ウサギのバイク 青×ピンク
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2011-06-04 (Sat)
*公式画集で静雄が青の着物で臨也がピンクの着物だったのでそれを見て
静雄×臨也 ※18禁注意

ピンク色の着物を着てる臨也にムラッとした静雄が押し倒す話

* * *



「おいちょっとこっちに来い!」
「なに、なに、なんだよ!痛い痛いよ…!ってどこに行くんだよ、折角の着物が汚れる…」
「うるせえ、黙れ」

左手首を掴まれて、勝手に先を歩くシズちゃんに渋々ついて行くとなぜかどんどん草むらの方に連れて行かれてしまい焦る。
まだお揃いの着物を着たままなのに、一体どこまで行くのかと少し呆れたけれど、俺は浮かれていたのであまり気にはしなかった。いつもの気まぐれかな、ぐらいで。
だって今日は頼まれた仕事で撮影だったとはいえ、色違いだけどお揃いの着物を着ていたのだ。俺がピンクでシズちゃんが青で。それが嬉しくて嬉しくて、上機嫌だったのはしょうがない。
逆になぜか向こうはずっと不機嫌で、俺の事をずっと睨んでいたので視線が痛かった。でもそんなことは気にせずに、順調に仕事は終わって。

「ねえ、ここ歩きにくいんだけどさあ…って、なに!?」

辿り着いたのは人が全く来なさそうな木の陰で、一体ここで何をするのか意味がわからなかった。話なら充分別の場所でできるというのに。顔を顰めているといきなり背中を大きな木に押しつけられる。
驚いていると目の前にシズちゃんの顔が近づいてきて。

「…えっ、ん…うぅ、ふ…ぷ、あっ…はぁ、あ…な、なにを…!?」
「キスに決まってるだろうが。クソッ、マジでムカツク」
「はあっ!?なに、いきなり怒ってる…っ、って首舐めないで、ちょっとそこ跡つけたらやばい見えるって!」

唇を軽く塞がれたかと思ったら、すぐさま口内を激しく蹂躙されて慌てた時にはもう離れていた。互いの間を透明の糸が一瞬だけ見えて、でもすぐさま首元に移動した。
着ていた着物を少しずらされて、そのまま舌でぺろりと舐められた直後に歯が当たるような感触がして。ヤバイと思った時にはそこに痛みが走って、唇で肌に吸い付かれてしまう。

「も…っ、うやだ…まって、っ、あ…」

必死に背後の木にしがみついていたけれど、体勢が体勢だけにすぐにずり落ちてしまう。そのままずるずると伝い座り込んだ時には、いつの間にか胸元の着物が乱れていた。
慌ててそれを手で隠そうとしたのだが、手首を掴まれて阻止される。もうさすがにここまできたら、何をされるのか一目瞭然だったけれど互いに顔を合わせて。そこで呆けたような顔をしてしまう。

「誘ってんじゃねえよ」
「は?ちょっと待ってどういうこと?なんでそんな…怒ってるの?」
「ピンクなんて卑猥な色の着物なんて着やがって、誘ってるとしか思えねえ。悪いことしてんなら、お仕置きするしかねえよな?」
「誘う…?お仕置きって…はあ……っ!?」

一体何を言っているのかと目をパチパチと瞬かせて見つめているうちに、誘いやがってと言われてしまう。その言葉を理解するまでに時間を要してしまった、その隙に肩の辺りを掴まれて一気に引き下ろされた。
完全に上半身が顕わにされてしまって、数秒硬直する。そうして瞬間的に頬が染まって、羞恥心が駆け抜けていった。

「な、なっ…ま、さか…このピンクの着物がエッチな色だとか、そういうこと?」
「ただでさえ手前は色気振りまいてんのに、こんなの着やがって。誰にでも誘ってるとか浮気にしか見えねえんだよ!」
「う、浮気とか言いがかりだし!っていうか俺は誘ってないし、誰でもいいわけないし、シズちゃんだけに決まってるだろ、おい聞けよ!!」

必死に声を張りあげて叫んだのだが、剥きだしにされた胸の突起に唇を寄せていきなり舌を伸ばしてきた。慌てて身を捩って逃げようとしたのだが、体で押さえつけられてすぐに動けなくなる。
焦っているうちにぬるりとした感触が先端にふれてきて、全身がビクンと震えて変な声があがりそうになる。ここは外なので、すぐに口元を抑えた。

「…っ、ふ…ぅ…や、めろって…!」
「ここまで食いついてんのにやめてもいいのか?」
「えっ、いや…だからっ、んぅ…!?ん、ぐ…っ、あ、ぅ…」

ペロペロと乳首を舐められていると、突然顔の前にシズちゃんの指が突き出されて、そのまま二本ほど強引に口内に捻じ込まれた。顔を逸らそうとしてもびくともしないので、従うしかなかった。
わざとなのか喉奥まで強引に入れられて、じんわりと目に涙が溜まる。もう既に着物は土で汚れていて、それが視界の端に映ってなんだか情けなくて本気で泣きたくなってくる。
俺はシズちゃんとお揃いでこれが着れるのが嬉しくて、それでずっと撮影中も機嫌が良かった。きっと向こうも照れているけれど同じことを思ってくれてるのではないかと勝手に想像して。
でも気持ちは全く違ったのだと悲しくなってしまう。次第に抵抗する力もなくなって、目を瞑ってしっかりと指に吸い付き始める。

「んぅ、う…あ、っ…ぅ…」
「ああそろそろいいぜ、ほら足開いてこっち見せろ」
「っ、そんなの嫌だ…あ、だからや、めて…っ!!」

唾液でぬるぬるになっていた指を引き抜かれ、直後に命令するような強い口調で言われたが顔を顰めて拒否した。けれども強引に足の間に入りこまれて、左右に開かれたと同時に着物の中に手が差し込まれた。
それはもう素晴らしく早い動作で下着を引き下ろされて、すぐに指が添えられて息を飲んだ。唇を噛んで備えていると、すぐに挿入されて少しずつ指先が割り入るように侵入してくる。

「っ…あ…あ、はぁ…ん、く……ふぅ、っ…」
「嫌だって言ってた癖に、すんなり入ってるじゃねえか。やっぱり期待してたんだろ?」
「はぁ…っ、だから、おれは…あ、ぅ…ん」

訴えは全く受け入れては貰えなくて、口で反論しようとしてもこんな状態になっていれば決定打に欠ける。このままだと流されてしまうと困惑していると、まだ奥まで入っていないのに動かされる。
前後にぐちゃぐちゃとわざと音を立てるように出し入れをされて、本格的に体が熱くなってくる。目を細めて結合部の様子を眺めようとしたが、あまりに乱れた姿に胸が高鳴る。
着たままというのが余計にマニアックで、むず痒い気分にもなり唇を薄く開いて息をついてしまう。

「うぅ、は…ぁ…うぅ、シズちゃ…っ、あん…」
「中ほぐれてきたんじゃねえか?そろそろ入れてもいいよな」
「っ、そんな、ほんとにする…の?」

ちょうどよく全身が火照ってきてじんじんと疼きが抑えられなくなってきたところで、指を引き抜かれる。そうして目の前で着物の裾をたくしあげて、下着を下ろし始めたシズちゃんに声を掛ける。
すると鋭い視線で睨まれて、そこでぞくぞくと背筋が震えた。もうそれを認めてしまえば、後はなし崩しで。

「欲しい癖に、何言ってんだ」
「もう、わかった…よ、っ、好きにすればいい」
「言われなくても、そうしてやるよ…煽った責任を取りやがれ!」
「え…っ、あ、んあぅぅ、っ…あ、はぁ…!!」

熱い塊をそこに押しつけられて、暫くは先走りの粘液と一緒に擦られていたがやがて先端が強引に捻じ込まれる。目の前が一瞬歪んだのは、涙が目の端からこぼれたからだ。
理性的なものだとわかってはいるのだけれど、それ以外のものも混じっているかのように胸が痛む。でも完全に拒めないのは、やっぱりシズちゃんが好きで。
青い着物がとても似合っていて、かっこいい。撮影が終わって二人きりになったら絶対にそう言おうと思っていたのだが、結局機会はなくなる。体を密着させて、それどころではなく乱れていたから。

「ひ、ぅ…っ、は…うん、ぅ、あ…ふ、はぁん…」
「外だからか?いつもより興奮してるみてえだぜ、すげえ締めつけてるし」
「そっち、だって…っ、あ、おっきっ、いだろ…ぁ、ふぅ、っ…」

言いながら、お互い様だと心の中で呟く。向こうの律動もいつもより激しいし、受け入れてるこっちもそれにつられてぎゅうぎゅう締めつけて、もう喘ぎさえも耐えられなくなる。
苦しくて、疼いて、もっともっとと自ら食いついて求めてしまい最初の目的を忘れてしまいそうになる。もう悲しんでいたこともわからなくなって、必死に縋りつくように腰を掴んでいる手を掴んだ。

「おい約束しろ。もう俺以外の相手にこれを着てる姿を見せないってな」
「ふあっ、あ…そんなの、あたりまえ、だしっ…んぁ、ぅ…」
「いつも黒ばっかりだから、たまにはこういう色も似合って俺は好きだぜ。俺だけに見せるなら、いつでも着ていいからな」
「は、はっ…ふ、ぅ…っ、ちょうし、いいね…あ、ああっ、はあん…!」

思いがけず似合っていると言われ、しかも酷い独占欲を見せつけられて胸の奥があたたかくなっていく。さっきまでの悲しみなんてもう消えていて、相変わらず気分屋だと自嘲気味に笑いながら喘いだ。
もう声はあまり堪えずに、自分からも腰を振りながら快楽を搾り取っていく。そうしてもうギリギリだというところまで高められて、目の端から残っていた涙が頬を伝いこぼれた。

「んぁ、あ、もう…シズちゃ、っ、あ、あぁんっ、だ、めぇ…で、るっ、あ、ふああぁんぅううう…!!」

汚れるのも構わず頭を振り乱して叫ぶと、熱い迸りが中に注がれ自身も達していた。ほとんど肌蹴て脱げていたけれど、飛び散った精液が着物を汚してピンク色の部分が少し濁る。
呼吸を整えながらぼんやりとそれを眺めていたが、幸せな気持ちでいっぱいだった。そうしてやがてシズちゃん自身も吐き出し終えて、互いに目が合ったところですかさず告げた。

「シズちゃんの、も…似合ってるよ、俺はすごく好き…」
「手前が俺を好きなことぐらい知ってる。浮気かもって疑ったが、まあよく考えたらそんなことできる奴じゃねえよな」
「っ、今更なんて、遅いから…もう、ほんとシズちゃん最悪!!」

一度もこっちのことを聞いてくれなかった癖に、今更そんなことに気付くなんてと睨む。滾った性欲を吐き出したことで我に返るなんて、本当に本能のみで生きすぎていると罵倒したくなる。
でもその前に、次の言葉が告げられた。

「じゃあ約束も取りつけたし、次はもっと気持ちよくしてやるよ、なあ臨也」

頷く前にまだ中に埋まっていたものが大きくなるのを感じて、気づかれないようにため息をついた。結局着物は汚れた上に少し破れてしまったので、仕方なくまた注文し直した。
今度こそ二人きりであれを着て写真を撮るのだと決めたのだが、二度目も同じような理由で襲われて、ピンク色の服は全面的に禁止になってしまうのだが。そんなことはまだ知らなかった。

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