ウサギのバイク LOVE ELECTRON DRUG ⑩
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2011-05-12 (Thu)
*リクエスト企画 アッシュ 様
静雄×臨也+サイケ ※18禁注意

静臨前提でブラックでヤンデレなサイケが電子ドラッグを使って臨也を襲い静雄が助けに来る話
サイケは臨也が大好きで静雄が嫌い 臨也が割と酷い目に遭います

* * *


「あのさあ、俺の事を攫ってどうしようって言うの?」
「だから攫ったんじゃねえ、奪い返しただけだ。話が通じないどころか、やっぱり何も覚えてねえのか」

自分の部屋まで辿り着き、鍵をしっかりとかけて俺のベッドに臨也を座らせると不機嫌そうな表情で睨んできた。相変わらずその瞳はピンク色をしていた。
正直とにかく臨也の姿を確保するのが目的だったので、後の事はさっぱり考えていなかった。どうしようか、何から話したらいいのかと迷って困っていた。
抵抗する素振りを見せてこないのが唯一の救いで、本当にアンドロイドになったのだとしたら、力や動きも変わってしまったのだろうかと考えていて。その時、ポケットに入っていた携帯が震えた。

「いいか、黙って待ってろよ」
「はいはい」

携帯の着信相手は新羅だったので、とりあえずしゃべるなと臨也に言いつけてそれから躊躇わずに通話ボタンを押した。すると聞き慣れた声が耳に届いた。

『やあ静雄、そろそろ作戦通り臨也を奪えた頃かい?』
「ああうまくいったぜ。とりあえず俺の家まで連れてきたが、どうしたらいい?っつーかそっちは問題なかったのか?」

話し始めてすぐに、あの臨也を陥れるほどのサイケというアンドロイド相手に、こんなにも早く事が済むなんて早いなと思った。まあ普通に臨也と同じように接して茶を飲んだぐらいかもしれないが。
なかなか新羅もやるな、と心の中で思っていると急に電話の向こうから声が聞こえなくなった。急に嫌な予感がして、慌てて問い詰めた。

「おい新羅、なにかあったか!?」


『へえ臨也くんって今シズちゃんの家に居るんだ…?』


「な……ッ!?手前サイケかよ!しまった…!!」

電話口から聞こえてきた声に、驚愕して思わず立ちあがって怒鳴った。すると俺の声に目の前の臨也も反応して、首を傾げていた。
ヤバイと思った時には何もかもが遅くて、あっさりと誘導尋問された自分自身を悔やんだ。向こうではクスクスと小さく笑い声が聞こえていた。

『でもさあ、その臨也くんじゃあおもしろくないでしょ?だってシズちゃんのことも、自分の事も全部忘れて俺の事しか知らないんだもん。だからさあ、今から元に戻してあげるよ』
「は…?なんだって、どういうことだ?」
『だから、君が会いたい臨也くんに会わせてあげるって言ってるの。だから少しの間だけ携帯から耳を離して、臨也くんの方に向けてみなよ』

その時の俺は、なぜかそのサイケの提案がおかしいことだとは全く思わなかった。臨也に会えるなら、しょうがないかという気持ちで言われたように従った。
事前に新羅から、特にサイケの声には注意しろと散々教えられていたというのに。

「ん……?どうした…の……っ、う!?」

携帯を臨也に向けると、不思議そうな顔をしたがすぐに表情が一変して目の前で全身をビクンと跳ねさせた。その時になってやっと、俺はまた危険なことをしてしまったのだと後悔した。
慌てて持っていた携帯を別の方向に向けようとしたが、その前に変化が訪れた。

「だ…れ……?」

さっきも臨也が目を覚ます時に同じ言葉を聞いたが、明らかにそれとは違っていた。さっきまで異質なピンク色だった瞳が、いつもの臨也の赤と同じ色に変わっていて、声にも人間らしさを含んでいた。
それまで全くわからなかったのに、急にいつものあいつの臭いがわかって、俺にしかわからない直感でこれは間違いなく折原臨也だと認識した。だから慌てて駆け寄った。

「おい本当に臨也なのかッ!俺がわかるか!!」

元に戻ったのなら、俺の事がわかると、忘れるわけがないと思いながら肩を揺さぶりながら尋ねた。しかし真っ赤な瞳は、俺の方を見ていないと瞬時に感じ取った。そして。
今まであまり聞いたことのない、艶っぽい声で喘ぎ始めたのだ。

「はぁっ…んうぅ、あ、うぅ…あつ、い……」
「え?」

あまりの変わりように驚いていると、あっさりと俺の腕から逃れてベッドの上に座りそこで足を左右に大きく開いた。そうして慌てて下着を下ろして、後ろに手を伸ばして。
そこに埋まっていたモノをずるりと抜いて、あろうことか目の前で淫らなことをし始めたのだ。

「ふあっ…あ、んぅ、あっ、これ…きもちひっ、あ、んぅ…」
「な、んで…こんなこと…」

俺は頭の中が混乱していて、卑猥な行為だというのも忘れて呆然と見つめていた。我に返ったのは、携帯から笑い声が聞こえてきたからだ。
すぐに弾かれたように耳に当て、相手に向かって怒鳴りつけた。

「手前ッ!臨也に変なことしやがって…!!」
『やだなあ変なことなんてしてないよ。それが今の臨也くんだよ。完全にアンドロイド化したけれど、自我は残しておいたんだ。でもね、もう壊れちゃったんだ廃人になっちゃんだよ、君の愛する臨也くんはね。エッチなことしかできない、お人形さんになったんだよ』
「嘘言ってんじゃねえ!臨也が、あいつがこんなことするもんか!!」

からかわれていると思ったのでそう叫んだのだが、あまりの大きさに目の前の臨也までも怯えたような仕草で一瞬だけこっちを見た。けれどもすぐに視線は外され、行為を再開した。
慣れた手つきで玩具を弄びながら、腰を揺らして激しくオナニーをしている。エッチなことしかできないお人形、という言葉がやけにぴったりだと思えるほどだった。

『現実を見たほうがいいよ?その臨也くんが嫌なら、すぐ戻してあげるよ。さっきまでみたいに普通に話せるからね。ただし完全にアンドロイドだけど』
「アンドロイドってどこが違うんだ!こいつは臨也だ、人間だ!手前の玩具じゃねえ!!」
『もうしょうがないなあ。じゃあ少しだけ、君の望んだ臨也くんに戻してあげる。でもね、見たらわかると思うけど人間ではないから。じゃあさっきみたいにまた臨也くんに携帯を向けてよ』

やっぱり今度も、俺は違和感を覚えなかった。そうすることが当たり前のように、未だ淫らな行為をしている臨也に向けて携帯をかざした。
でも心の中では、なんでもいいから戻って来いと願っていた。どんな形だとしても、俺の知っているあいつならそれでいいと思った。するとまた臨也の全身がビクンと跳ねた。
そうして俺の目の前で、左の瞳だけが淡いピンク色に変わって完全な濃いピンクへと変化した。でも反対側は、さっきまでと同じ赤色をしていた。そして。


「っ、は……え…シズ、ちゃ…ん?」


久しぶりに聞いた声に、俺は涙が溢れそうだったがそんなことは構わず携帯を放り投げて臨也の頭を腹のあたりに押しつけて抱いた。

「臨也ッ!!」
「うわっ、あ、もう…くるしいっ、くるしっ、あ、ちがう、おねがいっ、んぁ、あ、やめ…て!」

しかし数秒はそのまま俺に抱かれて驚いた声をあげていたが、途中で急にまた変化した。何か変なことをしてしまったのかと慌てて腕を解いて、一歩下がったが予想とは違っていた。
多分握る力が強すぎて苦しんでいるのかと思ったのだが、改めて全身を見るとそうではなかった。俺の知ってる臨也に戻ったはずなのに、股間の下にあるバイブから手を離してはいなかったから。

「これは…っ、ちがう…あの、おれのはなしっ、はぁ、あ、きいて……!」
「焦らなくても聞いてやるから、その手を離せよ」

目元を潤ませて何かに堪えるように肩を震わせながら、それでも懸命に玩具をそこから出し入れしていて喘いでいた。どこからどう見ても異様な光景だった。
またサイケがやらかしたせいなのか、と思っていたが意外なことを告げられてショックを受けた。

「あのねっ、あん…ぁっ、おれ、もうだめなんだ…っ、あ、えっち、なことして、ないと、だめなんだ…」
「ダメって、どういうことだ?」
「こうして、ないとっ…うぅ、あんぁ、ふ…しゃべれ、ないっ、あたま、おかしく、なっちゃう、から、ぁ、んぅ…!」

途中でいたたまれなくなったのか、目を逸らして虚空を眺めながらも腰を揺らして快楽を貪っていた。それでもさっき見た廃人のような姿の時よりは恥じらいもあり、頬を赤く染めている。
でも半分違う瞳の色が、これは本物の臨也ではないと物語っていた。臭いだって、ほとんど微かにしかわからなくて俺は愕然とした。

「それがあいつに…サイケにされたっていうなら治るだろ。俺が絶対に元に戻してやるから、諦めるなよ!」
「そう、だけど…だめ、なんだっ…はぁ、うぅ…ほんと、はいやなのに、っ…みられたく、ないのに、おれ、おれは…」

ただの気休めでしかないけれど、元に戻すと言うのが精一杯だった。俺だってあまりに変わり果てた姿に混乱していて、どうしたらいいのかわからなかったのだ。
こんな姿の臨也なんて望んでいたわけじゃない、エロいことをするだけの臨也なんかおかしい、と頭の中で否定していた。まだサイケに操られてこんなことになっていると、思い込んでいた。

「とまらないっ…きもひいぃ、のが…とまらなくてぇ、あ、んぁあ、イっひゃい、そ…んぅ」
「大丈夫か!?俺はどうしたら、いいんだ」
「はぁ、あんぅ…お、ねがいっ、あ、みて、て…おれの、ことみて、て…」

それまでは頑なにこっちを見ようとしなかったのに、じっと縋るような目つきで見つめてきた臨也にどうしたらいいか問いかけた。
すると快楽に蕩けてうっとりとした瞳で俺の事を見つめてきて、それがやけに蠱惑的に映った。ピンク色の瞳が誘うように光っていて、一瞬で魅了されてしまった。

「シズちゃ、ん…おれ、がイくとこ、みてて……?」

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