ウサギのバイク スパコミ新刊「ドS執事×M王子」
2ntブログ
04≪ 2024/05 ≫06
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2011-04-30 (Sat)
inf29

「ドS執事×M王子」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/76P/700円


パラレル 執事静雄×王子臨也

悪魔でドSな執事静雄が好きすぎて振り回されつつエッチな調教をされる王子臨也の話
羞恥プレイが多めでかなりマニアックなエロ有(モブぶっかけ・演説プレイ・三角木馬等)
静雄←臨也で片想い切ない系

※あくまで原作の静雄×臨也で派生キャラ呼び等はしておりません
※挿入はありませんがモブ×臨也表現があります


表紙イラスト ちょこれーしょん様
ちょこれーしょん

続きからサンプルが読めます

* * *


※冒頭の静雄視点はページ数の都合で本文に入れられなかったので掲載しておきます


目の前のベッドに眠る愛しい存在に手を伸ばし、髪をゆっくりと撫でてやりながらあどけない表情をじっと見つめ続けていた。もうずっと、こうして何年も待ち続けていてようやく明日すべてが手に入る。
でも同時に無邪気に向けられていた瞳を永遠に無くしてしまうのかと思うと、惜しくもあった。でももう絶対に、何があろうと自分のモノにすると決めていた。だからそう簡単に、笑顔を失うからという理由で止めるわけにはいかなかった。
俺にとってそれはとても大事で、手放したくはなかったけれどもっともっと前から想い続けていた感情の方が強くて。

「……やっと、俺のものに」

この世界には似合わない化け物である自分が初めて与えられた、俺だけの存在。約束という言葉で無理矢理縛りつけて、それで手に入れられた唯一の者だ。
ずっと昔から、彼がまだ存在していない前から決められていたけれど、この時だけを待ち望んできて。やっと。
全部仕組まれていたと聞かされた時、裏切る時に、どんな顔をするのだろうか。それはもう何度も繰り返し考えてきたことだ。できることなら、憎んで欲しい、そうなるだろうと予想だってしている。
準備だって随分としてきた。彼にふさわしいように、守る術や生活していく上で必要なあらゆることを、学んだ。時間はたっぷりあったし、何もできないままではつりあわないと思ったからだ。
でもこの二週間は、本当に辛かった。偶然を装って出会い、一方的に懐かれて友情のようなものだって向けられていることぐらいわかる。穏やかな関係を望んでいることぐらい、自分が昔そうであったからなんとなく理解できたのだ。
友情であれば、楽しそうに笑う彼を失うことはないけれど、それでは手に入らないものがある。
どうしてもそれが欲しくて、だから苦しませる道を選ぶのを許して欲しいと心の中だけで思う。気持ちは手に入らないとしても、体だけは自分のものにできるのだ。それはとても甘美なもので、相手を傷つけるのをわかっていながら止められない。
俺はずっと一人だった。そして彼も、俺のせいで一人だった。
それを理解してくれとは言わないが、同じなのだと伝えてやりたかったから。もし完全に拒絶されたとしても、それだけは教えてやりたかった。

「悪いなもうずっと好きだったんだ。でも体しか手に入らないなら、徹底的にモノにしたい。一生忘れられないぐらい、深い傷を」

眠っている彼の胸元を開いてやり、そこに人差し指を添えた。こんな綺麗な肌に傷なんてつけられないけれど、同じぐらい抉るような事実をつきつけてやるのだ。その時もし一生忘れられない記憶を刻むことができるのなら、それでよかった。
もし激しく嫌われたとして、嫌だと拒絶されたとしても、きっと俺の気持ちは変わらない。すべてが決まった時から変わらなかった。
何があっても絶対に守ると、それだけは。
だから、お願いだ。少しでも長く、長くこのままで。今の時を進めないでと、でも。そう願いつつ本心では自分のものにして、それからこうしてまた穏やかな時間を過ごしたい気持ちもあって。
その時の彼は、きっと目元に涙を溜めて怯えてしまっているかもしれないけれど、俺は別の感情に支配されて喜んでいるだろう。

* * *

「ひっ、あぁ……シズちゃっ、あ……食べれ、ない、これじゃあ無理だってぇ!」
「ナイフとフォークも満足に持てねえのか?王様の気品ってやつはどうしたんだ?」

そんなの無理に決まっている、という反論は唇から絶えず吐き出される熱い吐息に消されて口にすることができなかった。あれから食堂まで連れて来られて、椅子に座らされたまではよかったがそこからがもう拷問のような地獄だった。
首輪の先の鎖は椅子にしっかりとくくりつけられ、逃げることはできない。それなのに玩具の振動は益々強くなって、料理が運ばれてくる間に何度も手を伸ばして外そうとするが、やっぱり無理だった。そうしてようやく広くてやけに長いテーブルの上においしそうな料理が乗せられて、いざナイフとフォークを手にしたところでまたそれが震え始めた。
これってバイブっていう奴なんだぞ、と無駄な知識を説明されながら椅子の上から腰を浮かせようとするのだができない。ちょうどいい長さで首輪が締めつけられて、動けないのだ。慌てて手にしたフォークとナイフを置こうとして、取り落してしまったところを咎められたのだ。

「嫌だっ、こんなの……おかしいだろ!俺は普通に、食べたいだけなのに」
「じゃあやめんのか?それでもいいけどよお、何の為にこうしてるかわかって言ってんだよな?放棄したら、この国はひでえことになるぜ」

痛いところを突かれて、ぐっと喉から出かかった言葉が詰まった。俺が耐えなければ国民を傷つけている、と脅しているのだ。こんな時にそれを言うのかと悔しさがこみあげたが、しょうがなかった。
諦めてそのバイブとやらを取る為に、下品な恰好だったが両足を椅子の上で開きその中心に手を当てて引っ張る。しかしなかなかうまくいかなくて、余計に自ら刺激を与えてしまう。

「おいおい今度は飯も食わねえでオナニーか?随分とわがままな王様だな」
「ちが、う……っ、あ、これ取れないっ、あん、はぁ……やだぁ」
「どうすんだ?せっかく作った俺の飯はいらねえのか?」

わざとらしく悲しそうな表情をされてしまって、胸が痛んだ。俺だってシズちゃんの手料理を食べたいし、少なからず楽しみにしていた。だからこんなことをしている場合ではなく、今すぐに食べておいしいと一言言いたいのに、それができない。
悔しさに顔を歪めながら、必死に食べたいと視線だけで訴えるとまた深くため息をついて告げてきた。

「頭使えよ。まあ正直俺も手前のオナニー姿はもっとみてえし、だから食べさせてやるよ。これならいいだろ?」
「っ、あ……そうか、じゃあシズちゃん俺に、ご飯食べさせて、よ……ちゃんと、食べきれる大きさに、切ってよね」
「俺は優秀な手前の執事だから、それぐらい言われなくてもやってやるよ。ほらどれがいいんだ?焼きたてのパンか」
「それが……いい、っ、んぁ、は」

料理ができるのは、既に知っていた。前に向こうの城で務めていた時だって、何でもこなす優秀な執事だと評判だったからだ。一度だけパンを焼いていたところに出くわして、食べたことがあったのでそれをもう一度食べれるのは嬉しい。
手作りだという苺ジャムをたっぷり塗って、おいしいねと言えば喜んでくれた。その時の事を思い出して、酷く胸が締めつけられた。あの時と同じことを望んでいるのに、目の前の食卓はまるで違っていたからだ。

「苺ジャムがよかったんだよな?ちゃんと同じものを持ってきてやったからな、嬉しいだろ?」
「それは、嬉しいけど……はぁ、あ……は、やく食べさせてっ」

腰をもぞもぞと動かして位置を変えて玩具を取ろうとしながら、とにかく早く食事を終わらそうと思った。だから早くしてと言ったのだが、本当はもっと味わいたい気分だった。こんな一人で食事をせずに、二人でしたいとも思っていたのに。
そうしてすぐにたっぷりと塗られたパンが一口の大きさにちぎられて、口の前に差し出された。恨みがましく睨みつけながら口を開くと、ゆっくりと口内に入れられた。

「うまいだろ?」
「……っ、おいしい、のは認めるよ……」

素直においしいと言ってやるのは今の状況からして癪だったのでそう告げた。すると笑いながら次のパンにもジャムをたっぷり塗って、再び口の前に出してきたのだが、そこでわざとらしいハプニングが起きた。
あまりにも許容量を超えて塗られた苺ジャムがパンからはみ出してこぼれ、それが偶然にも胸のあたりについたのだ。冷たい感触に声をあげて、身を捩らせた。

「悪いこぼしちまったな」
「わ、わざとだろ!遊んでないで早く拭き取れよ!」
「そんな粗末なことできねえよ。拭き取る代わりに、舐めてやるよ」

* * *

「おい臨也大丈夫か?風邪引いたって執事から聞いたんだが……中に入れてくれないか」
「え……ドタチン?あ、いや、その……もしかしてお見舞い、に来てくれたの……?」
「まあ心配だからな。どうせ今日は大した仕事も無かったし、こっちでなんとかしておくからいいが顔が見たいんだ」

声の主は城での側近で、執事などとは違い国のあらゆる政治関係を仕切ってくれている者だった。俺が正式に王として即位してから、ずっと傍でいろいろなことをこなしてくれていて、お互いに呼び合う仲だった。
それこそシズちゃんみたいに馴れ合うことは、仕事上無理だったが懐いてはいた。だからこうして身の回りの事を心配してくれるのも、彼だった。だからいつもだったら喜ぶところなのだが、今日だけは困ってしまった。
今の状態を見られたら、いくらなんでも危険だから。驚いて達した状態のまま固まっていると、何事もなくシズちゃんが俺の背後に回り、体を抱えて扉に近づけてきた。慌てて振りかえって無言で睨み返したのだが、平然と言われる。

「近い方がよく聞こえるだろ?ほら何か言ってやれよ」
「ま、待ってよ……!なんでシズちゃん、脱いでるの?」
「ここまで辿り着けたらご褒美やるって言っただろうが。ちゃんと気持ちよくしてやるから、見舞いに来てくれた奴にも答えてやれよ」

一瞬意味が解らなかったが、すぐに全部を理解した。あまりのことに固まっているうちに、ズボンを乱暴に下ろしてさっき欲しいと何度もお願いしたそれを取り出してきた。それを見て慌てているうちに、背後から抱きつかれて、入口にぬめる先端を押しつけられる。
二人にだけ聞こえる小声で話していたが、今からされることを考えるととても堪えていられる自信はなかった。

「臨也……?聞こえてるか?」
「……っ、ごめ……あの、ほんと体調が……っ、あ、うぅんうぅ……わ、悪くてぇ、はっ、は」

確かめてくるように尋ねられた声に応えていると、前ぶれもなくシズちゃんのモノが入れられてしまい、俺はドアに手をついたまま腰を高く掲げて震わせた。喘ぎ声だけはなんとか免れたが、酷い状態だった。
すぐに後ろを振り向いて、小声で怒鳴る。

「んくっ、う……は、うぅ、ほんとに、入れるなんてっ、あ、はふっ、あふぅう……最悪っ」
「最悪って言いながらしっかり食いついてきてんのは誰だ?扉の向こうの奴も、まさか王様がこんなことしてるなんて思わねえよな?大人しくしてねえと、バレるぜ」

再度危険性を指摘されて、唇を噤んだ。悔しくてしょうがなかったが、このままなんとか追い返すのが先決だった。心の中でドタチンに謝りながら、厳しい口調で告げた。

「少しっ……はぁっ、くふぅ……っ、あ、熱っぽくてぇ……はぁ、ふっ、は、んあっ、あ」
「そうみたいだな。いつもと声が違うし辛そうじゃねえか。今日から執事が居るって聞いたけど、本当に大丈夫か?」
「ドタチンっ……い、うぅっ、は、はふぁ、っ……風邪、うつると、大変だからぁ……んっ、いひぃん」

頭の中は快楽で蕩けかかっているが、なんとか声を絞り出して逃れようとする。そんな必死な姿を見ながらシズちゃんは嫌な笑いを浮かべていて、腰を掴みながら何度も突きあげてくる。その度に栓をしていたそこの隙間から、ぽたぽたと中にたっぷり出された白濁液も漏れてしまう。
その恥ずかしさと身悶えるような心地よさに酔いながら、声を抑えこんで背後に向かってしゃべり続ける。

「ひっう、あ、くぁあん……っ、しつこ、くそこ、つかないれ、よぉ……はふうっ、ん、かんじ、ちゃう、からぁ、ねえ」

| 同人関連 |