぁ…は…ッ…?」

虚ろな瞳の臨也にはそれがなんなのかわかっていない様子だった。首を傾げながら息を整えている相手に、はっきりと言ってやった。


「バイブが入んねーと俺のなんて入れられないだろ?先にこっちをぶちこんでやるよ」


やけに低い声が口から発せられ、まるで自分の声だと思えないほどだった。
わざと眼前に見せつけるように凶悪なおもちゃを突きつけたのだが、臨也はわずかに口を歪めて笑うだけだった。
この状況で挑発しているわけなどないのだが、それを挑発だと心の中で受け取って真正面から向かっていった。


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