ウサギのバイク 狂気の檻 ⑤
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2011-02-23 (Wed)
*リクエスト企画 虹飛様
静雄×臨也  ※18禁注意

静臨(恋人)でケンカをした後臨也がモブに拉致監禁され静雄が助けに行く話

* * *
『じゃあ見ておけよ?今からこいつが変わるからな。お前なんかが知らない、折原の最高にエロい姿をしっかり目に焼き付けて悔しがるがればいい』

画面のそいつは声を荒げながらそう言った後、こっちに手を伸ばしてきてそうしてそこで一度画面が真っ黒になった。
沸騰しかけた頭が一瞬冷静になり、今はとにかく臨也が捕えられている居場所のヒントとやらを知る為にしっかりと見なければいけないんだと、歯軋りをした。
さっきはあまり映っていなかったが、部屋の様子ももっと詳しくわかれば何かわかるかもしれない。見逃さないようにしなければと心を決めた途端、再び画面が明るくなった。
そうして映った先にはまた臨也がベッドの上に寝転がされていた。しかしさっきと違い、手足は縄のようなもので跡が残るぐらい拘束され、布で目隠しをされていた。
食い入るように眺めていると、さっきの男がその臨也の背後に迫り、体を抱えあげて体勢を変えさせた。

『……っ、あ……!』
『平和島見てるか?こいつはさっき犯して、その後に薬打って数時間放置しておいたんだ。まだ俺の精液が中にたっぷり詰まってるんだぜ、ほら』
『ん、はああぁ……っ、あ、はぁ、あ……』

目隠しをされたままベッドの上でうつぶせになるようにされ、ちょうど顔がカメラの方を向いている状態だった。その背後に顔の見えないそいつが立ち、指を中に突き入れた後すぐさま引き抜いた。
そうしてこっちにその先端を見せつけて、確かにどろっとした粘液がついているのがわかった。確かにまだ、臨也の体の中にそれがあるという証拠だった。

「くそっ…っていうか、薬って…大丈夫なのか?」

悔しい気持ちを堪えて、男の言葉を聞き逃さなかった。薬というのがどういう類のものなのかは大体想像がついたが、気になってしょうがなかった。
後遺症とか副作用とかあるのならば危険すぎる、と額に汗を浮かべながら考えていると、そいつが臨也に向かって話掛け始めた。

『おい折原今のよかったか?指一本しか突っこんでねえのに、すげえひくついて欲しがってたぜ。なあ、もう全身が苦しいんだろ?今だったらお前の望むこと、してやるぜ。何が欲しい?』
『…うぅ、っ、はぁ…じゃあ、あれがいい…バイブ、欲しい』
『本当はちんぽが好きなんじゃねえか?でもそこまで言うならバイブにしてやるよ。お前一番ぶっといのが好きだよな?』

しゃべりながら男が真っ黒でグロテスクな形のバイブをベッドの脇から取り出してきて、息を飲んだ。こんな玩具なんて二人の時にも使ったことすらないのに、あいつはさらりとこれを欲しがった。
嫌な気分にしかならなくて、目線を逸らしたくなったがやめておいた。何かを見逃したら後悔するのは俺自身だ。もう悔やむことだけは、したくなかった。

『じゃあ欲しいならおねだりしてみせろよ、わかるだろ』

すると男が玩具を臨也の入口に軽く押し当てながら、カメラの方を向いて笑った。おねだり、なんて言ったがあいつが人に物を頼むなんてありえねえ、と頭の中で思った。
つきあってるのに俺の言うことすら聞こうとはせず、あの日だって喧嘩になったのだ。たった数日でこいつがなんとかできるわけない、と確信していたのだが、予想は外れた。

『…っ、あ……おねがいします、ぶっといバイブを…俺の中にい、入れてくださいっ…』

「な、なんでだよ……ッ!?」

耐えられなくなった俺は叫びながら画面に近づき、食い入るように眺めたがそんな視線が届くわけがない。信じられなかった、あいつが、俺意外の相手にこんな風に言うなんて。ショックだった。
だってこんな捕まるような原因を作ってしまったのは、俺だからだ。俺がこいつを、何週間も放っておいたからだ。

『乳首勃たせて、尻の穴から精液垂らすような変態だからな。ちんこをぶちこんでやろうか?』
『そ、れはだめ…ッ!バイブがいい、バイブが好きだから、それ以外は嫌だ!』
『ははっ、ほんとこいつ頭いいよな。バイブが好きだって自分から言ってりゃちんこ入れられずに済むってよく考えたぜ。そんなに平和島のがいいのか?』

目隠しをされているのではっきりとした表情は見えなかったが、泣きそうな声でバイブがいいと喚き、自分から腰を揺らして誘っていた。それに驚いたが、男の説明でようやく意味が理解できた。
他の男のモノを受け入れるぐらいなら、玩具の方がまだマシだということなのだろう。けれども、玩具を使わないという選択肢ではない。つまり、それぐらい苦しいのだ。

『でもどうしようかな?やっぱりちんこの方がいいんじゃねえか?それにお前目隠しされてるのに温感バイブとちんこの違いがわかるのか?試しに全部突っこんでみるか?』
『わ、わかるからっ…余計なことしなくていいから、早く突っこめよ!』
『おいおいこの状況で口答えするとはいい度胸じゃねえか。じゃあどっちがバイブか当てられたら、要望通りにしてやるよ。間違えたら、お仕置きしてやるからな』

いきなり臨也が声を荒げて、それまで不安だった気持ちが一気に晴れた。しおらしくはしているが、あいつはあいつなのだ。こいつに屈したわけじゃないのがわかって、ほっとした。
今だって薬でどうしても欲しがっているだけで、本当はこういう行為だって嫌いなのだ。だってあいつは、俺の恋人なのだから。俺のものなのだ。
しかし男はニヤリと口を吊り上げると、手にしていたバイブを捨て臨也の腰を両手で掴み、あろうことか自分のペニスをそこに押し当ててきた。

「話が、違うじゃねえか…!」

臨也が欲しがったのはバイブで、こいつのモノではないというのに、無理矢理に捻じ込んだのは男の肉棒だった。

『じゃあ折原これは、どうだ……?』
『えっ…あ、んあっ、ふ、はぁあああ…や、ああぁ……!!』

その瞬間悲鳴をあげて臨也が腰をガクガクと揺らし、滅茶苦茶に頭を振り乱しながら達したようだった。シーツに押し当てられて見えなかったが、明らかに射精したかのようなあえぎ声だった。
けれども、俺とのセックスの最中だってここまで必死に叫んだことなんて無い。全身を麻痺させながらいつまでも声をあげている姿は、異様だった。

『どうだ?バイブかちんこかわかったか?』
『ん、ふっ、うぅ…は、はぁ、は、えっ…今の?なんで、わかんない…っ』
『じゃあ次のやつ入れてやるからな、これでわかるだろ?』

そのまま動くのかと思われたが、そいつはすぐに引き抜くと本人に問いかけた。しかし多分絶頂に達していた為なのか、よくわかっていないようだった。弱々しく頭を左右に振っていたからだ。
笑いながら次を入れると言う男は、しかしまた自分のモノを突っこむ気のようだった。つまりは嘘をついているのだ。きっと始めから、バイブなんて入れてやるつもりはなかったのだ。

「ひ、卑怯じゃねえか!おいわかるだろ、なあ臨也それぐらいお前なら…!」

そう口にしてみたものの、目隠しをされて極限状態まで性感を高められているのだから、どう感じるかは俺にはわからないところだった。祈るような気持ちで見守っていると、男が挿入した。

『ほらどうだ?わかっただろ?どっちが本物のバイブだ?』
『あ、はああぁ…あ、んぁ、あ、うそっ…どっち、って…なんで?わ、かんない…』
『おいおい勘弁しろよ。最初と今のとどっちが気持ちよかったんだ?』
『え……?それ、は……最初の、がよかった……っ』

完全に誘導尋問だった。始めから正しい答えなんてないのに、どちらかを確実に選ばせるという強引なやり方だ。普段のこいつなら絶対に気がつきそうなのに、弱々しく答えたのは否定の言葉ではなかった。
そこでまた男が肉棒を引き抜いて、俺の方を笑いながら眺めた。そういうことだ、こいつが俺に見せたかったのはこれなのだ。

『じゃあそのバイブ入れてやるから、喜べよ折原。好きなんだろ?バイブがイイんだろ?ほらッ!!』
『ひ、ぃ、っあ、ああああ…あ、ぁ、やぁあ…これっ、バイブきもちひぃっ…すご、ぃい…!』
『これが大好きなんだろ?ぶっとくて、奥までごりごり突いてくれる硬いのがイイんだよな?これじゃないと、ダメなんだよな?』
『そうっ、だよ…!バイブでぇ、突かれるのいいよぉっ…んあぁ、あ、やらぁ、また…イっひゃいそ……!』

まさに最悪の光景だった。少し考えたらわかるだろうに、目を布で覆われ激しく腰を揺すられながら、しっかりと男の肉棒を咥えこんであられもない声をあげていた。
玩具と人間のペニスとの違いなんて一目瞭然なのに、それが判断できない程危険な薬なのかもしれない。でも一番危険なのは、この後だった。
自分からも必死に下半身を揺らしながら、バイブだと思い込んでいる臨也が絶頂に達しようとしていた。やめろやめろお願いだからやめろと心の中で祈るが、考えていた最悪の事態になってしまった。

『イくのか?じゃあ目隠しも取ってやろうな。これが本当にバイブかどうかも、わかるしなあ!』

『え……っ?』

乱暴にそいつが布を剥ぎ取った瞬間に、臨也の瞳が一瞬だけこっちを見たが涙に濡れて焦点が合っていなかった。振り向くな、と声に出す前に素早く後ろを向いた。そして。

『嘘つくなよな折原。ぶっとくて、硬くて、奥まで突いてくれるちんこじゃないとやっぱりダメなんだろ?』
『な…そ、んなッ!違う、違う、違うッ!抜け、抜けよ!俺はこんなのは欲しくない…やだ、っ…あ、あ、んああっ!』
『間違ったらお仕置きしてやるって言ってるだろ?また気を失うまで精液たっぷり出してやるから、イけよ!』
『やら、やらああっ…らめっ、も、でる、でちゃう…いやなのに、イっひゃう、ぅ、あ、ん……ひ、やぁ、ああああああううぅぅ……!!』

部屋中に響き渡るぐらい大音量で泣き喚き、瞳からぼろぼろと涙をこぼしながら臨也は達したようだった。同時に男も呻き声をあげて、白濁液をそのまま中に吐き出したようだった。
注がれる間中ずっと全身を震わしながら、このカメラの方を眺めていたが、まるで気づく様子が無く虚空を見ているようだった。きっと相当ショックだったに違いない。

『んあ、はぁ…は、あぁ……』
『わかったか?お前はもう玩具なんかじゃなくてこれじゃねえと、イけねえ汚い体になったんだよ。こんなちんこ好きなんかを、平和島がまだ好きなわけねえよな?』

そこで突然俺の名前が出てきて、心臓が跳ねあがった。まさかこんなところで、そんなひでえことを言うのかと相手を罵りたい気分だったが耐えた。臨也が何を言うか、気になったからだ。
暫くは無言でただ頬から涙をこぼしていたが、やがてポツリと一言口にした。


『だから…シズちゃんとは、もう別れてるって…言ってるじゃないか』


その言葉をどういう意味で言ったのか、俺には全く理解ができなかったが、痛いぐらいに胸を締めつけるような悲しい声だった。

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