ウサギのバイク 聖天使プリティ☆イザヤ ~愛悦に堕ちた花嫁奴隷~ 序章
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2011-04-01 (Fri)
*エイプリル企画 静雄×臨也前提 人外×臨也 
魔物+触手×臨也 ※18禁注意

魔物の王静雄の前で汚される聖天使臨也の話

* * * 目の前でジタバタと暴れる相手に一歩ずつ近づいていき、悔しそうに下を向いている顔を無理矢理あげさせてお互いの瞳が交錯した。

「くそっ、離せ、離せよッ!!」
「捕まってるのに随分と威勢がいいよなあ、臨也くんよお」
「シズちゃん…ははっ、ほんとまさか君が俺の本当の敵だって全然わからなかったよ。いや、学校でも全然仲良くなかったけど」
「あぁそうか、悪いな臨也じゃねえ。聖天使プリティイザヤだろ?ふざけた名前だよな」

鼻で笑ってやると、目の前の顔が明らかに動揺して耳までかあっと熱くなった。こんなことで照れるなんて、随分と可愛い奴だなと内心ほくそ笑んでいた。いや、マジでこいつは最高なんだが。

入学式で出会いその後校庭に呼び出されて、顔を合わせた瞬間から俺は臨也に惚れていた。いや、その前からずっと知っていた。こいつが魔界の預言にある救世主だと、知っていて近づいたのだ。
どうしてそんなまどろっこしいことをしたのかと言えば、俺は待っていたのだ。聖天使として覚醒して経験を積み、力が強くなったところで手に入れてやろうと。
わざわざ臨也に合わせて人間の振りをして高校まで通い、始めは仲良くしようと思っていたのだが、最初に向こうからナイフを突きつけてきて拒絶された。だから別の作戦にした。

俺の事を化け物だと言ってきたが、それは元々持っていた資質で判断しただけで確証は何一つない。だから喧嘩相手になってやることにした。そうすればこいつも力がどんどん強くなっていくからだ。
睨んだ通りに日に日に力は増していき、人間として俺と喧嘩をしたその後に、街に放ってやった魔物と戦うことになった。俺はいつも陰からそれを見守っていた。
魔物を束ねる王として、常に高みから見物していた。そうして思い通りに臨也は魔物を一人で退治し続け、飛躍的に力は増して、そうして機が熟したところで姿を現して拘束した。複数の魔物を使って。

「やっぱり、化け物だったんだね。いや、魔物の王だっけ?なんか似合わないよ。俺は後先考えず突っ走ってるだけの、怪力バカとしか思ってなかったからさ」
「手前こそ、こんなに簡単に捕まるとはなあ。しかも俺が話があるって呼びだしただけだのに、目の前で変身して全部見せてくれてよお。庇った相手が魔物とは知らずに」
「……ッ、それ以上言うな!お、俺だって…そんなつもりは、なかったのにっ…」

唇を噛みながら悔しさに顔を歪めてこっちを睨んでいるが、その瞳が揺らいでいるのが見えた。それを見て、喉の奥から低い笑いがこぼれてしまった。甘い、甘すぎると。
俺に敵対しながら、こうやって時折隙を見せてくるのがこいつの弱さだった。しかも普段は人を寄せ付けないように性格の悪い一人の男を演じているが、こいつの本心は違っていた。

誰にも悟られずに健気に魔物退治し続ける、寂しがり屋な世界の救世主だ。結局は真実を知っている俺にしかバレなかったが、よくここまでやったと褒めてやりたいぐらいだった。

「なあ、いつもは絶対バレないようにギリギリのところで逃げて変身してたのに、何で俺にはそうしなかったんだ?バレてもいいって思ったのか?」
「うるさいな、っ…必死だったんだよ、助けようと思って。後先なんか考えてなかったし…ほんと滑稽だよね、全部仕組まれてたのにさあ」
「悔しいか?憎いか?殺してえか?」
「殺すのは、そっちだろ?魔物の王にとって、救世主の存在なんて邪魔なだけだろ。殺すなら、早くしろよ」

物騒な言葉を吐いていたが、瞳には諦めと悲しみしか映っていなかった。俺への憎しみなんて、これっぽっちもない。いつもそうだった。暴言を繰り返しながら、本気でかかって来たことなんて一度も無い。
こいつは、はじめから俺に対して警戒しながら敵意をあらわしてはいなかった。そうして俺はいつも、そのことに胸を躍らせていた。

最初は救世主を手に入れて道具として扱ってやるつもりだったが、すぐに目的は変更になった。俺が心の底から臨也の事を好きになったからだ。
他の奴らには壁を作り遠ざけているのに、喧嘩相手である俺にはたまに弱みを見せてくる。それがたまらなく愛おしいと思ったのがきっかけだった。
もし俺の正体がバレたとしても、臨也はきっと本気でかかってくることはないだろうと確信して、より手に入れたくなった。そして、どうせ俺のものにするなら俺の手で育てあげた時だと。

やっと今日、それが叶ったのだ。


「殺すわけねえだろうが。手前を殺せるわけねえ」

「え……?な、んで?敵だろう?救世主と魔物の王だなんて…」


殺せないと口にした瞬間、臨也は酷く驚いて縋るような目つきで俺の事を見つめてきた。それは、何かを期待していることを示していたが、こいつの望んでいる言葉をくれてやるつもりはなかった。
それは最後の最後まで、取っておくつもりだった。

「確かに預言では救世主を野放しにしておくと俺らにとっての災いがあると言われてるが、裏の預言ってのがあるんだぜ」
「なにそれ?」
「救世主である聖天使を汚して、魔の力を注いでやると魔天使になる。つまり俺ら魔物にとっての救世主、闇の救世主になり魔物の時代がくるってなあ」
「え…俺が?魔天使?闇の救世主、って…そんなまさか」

俺の言葉に驚愕しながら目を見開き、急に全身をカタカタと震わせる姿を見て心が最高潮に踊っていた。今すぐにでも俺自身で汚して、泣かせてやりたかったがそれはできなかった。
魔物の王ではあるが完全なる魔物ではない。だから聖天使を堕とすことはできない。それだけが悔しかったが、目の前で見られるのならそれでいいと。

そうして臨也の体二回り分ぐらいでかい魔物に指示を出して体勢を変えさせた。手足を触手で縛られて身動きの取れなかったが、俺の眼前で左右に割り開いてやると男には似つかわしくないスカートがひらりと舞った。
そうして下着が顕わになったので、俺は腕を魔力で変化させて鋭く切り裂く長い爪を取り出し一気に振り下ろしてやった。

「……っ!?な、なにやってんだよ!ちょっと待ってよ、俺は男なんだけど…!」
「性別なんて関係ねえだろ?救世主なんてやめちまって、闇の王の花嫁になれよ、俺の魔天使になれよ臨也」
「そ、そんな…っ、そんなの酷いッ…嫌だ、嫌だあああああッ!!」

胸元からスカートまで一気に引き裂いて、晒された肌を爪の先でなぞってやると、面白いように臨也の体が跳ねた。そうして最高の告白をしてやると、悲痛な叫びが聞こえてきた。
でも俺は、その恐怖や困惑が嬉しくて、凶悪な形に口の端を歪めて笑い声をあげた。



こんなのあんまりだと、涙がこぼれそうなのを必死に堪えながら抵抗できる限り手足をバタつかせて暴れた。でも全く効果は無かった。そうして唐突に目の前に突き出された物体に、驚いて全身が跳ねた。
しかし容赦なく、魔物から伸びた赤い舌が俺の性器や尻をベロベロと舐め回し始めて、ぬるぬるなのにざらりとした物体が往復した。それが、たまらなく気持ち悪かった。

「うあっ…や、やめろ…やっ、やめてよおッ!汚されるって、魔物になるなんて嫌だ!シズちゃんッ!!」
「俺に助けてどうするんだ?闇の王なんだぞ?手前を魔天使にする為に、今まで騙してた男だぞ?」
「だって、だって…っ、俺は、誰も…誰も居ない…一人なんだ、シズちゃんしかいなかったのに、なんで…こんなことに…っ、う」

頭を振り乱して喚き散らしているうちに、魔物の唾液で敏感な部分がどろどろになった。それが嫌でもぞもぞと足を動かしているうちに、突然体に変化が訪れた。
魔の力を滅ぼす聖なる力は、逆を返せば魔の力に弱い。だからこうやって直接魔力を擦りつけられて、耐えられるはずが無かった。

「っ、あ、熱いっ…うぅ、体が…苦しいっ、辛い…んぁ、あ」
「熱くて体が疼いてるって言やあいいだろ?媚薬以上にじんじん効いてきて、すげえ気持ちよくなってきてるだろ?初めてなのになあ」
「う、うるさいっ…気持ちよくなんか、ない…こんなの、平気だから、うぅぁ…絶対に、耐えてやる!」

懸命に声を絞り出してそう言ったが、既に心の中では負けた気分だった。いや、最初から勝つ気なんてないし、元々俺の恋は告げないつもりだった。
聖天使がただの人間に恋するなんて、ありえないと。そんな気持ちを抱いてはいけないと何度も心の中で葛藤して、悩んで、切ない想いをしていたのに。

真実は、それよりも酷かった。

敵対している者同士の禁断の恋だと思ったのに、それを伝える前に終わってしまった。
俺を魔天使にする為だけにこれまで接してきたのだと。体だけが目的だとはっきり言われてしまったのだ。
つまりシズちゃんは、俺が聖天使でなければ近づかなかった。構わなかった。優しい言葉なんて掛けてこなかった。全部全部、救世主という肩書があったからこその関係だったのだ。
こっちはそんなものどうでもよかったのに。魔物の王だろうが、敵だろうが、化け物だろうがシズちゃんでさえいればよかったのに。それすらも、偽りだった。

好きだと言うことが二度とできなくなってしまった。その言葉を口にした時点で、堕ちてしまうのだ。どんなに汚されようとも、心だけは渡さないと、抗い続けなければいけなかった。
始めから、心だけはシズちゃんに囚われているのに、なのにそれだけは言えないなんて。そんなの苦しくて、切なくて。

必死に与えられる媚薬による快楽から逃れようとするのに、全く効果は無い。それどころかもがけばもがくほど深みに嵌っていって、どうしようもなかった。
救世主だから、というわけではないけれど性行為もしたことがなければ、こんな淫らな目に遭ったことだってない。だからどうにも対応できなくて、困っていた。

「どうせ、すぐ気持ちいいって啼き始めるぜ。ただでさえ敏感になってんのに、魔物に犯されたらもう普通の人間相手にできなくなるな」
「嫌だっ…やだ、こんな化け物になんか犯されたくないっ…同じになんて、なりたくない…ッ、もう、シズちゃんなんて…大嫌いだ……!!」

自分の体が好き勝手にされる恐怖と、シズちゃんの目の前で汚らわしい魔物に犯されるということに、パニックになっていた。だから昂ぶった感情のままに嫌いだと告げてしまう。
そんなこと言いたいわけでもないし、怒らせたいわけでもないのに。もうどうしたらいいかわからないぐらい、予想以上のことが起こっているのだ。

シズちゃんだけは、信じてると思っていたのに裏切られて、心が痛くてもう限界だった気持ちが違う方向に出てしまったのだ。でも、悪夢はこれからだった。


「なんだそんなにただの花嫁が嫌か?じゃあ奴隷だな、魔天使の花嫁奴隷なんて滅多になれねえぞよかったなあ?」

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