ウサギのバイク 狂気の檻⑬
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2011-05-18 (Wed)
*リクエスト企画 虹飛様
静雄×臨也 ※18禁注意

静臨(恋人)でケンカをした後臨也がモブに拉致監禁され静雄が助けに行く話

* * *


「なあ、もしかしてすぐに指が入ったりすんのか」
「え…?ま、まって、それは無理だか、ら……っ、あぁ!?」

急に言い出したことに驚いて、慌てて手で制止しようと伸ばしたがその前に素早く指先を唾で濡らしそれをいきなり遠慮なく一本入れてきたのだ。
無理だと言いながら俺だってわかっていたが、難なくあっさりとそれを飲みこんでしまい、甘い声があがってしまう。気持ちが良くて、瞬間的に我を忘れた。

「中が湿ってねえか?」
「そ、んなことないって…うぅ、く…」

疑問に思っても当然かもしれない。男だって何度もすれば中が濡れることがあるんだ、なんて教えられて実際にそういうことは起こっていた。薬のせいだと思っていたけれど、違ったのだ。
あいつに体を淫らにされたせいで、前が勝手に気持ちよくなると同時に後ろも欲しがるようになった。その事実をつきつけられたみたいで、悔しかったが唇を噛んで堪えた。
その時、ちょうどタイミングよく強引にもう一本指が増やされて、不意打ちの動きに頭の中が真っ白になった。

「ん、あぁっ…きも、ちいいっ、ふぁ……ッ!?」

「臨也…?」

しまったと真っ青になった時には既に遅くて、覚え込まされた言葉が勝手に口から飛び出ていた。あんなにもエッチなことは言わないと決めたのに、数秒も経たずにしゃべってしまったのだ。
あっさりと破ってしまった自分が恥ずかしくて、顔をソファに埋めてしまう。けれどそんな俺にはお構いなしに、指の動きは早くなっていく。

「うぅ、っ…く、ぁ、は……」
「そんなに我慢しなくても、さっきの忘れていいぜ。俺はエロい手前が見たいわけだし、そのほうが嬉しい」
「っ、あ…だ、めだ、っ、いわない…はずかしい、からっ、うぅ」

恥ずかしいから、というのもあるがやっぱりまだ怖かった。全部知られているとわかっていても、あられもなく叫ぶ自分が嫌だったし、いきなりは見せたくなかった。だから堪える。
でも二本の指がぐちゃぐちゃに中で動かされて、それに合わせるように腰が揺れて刺激を得ていた。ダメだとわかっているのに、染みついたものは一週間だとしても忘れられなかった。

「しようがねえな、これ使うか?」
「え…?」

その時急に指が引き抜かれて、代わりに何かが後ろに押し当てられて嫌な予感がした。慌てて顔をあげてそれを確認した時には、挿入された瞬間だった。
グロテスクな玩具が一気に奥まで差し込まれて、既に慣れた感触を簡単に受け入れてしまう。

「やっ、あ、あああっぅ!…な、んでぇ、それシズちゃ、んが…んぁ、あ!」
「だって手前これが好きだって言ってたから、取っておいたんだよ。ここまで強情とは思わなかったしな」

圧倒的な太さにもう自分を抑えておくことはできなくて、喘ぎ声がひっきりなしにあがる。しかも男に強要されてバイブが好きだ、と言ったことを覚えていたらしくて眩暈がした。
あれは本心じゃないから、と伝えようとしたのだが、その前に根元のスイッチが入れられて、俺の中のスイッチも入ってしまう。

「んあっ、あ、ああ!あ、あつ、い、あついよぉ…ふぁ、あ、やらぁ、ん」
「すげえ食いついて抜けそうにねえな」
「み、ないれっ…あぁ、やだぁ、シズちゃ、あ、こんなおれ、っ、あ、みないでよぉ、っ」

体勢が体勢だけにまじまじと結合部まで見られていて、息がそこにかかった。するとビクンと跳ねてまた体内に振動をもたらす。馴染みの快楽に、体はもうすっかり堕ちていた。
薬なんかなくても、俺は淫乱になってしまってこうして一番晒したくない相手にも披露してしまっている。そのことが悔しくて、唐突に涙が溢れ始めた。

「バイブが大好きなのが、そんなに嫌か?」
「いや、だよっ…うぅ、ん」
「泣くほどイイんじゃねえのか?」
「おれ、そこまでっ…えっち、じゃないっ、んぁ、は…おもちゃ、なんて、やだぁ、あん、はうぅ、ん」

嫌だ嫌だと喚いてはみたものの、とてもそんな風には見えない状態だった。少しずつ涙をこぼしながら、艶っぽい声は漏れ、玩具の動きに合わせて腰はくねっているのだから。
浅ましい自分に嫌悪しているのに、やめられない。逆にどんどん全身は火照り始めて、強い刺激を求め始める。もっと振動を強く出来ることぐらい、体は覚えているのだ。

「これでも、まだ嫌か?」
「や、めっ……んひゃ、あ、ああぁ、うぅ、あっ、ぐりぐりっ、されてっ、んはぁ、あ、すごっ、いぃ、んぅ」

まるで狙ったかのように一段階振動が強められて、しかも中身を掴んで出し入れ始めたのだ。機械的な音だけだったのに、ぐちゃぐちゃと卑猥な水音が響いていく。
こんなはしたない姿なんてやめてくれ、と頭の中では思っているのに、体がいうことをきかない。それは男に脅されていた時だってそうだった。
シズちゃん以外の相手に淫らなことをされたくなかったのに、薬と快楽で流されてしまった。結局こうされてしまっては弱いのだと、改めてしらしめられただけだ。
刺激されて全身は悦んでいるのに、心は空っぽだった。無理矢理強姦されている時と何ら変わりないように。けれど。

「おい臨也、俺の名前呼べ。手前にこんなエロいことしてるのは、俺だ」
「んあぁ、ふっ、あん…んっ、あ、は…シズ、ちゃん?」
「いいか、あの男のことなんてさっさと忘れろ。けどこういうエッチなことしてんのは、悪いことじゃねえ。むしろ、お、俺と…しろ。あいつにされたこと全部やってやるから、もっと見せてくれ」

急に身を乗り出してきたと思ったら、器用におもちゃは動かしながら、顔だけ寄せてきて真剣な表情で囁いてきた。思考が飛びそうになっているのを必死に抑えて、全部聞いた。
そして脳内で理解しようと言葉を反芻して、口元が緩んだ。快楽に溺れてるのは俺だけだと思っていたけれど、シズちゃんも充分興奮していたらしい。
だからあんなにも俺に素直になれ、とかちゃんと言えとか強要していたのだ。あの男にされたことを上書きするように、固執していたのだ。

「ふうぅ、っ、あ……いい、の?」
「こっちが一応お願いしてんだ、それぐらいわかれよ。断られたら、俺は嫉妬で滅茶苦茶に抱いちまいそうだ」

大真面目にそう言われて、驚きを隠せなかった。嫉妬、だなんてシズちゃんがするのかと。でも確かに目は血走っているかのように赤かったし、熱っぽいようにも見える。
あの映像を見て、俺が酷い淫乱でみっともない姿を晒しただけだと思っていたのに、それで嫉妬しただなんて。好きでなければ、嫉妬なんてしない。
愛されているのだと自覚した途端に、それまで保っていた理性が外れてしまう。

「っ、いいよ……っ、おれ、シズちゃんに、だかれたいっ!…めちゃくちゃ、でもいいからっ、あ、おちんぽ、いれて?」
「ば、バカ野郎!せっかくどうやって言わせようか考えてたのに、自分からねだるなよ!!」
「あ、はっ、ぁ…だ、ってぇ、ずっと、まってたから…ほんとは、ずっと、ほしかったからぁ、あんぅ」

何度頭の中で、シズちゃんに抱かれるのを想像したかわからない。あんな男の事なんて、これっぽっちも考えてはいなかった。どんなに犯されたって、好きな相手は変わらない。
嫌われたって、ずっと好きでいようと、その気持ちだけは変わらずにいようと思っていたのだから。

「ああ、もうまじで手前はよお…俺がすげえ悩んでることをたまにあっさり壊してくれるよな。こっちは何て言ったらいいかわかんねえのに」
「は、はっ、それ…そのままそっくり、かえすよ、シズちゃんだって、すごいこといってる、っう」

その時急に上半身を抱き起されて、激しく口づけをされる。バイブを咥えながらだったので、小刻みに震えていたがしっかり抱いてくれて心地がよかった。
互いの唾液が混ざりあって涎まみれになっていたけれど、構わなかった。もっともっと、と全身を擦りつけながらねだって、向こうはそれに応えてくれた。

「っ、はぁ、ふぅ……キスだけで、感じたよ?」
「そんなの今更言われても、わかってんだよ」

さっきはもどかしくて言えなかったことも、あっさりと告げられた。目の端に涙を溜めながら上目づかいで見あげると、優しく頭を撫でられる。もうさっきまでみたいに、怖いという気持ちはなかった。
むしろ、全部を見て欲しいと願った。

「入れていいよな?」
「聞かなくても、わかってるでしょ?」
「そうだな、もう容赦しねえよ」

そして今度こそソファに押し倒されたが、さっきと違って互いの顔が見える格好でそのことに少しだけ安堵した。すぐさま玩具が引き抜かれて、代わりの塊を押しつけられる。
ズボンをぞんざいに脱いで取り出されたそれは、反り返っていて先端から先走りの汁を垂らしていた。これまで見た中で、一番たくましく形を保っているように見えた。

「そっちこそ、気持ちよすぎてすぐ出しちゃだめだよ?」
「うるせえよ。手前は何度もイけんだろ?何十回もイかせてやるよ」

そうして次の瞬間、激しい衝撃が全身を襲った。



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