ウサギのバイク 狂気の檻⑦
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2011-03-17 (Thu)
*リクエスト企画 虹飛様
静雄×臨也  ※18禁注意

静臨(恋人)でケンカをした後臨也がモブに拉致監禁され静雄が助けに行く話

* * *


「届いた郵便を全部持ってきたぞ。これでいいのか?」
「うん、ありがとう。まあ調べるのは僕じゃないんだけど。とにかく危険な状態みたいだから、そういうのをプロにしている相手に頼むよ」
「待てよ、これを他の奴に見せるのかよ!それはダメ……」
「しょうがないだろ緊急事態なんだし、臨也を助ける方が先決だってわかるよね?」

新羅の部屋に入り数枚のDVDROMが入ったケースを渡すと、すぐさまパソコンに向かい作業をしながら強い口調で咎めてきた。俺は苛立ちを隠すことなく背後に立ちながら、舌打ちをした。
今がどういう状況かぐらいはわかっているが、あんな映像を他人に流すだなんて許せるはずがなかった。

だって俺は、臨也の恋人だ。

あいつが何と言おうと、俺はあいつが好きで、大事な恋人だと思ってる。だから、それを知らない奴らに晒すなんて許せるわけがなかったのだ。
ここまで放置していた俺が全部悪いのだが、いくら助けるためとはいえ許せるわけがなかった。プロだろうがなんだろうが、そいつが探す前に俺が探し出してやると思ったのだ。
映像は最後まで見ていない。けど、池袋のどこかにいることぐらいはわかっていたので、走り回って臨也の臭いを辿れば俺なら見つけられると思ったのだ。拳を握ってここから立ち去ろうとして、呼び止められた。

「静雄待ってよ。闇雲に走り回っても意味がない。とりあえず全部取りこんで、臨也とは違う情報屋に送ったから返事を待とう。君だって全部は見なかったんだろ?パソコンを貸してあげるから、昨日の臨也がどんな状態なのか見たほうがいい」

言われてパソコンを覗きこむと、一番新しい日付の昨日の映像のファイルが開かれていて、新羅は立ちあがると無言のまま部屋から出て行った。俺に気を遣ったのだろう。
確かに依頼して居場所を探すまでもう少し時間が掛かるし、今がどうなっているか知っておけという言い分もわからないでもない。でも、見るかどうか少しだけ迷った。
けれどもう俺は覚悟を決めていたし、臨也が俺の事を恋人じゃないと言い張っても助けるのも、一方的に想うのも自由だ。だから、迷うなと自分自身に言い聞かせて、ファイルを開いた。
開くまでの時間をもどかしく感じながら、画面に見入った。そうして映った映像に、さあっと血の気が引いていった。


「なんだ、これ…っ、おいどうしてこんな、こと……!」

声はまだ聞き取れなかったが、臨也の全身が映されていて目隠しをされ足を左右に大きく開かされた状態でしっかりと拘束されていた。
そうして、胸の先端と自身のモノにはローターのようなものが何個も取りつけられて振動している。後孔は入口が見えない程バイブやローターが突っ込まれて、白濁にもまみれていた。
あまりにも、悲惨だった。普通に考えたら、そんなにたくさんの量のも玩具が入るわけがないし大人しく受け入れているなんておかしい。異様な姿なのだ。それなのに。

『…っ、かえってきた?ねえ、おねがい…っ、からだ、あつ、いからぁ、ねえ…いれて、よぉ…』

酷く掠れて弱々しい声だったが、情欲を含み艶っぽい音色で懇願していた。小刻みに腰から下を揺らし、誘っているようにも見えた。
さっきまで見ていたのはまだ最初の方の日付だっただけに、あまりの変わり具合に怒りが吹っ飛んで、不安だけが胸をよぎった。薬だって使われていたし、とにかく体が心配だった。

『しょうがねえなあ折原は。すっかり頭おかしくなっちまって、最初に薬使いすぎたのが悪かったのか?なあ、俺が誰かわかって言ってんのか?』
『なんでも、っ…する、からぁ、あ、もう…く、るしぃ、っ…はぁ、あ、んうぅ』
『じゃあ俺の言う通り言えよ。平和島静雄なんて大嫌いです、顔も見たくない、恨んでるってな』

カメラのすぐ傍から声が聞こえてきて、臨也に対して呼び掛けたがどう見ても話しが通じているようには見えず、様子が変だった。男は臨也のことを頭がおかしいと言ったが、本当にそう見えた。
手の内側からじんわりと汗が沸きあがり、画面の男が何を言っているか右から左に通り抜けていった。でも、次の瞬間我に返った。

『はぁっ…っ、へいわじましずお、だいきらい、かおみたく、ない…うらん、でる……』

『ははっ、だいたい言葉の意味もわかってねえんだろ?恋人だった癖にすっかり忘れちまって、薄情な奴だよな。まああいつは未だにお前のことに気がついてすらねえから、もっと薄情だよな』
『いった、からぁ…ねえ、はやく、おちんぽちょうだい…いれて、きもちよくして、っよぉ…!』

呆然としながらその声を聞いて、途中その男に言わされていることに気がついた。だってあいつは俺の事を平和島静雄とは呼ばない。だからこれは、本心ではないと。
だがそうだとして、じゃあ今臨也はどんな状態なのだろうかと。俺の事がわからないぐらい、薬で何もかも忘れているのかと。胸の辺りが酷く痛み、急に俺まで息が苦しくなってきた。
とても見ていられないのに、俺は画面から視線が動かせなかった。だってあいつが、簡単に俺の事を忘れるなんて思えなかったからだ。
これでも学生の頃からのいがみ合って、ようやくお互いが結ばれたのだ。その気持ちが喧嘩一つで変わるなんて、考えられない。考えたくない。希望を見失うなと自分に言い聞かせた。

『しょうがねえなあ、じゃあ入れてやるよ。あぁそうだ、この映像を送るのも今日で最後にしようと思ってるんで俺の顔も映しておいてやるよ。まああんたは知らねえだろうが、俺は恨んでた。でも折原を凌辱してぶっ壊せたからそれで許してやるよ。これを見る頃にはまた別の場所に移動しているが、探してみろよ。まあこいつはもう、手遅れだけどな』

唐突に臨也の体を遮るように知らない男が画面に現れて、そいつの姿を目に焼き付けた。声も、始めから聞こえてきた奴と一致しているので単独なことだけは理解できた。
俺は頭の中に、ぶちのめす相手をしっかりと覚えさせた。鋭く睨みつけていると、すぐに振り返り拘束されている臨也の背後に回った。そうして、ぐったりとした体を抱きかかえて自分の足の上に座らせる。
ゴソゴソと背後で動いていたかと思うと、手を伸ばして何本かバイブとローターを中から引き抜いた。けれどもまだいくつか残したまま、いつの間にそそり勃っていたモノを後の入口に押し当てた。

『じゃあ今から折原入れてやるからな。嬉しいだろ?』
『は…っ、あ、まってた、はやく、はやく、はやくいれて、おちんぽ、はやくおちんぽ…おちんぽ!』
『本当にバカになったなあ。でも俺は嫌いじゃないぜ。平和島はお前の事を見捨てたけど、俺は愛してやるよ一生な…!』
『ん、あっ、あ、ああああ…!はっ、あぁんぅ…きたぁ、あ、んうぅ…おひんぽ、はいっれるぅ…んぅ』

そいつのペニスがあっさりと中に入りこんでいくのを、しっかりと見た。まだバイブも入っているようなのに、あっさりと奥まで受け入れてぐちゃりという水音まで聞こえてきた。
あられもない声をあげて、頭を振り、身を委ねながら不自由な体をなんとか自分から動かして臨也はよがり始めた。でも、俺はもう逸らさなかった。

『もっと、あ、おく…ついてぇ、はげしくして…っ、あ、き、もちひぃ、からぁ…!』
『もう二本挿しどころじゃねえだろ、でもこれが好きなんだよな?ゴリゴリ中を抉られるのが好きだろ?』
『おちんぽ、ひ、もちひぃっ…うれしい、れす…これ、だいしゅきれす…イっひゃいそうれす…』
『確かに中がすげえ締めつけだよな?ガバガバにならずずっと食いついてくるのは純粋にすげえよな。ほんといい穴だ』

唾液を口の端から垂らし、汚れきった結合部からは揺れる度に何かが伝っていった。多分散々中に出されていた精液に違いない。同時にバイブも振動していて、すごい光景だった。
でも俺はそれを無心で見続けた。何かに縋るように必死にだ。俺にとっては大事な相手が、ただの穴扱いされていることを怒ることなく、懸命に心の中で祈り続けた。

『は、ひゃ、あ、っんうぅ…なか、だひてぇ、せーえきだひて、いっぱい、っ、あ、やぁあ…イくっ、う』
『そんなにすぐ出ねえよ。イきたきゃ一人で勝手にイけよ。どうせ何回もイけんだろ、なあッ!』
『あ、っ、え、んあ、ふ、あ、ああっ、イっひゃ、う、あ、れちゃう…でる、っ、あ、んあ、はああああっううううぅぅんん……!!』

男が軽く臨也の体を下から突き上げると、簡単に悲鳴のような喘ぎをあげながら達した。けれどもペニスの根元はローターのコードで縛られて、先端からは何も出ることはなかった。
でも明らかに絶頂を迎えたようにしか見えなかった。全身をガクガクと震わせて、口元を緩めて笑っていたからだ。せめて瞳が見えればと思ったが、それはかなわなかった。
その最中にもそいつは律動を止めずに、何度も何度も刺激を与えていった。臨也は肩で息をしながら、途切れ途切れに甲高い声をあげる。

『は、ひゃ、あ、ん…やらぁ、あ、きもひぃい、のとまんないよぉ…っ、あ、ふ、うぅう、っく』
『もうずっと発情してるからなあ。ほらこれが最後なんだから、平和島に何か言ってやれよ。まあ俺の言葉がわかるならな』

言いながら臨也の体が少しこっちに近づいてきて、男の姿が見えないぐらいいっぱいになった。さっきまでよりも、はっきりと犯されている姿が映る。

「臨也ッ!!」

悔しさを堪えながら、何かを言ってくれと呼び掛けた。伝わらないのがわかっていても、俺はちゃんと見てるから、お願いだからと言わずにはいられなかった。

『言ってやれよ、犯されてるのが幸せだって。セックスのことしか考えられないって、なあ』

背後の男が促すように囁くのが聞こえたが、本人の言葉をひたすらに待った。すると喘ぎ声のトーンが少し落ちて、絞り出すように告げられた。


『んあっ、は……っ、おれはぁ、おかされるのが、しあわせれすっ、あ、せっくす、らいすきれすぅ…きもひ、いぃ…っ、から』


同じ言葉を繰り返すのは、さっきと同じだった。それを聞いて、絶望的な気持ちになった。もう本当に届かないのかと、俺の言葉は届かないのかと。閉じ込められて、犯されて、何もかも失って…。
鼻の奥が酷く痛くなり、じんわりと涙が浮かびそうになった。けれど、その時願っていた奇跡が起きた。


『おちんぽ、はめられてぇ、あ、うぅ、っ…うれひぃ、からぁ…じゃましないで、だれも…おれ、を……わすれて、っ』


これまでの呂律が回らない口調ではなく、はっきりとした悲痛な心からの叫びを、俺はしっかりと聞いた。



『……もう、くる、な…』


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