ウサギのバイク 脅迫者 堕トサレル ④
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2011-06-12 (Sun)
*リクエスト企画 紫夜 様
静雄×臨也 ※18禁注意
臨也が静雄を好きなことを知ったモブに脅迫されて体を好きにされる話。

* * * ただ乱暴にされるだけならよかったのに、その男は執拗に俺の体を弄んで淫らにしていった。

「もう、やだぁっ…やっ、あ、ぁ、うぅ…ひ、うっ」
「泣いても無駄だぜ、俺はその顔が好きだからな。もっとあんたを啼かせてやるよ」

効き過ぎた薬のせいで、いつまで経っても快楽が続いていた。その間一度も逃げようとしなかったのは、その度にシズちゃんの名前を出されたからだ。それだけは、本人に知られたくなかったから。
ぐちゃぐちゃに涙をこぼして、甘い声をあげて喘ぎながら男のされるがままになっていた。唯一の救いは、まだこいつが俺に玩具しか使っていないところだった。
でも自分でも知らなかった快感を引き出されて、何度も絶頂を迎えて、全身はとろとろに蕩けていた。ふわふわとした心地よささえ感じていた。

「お、ねがいっ…これ、はずしてっ、あんぁ…」

啜り泣きながら懇願しても、相手は取りあってはくれない。もう何度も拒まれてそれは知っているのに、訴え続ければいつかやめてくれるかもしれないと期待している。そんな機会は未だないけれど。

「それは無理だな。射精せずにイけるように調教してやってんだから。ドライオーガズムを覚えたらすげえぞ、薬なんかなくても何度でもイけるしすぐに体が疼いてたまらなくなるぜ」
「いやだ、っ…あ、そんなの、はやだぁ、うぅ…く」
「じゃあいいのか?今のお前を写真に撮って、あいつに送りつけてやろうか?」
「うぅ、っ、ひ…ぁ、だめ、やめて……っ、あ、ん」

さっきまでは玩具で弄ばれるだけだったが、今はなぜか根元を紐でしっかりと結ばれて射精を抑制されていた。しかもそれはどうやら体にとんでもない変化を与えるもので、戸惑う。
だから嫌だと言うのに、また脅されて悔しさに唇を噛んで、とその繰り返しだった。その間もバイブで弄られ続けて、前は苦しくてしょうがない。
でも怖いのは、それがもう始めほど辛くはなくなっていることだ。振動がたまにある箇所を掠ると、やけに反応を示して背中が震える。そこが弱い、という証拠なのは自分で気づいていた。

「別に俺はあんたに酷いことがしたいわけじゃねえんだぜ?男でも充分気持ちよくなれるのを、教えてやりたいだけなんだ」
「っ、そんなの…しらなくて、いいっ、あ、はぁ…」
「そうか?なあもう相当気持ちいいんだろ、最初に抵抗してた時よりここもひくついて悦んでるぜ」

男の手がバイブに伸びて、ぐりぐりと出し入れを繰り返されると勝手に腰がビクンと跳ねてしまう。それはまるで気持ちがいいと体で示しているようで、惨めな気持ちになる。
もう頭の中はぐちゃぐちゃだった。何度もシズちゃんのことをチラつかされて、その度に顔を思い出してしまう。
でもそんなことを思っても自分を追い詰めるだけで、まるでシズちゃんの姿を想像してはオナニーをしているようにさえ思えてくる。そんなわけはないというのに。

「ふ、くぅ、っ…やだ、や、いや、だ…やぅ」
「もしかしてやりすぎたか?それともここが、イイのか?正直に答えたらイかせてやるぜ」

脅してる奴の声はもう半分以上聞こえなくなっていたが、イかせてやるという言葉だけが耳に残る。もうかなりの時間焦らされて、脅されて、心までもが追いつめられていた。
頑なに拒んでも得られるものはなく、淫らにされていく度に意志がどんどん弱くなっていく。それは、いくら責めを堪えても、シズちゃんに想いが伝わるわけではなかったから。
必死にやめてくれとは言っているけれど、こんなことをし続けて何になるのだろうかと。報われることもないのに、どうしてこんなに怯えているのかと。

「無理矢理言わせるんじゃなくて、あんたが言わないと意味がねえんだよ。心の底から、もっと刺激が欲しいって望んでみろよ」
「や、だ…っ…」
「なあ俺は平和島と違って、欲しいものを与えられる。本当は寂しいんだろ?好きなのに傷つけられて、苦しいんだろ?」
「あ…ぁ、あ、やめろ…ちがう、ちがっ…んあぁ!」

まるで俺の心が揺れ動いているのを見透かしているかのように、巧みに言葉で責めてくる。
ストーカーだと言うだけあって、本当はいつもシズちゃんの言葉に勝手に傷ついて苦しんでいるのも見抜いているようだ。どこも間違ってはいないのに、違うと否定する。
でもそれが余計に自分を傷つけて、胸がキリキリと痛んで視界が歪む。また涙が溢れて、それが真実を語っているようだった。

「なあ、ここだろ?」
「ひゃ、あああっ…あ、はぁ、ふぅ、くっ…!」

突然ある部分を玩具で強く抉られて、これまでで一番強い快感が全身を駆け抜けた。一瞬だけ我を忘れて甘い声をあげながら下半身をくねらせてしまう。
きっとこの反応で知られてしまった。そこがたまらないぐらい気持ちがいいことを。弱い部分で、これ以上は責められたくないことを。

「ほらこうやって俺は気持ちいいことを、あんたにしてやれるぜ。別に平和島の事を忘れろなんて言ってるわけじゃない。快楽に嵌っちまえよ、って誘ってんだよ」
「や…っ…ぅ」
「切ない気持ちを、快楽で塗り替えればいいんだ。発情してる間は、苦しいことも忘れて満たされる。そうしないと、あんたそのうち壊れちまうぜ」

「はぁっ…は、こわ、れ…る…?」

さっきまでは強く擦られていたが、ほどよく玩具の振動だけをそこに与えらえじんじんとした痺れで朦朧とした意識が浮上する。だから壊れる、と言われてそれがどういう意味か少し理解できた。
唯一シズちゃんへの気持ちを籠めて送るプレゼントの数々は、もう何年も粉々に砕かれている。それは自分の心が砕かれているように思えて、自分で自分を傷つけているようなものだった。
だから懲りもせずに送り続けていたものを、今回は直接届けることなく郵送にしたのは、もう壊れる自分が見たくなかったからだ。そろそろ限界なんだと、気づいていた。
新羅に好きなのではないかと指摘されて、それに反論した時の様子を盗聴されていたのも、洞察力が失われていたからだ。恋心のせいで。

このままだと、情報屋の折原臨也として振る舞うことができなくなって、壊れてしまうのではないかと。そう思っていたから。

「こわれ、たくない…」

俺が壊れるということは、今まで通りにシズちゃんの前に仇敵として現れることもできなくなる。そうしてそれは自身の破滅へと繋がって。殺されるかもしれない。
そんなのは嫌に決まっていた。だからもし、そうならないように別の何かに気持ちを向けられれば、と人間観察を趣味にしていたけれどそれも限界だったのだ。

「じゃあ拒んでねえで、受け入れろよ。快楽だけでも、素直になってみろよ。そうしたら、何もかもうまくいく」
「うけいれ、て…っ、ほんと、に…それで…」

いつまでも抗ってばかりいられないのは頭でわかっていた。認めた方が、楽なことも知っていた。だから揺らいだ心が男の言葉で変化していく。
決して許容してはいけないことを、受け入れようと。

「ほら言ってみろよ、気持ちいい、って。エロいことが好きだって素直になれよ。なあイきたいだろ?」

もう何度も問いかけられた言葉だったけれど、今までで一番心の中に入りこんできてストレートに突き刺さった。気がついた時にはおうむ返しのように、口にしていた。

「きもちいい…っ、イきたいっ、あ、んぅ…・」
「ほらもっと大きな声で言えよ」
「っ…おれ、は…んぁ、っ、イきたい……!!」

頭を振り乱しながらそう叫ぶと、いきなり相手は俺の首元から伸びた紐を引っ張り耳元に唇を近づけながら囁くように告げた。

「じゃあ、イけよ」
「ん、ひっ、あ、あああ…あ、ぁあっ、はげしっ…うぅ、はぁ、うんはぁ、あ、はふぁ…!」

すぐには何をされたのかわからなくて戸惑ったが、バイブの振動をあげられた上に乱暴に出し入れしてきたのだ。一点を集中して責めてきて、無意識に腰が揺れて中が掻きまわされる。
もう繰り返しバイブで達していたけれど、それとはまるで違う何かが体の奥底からこみあげていた。ズキズキと疼いて響き、思考を停止させて目の端から涙だけを零す。

「やぁ、っ…なに、これ、なんかちがうっ…やだ、たすけっ…!?」

みっともなく助けを請いながら、麻痺するような震えは止まらず自身が苦しくてしょうがなかったが、突然変わる。薬のせいではないぐらい、甘く艶っぽい声が部屋に響き渡った。

「あひっ、あん、はぁ…あ、も、だめっ、あはぁ、ん…きもひ、いいっ、あ、らめぇ…」

脅されているわけでもないのに自分から気持ちいいと叫び、認めてしまう。するとその言葉が余計に胸を締めつけて、それが中にも伝わって強く食いついた。
そのタイミングに合わせていい場所をぐりっと抉られて、喉の奥がひくり、と震えた。そうして次の瞬間には、信じられない快感に襲われ喚き散らした。

「んあああっ、あ、イっひゃう、あ、イくっ…あ、んあぁ、ひ、はぁあああんんぅうううう……!!」

しかし想像していた射精は訪れず、先端から透明な液体がほんの少し溢れただけだった。それなのに、確実にイったのだとわかる。しかも射精の後の疲労感が無く、心地よさがまだ続いていた。
ガクガクと腰を揺らして絶頂に浸りながら、これがドライオーガズムというものだと知る。じんじんと痺れるような愉悦に自然と口元が緩み、深いため息をついた。

「よかったな、折原。気持ちがよかっただろ?」
「ふあっ…あ、は…」

優しく頬を撫でられて、その刺激すらも直結して体に伝わる。もうすっかり頭の中は快楽のことしかなくて、瞳は虚ろだった。確かにこれなら、一時的に苦しい気持ちを忘れられるかもしれないと。
流されて受け入れてしまったことを自分の中で正当化した。

「もっともっと、してやるからな。平和島のことなんて忘れるぐらい、快楽漬けにしてやるよ」

次の刺激が加えられて、背中を仰け反らした時に告げられた言葉は耳に届かなかった。

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