ウサギのバイク 鬼畜静雄全集2
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2011-12-17 (Sat)
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「鬼畜静雄全集2」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/308P/1900円


アンソロ・ゲスト寄稿・無配再録5本+書き下ろしの再録本です
ほとんどの作品が追加有で200P以上書き下ろしてます
すべての作品はラストが必ず静雄×臨也で完結します

【まだ淡い花びらに】四木×臨也アンソロ+無配から ※内容はシズイザです
【絶対に隣にはいてくれなくて】臨也受けアンソロ
【好きでいさせて】獣静雄×臨也 パラレル
【あなたの奥までおちてゆきたい】痴漢アンソロ 来神シズイザ
【ずっと衝動が体蝕む】触手アンソロ 原作設定臨也魔法少女
【最初で最後の恋だから】書き下ろし

書き下ろしあらすじ
【最初で最後の恋だから】
呼び出した悪魔の力を使って静雄と恋人になるが
体が結ばれるとすべて解けてしまい酷いお仕置きを受けると
わかっていて静雄とセックスしてしまって… 切ない系で触手有

※モブ×臨也・触手×臨也の表現がありますのでご注意下さい
※寄稿した作品から内容が大きく変わっている話があるのでご注意下さい


虎の穴様予約

続きから書きおろしの話のサンプルが読めます
* * *

「最近仕事も調子よくてさ、時間が余ったから挑戦して編んでみたんだけどちょっと長くなりすぎたからシズちゃんにあげるよ」
「これマフラーか?すげえなほんとなんでも器用にこなしやがって、驚いたぜ。結構ぴったりじゃねえかこれ」
「そう?よかった」

あの万能執事が教えてくれたので簡単にコツを掴み編むことができた。家事全般やシズちゃんの好きそうな味付けまで事細かに教わり、あいつのおかげでかなり上達してありがたいぐらいだ。
日に日に会話は増えていき、俺が一方的に話すことも多かったけれど普通に話すことも慣れた。どうやって伝えたらいいのかわからなくて悩みながらしゃべるのを見るのも楽しい。明らかに友達以上の好意も感じていたし、なによりスキンシップが増えたのだ。

「これあったけえ、すげえ嬉しいぜ。明日から仕事にも持って行こうかな」
「いいんじゃない?ああもし破れたら作り直してあげるから、そこは落ち込まなくていいよ」
「俺が破ること前提で話してんじゃねえ。大事にするに決まってんだろうが」

はっきりと大事だと言い切られて頬がかあっと赤くなる。もうあれから一週間は過ぎていたが、どうしても褒められることには慣れない。そっけなく、うんと返事をすることしかできなくてもっとアピールできればいいのにともどかしく思う。
顔を見れなくて下を向いていたのだが、その時不意に肩を掴まれて衝撃的なことを言われた。

「なあ、今日泊まっていかねえか。大事な話があんだけどよお」
「えっ……?ああ、うんいいけど大事な話ってなに?今じゃあダメなの」
「あーいや、とりあえずシャワーでも浴びてきたらどうだ?夕飯作らせたし、後のほうが……」
「シズちゃん……?」

俺が慌てて顔をあげたけれど、今度は向こうが目線をそらしてボソボソと言葉を吐いた。はっきりしないなんてシズちゃんらしくないな、と思いながらも半分ぐらい内容が察することができる。
これだけいろいろとしたのだ、いつ友達の一線を越えてもおかしくない。嫌がっているようには見えないから尚更期待してしまう。だから俺は待ち切れず、わざと大胆に体を寄せてこっち向いてよと声を掛けた。

「ねえなんかシズちゃんらしくないけどどうしたの?言いたいことがあるなら、なんでも言ってよ」
「いや、でもなあ……その」
「大事なことを先延ばしされるほうが俺は嫌だよ。どんなことでも受け入れるから、ちゃんと話して」
「……っ、手前」

シズちゃんのバーテン服のシャツの裾を引っ張りながら必死に訴えた。俺はこの時の為にあれこれ努力して、まあ悪魔の力もあったけれど一度は諦めようとしていた恋を実らせようと必死にやってきたのだ。
本心じゃないことぐらい最初からわかっている。本当はこんな風に話していることすら奇跡みたいなもので、だからどれだけすごいことか身に染みていた。
でも一度決めたのだから手放したくはないし、本気で一生このまま自分のものにする覚悟はある。だから早く、明確な言葉が欲しかった。

「どんなことでもって、意味わかってんのか」
「わかってるよ。俺はシズちゃんが決めたことは絶対に拒まない。だから、思ってることを全部話して欲しいんだ」
「最低なことかもしれねえぞ。それでも許せんのか?」
「いいよ。だから、っ……お願い、教えて……?」

不安がる気持ちもわかる。俺だって惚れ薬とか悪魔の力がなければ怖いに決まっていた。だけど今回ばっかりは覚悟が違うし、手に入れる自信があるからこんなことも言えるのだ。
それをシズちゃんに伝えることなんてできないし、理解してもらわなくていい。俺は俺の目的の為に、最低で最悪なことをしている自覚はある。ずっとつき続ければいけない嘘があるのはしょうがない。
だからせめてどんなわがままな言い分だとしても受け入れようと思って言った。そしてようやく、口を開く。

「俺はっ、もう臨也と友達じゃいられねえ。もっと別の関係になりてえ。おかしいことだって、わかってんだけど抑えられねえんだ」
「うん」
「もう毎日手前のことで頭がいっぱいで、家に帰っても身に着けてるものまで全部全部手前からのもんで、無理なんだよ。片時も忘れられねえ。だから……」

それまで頑なに顔を背けていたシズちゃんがじっとこっちを見た。すごく真剣な表情で、いよいよかと思うと胸が高鳴る。そしてようやく念願の言葉を聞いた。

「頼む、俺とつきあってくれ。好きなんだ、臨也のことが」

「……あ、っう!?」

叫ぶと同時に肩を掴まれてぎゅっと抱きしめられる。おもわず変な声が出てしまったのが恥ずかしかったけれど、震える手を背中に回して涙声をこらえながら告げた。

「俺も……好き。シズちゃんのことが、昔からずっと好きだった。すごく、嬉しい……っ」
「おいそれは本当か!?手前も俺のこと……!」
「好きじゃないと、毎日会いに来たりしないよ。ずっと俺の事考えて欲しくて、いろいろ、その……」

好きだと口にした途端瞳から涙がこぼれて、頬を伝ってこぼれていく。ようやく長かった片想いが終わるのかと思うと胸がはりさけそうなぐらい嬉しくて、ぎゅっと手を握りしめる。
当然シズちゃんは驚いていたけれど、声が上擦っていて嬉しそうだ。こうやって素直に打ち明けるとこれまでのことがすごく恥ずかしくなって、あれこれプレゼントしたことも強引で申し訳なくてごめんと言おうとしたけれど、その前に予想以上のことが起こる。

「まじか、すげえ俺も嬉しい!」
「うわっ!?ちょ、ちょっとシズちゃ、ん……?」

いきなり勢いよく床に転がされて、お腹の上に覆いかぶさるように体を密着させてくる。なんだかおかしいな、と思いながら嫌な予感が駆け抜けた。
急いで顔をあげると、明らかに欲情しているような表情でまっすぐこっちを見ていてギクリとする。きっとあまりに喜びすぎて興奮してるだけだ、と思ったのだがはっきり告げられた。

「なあ、拒まないって言ったよな?俺は毎日手前のことを考えてばっかりで、こんなことしてえって思ってる最低な奴だけど……いいんだよな?」
「えっと、俺は……あ、の」

さっきまでの幸せな気分は一転してとんでもないことになってしまったと真っ青になる。
確かに拒まないと約束したしその気持ちだったけれど、唯一できないことがある。それは男同士の性行為だ。どうしてもそれだけは、ダメなのにまさかそれを言ってくるなんてと動揺してしまう。

* * *

「恥ずかしいから、上はこのままでいいかな?」
「別にいいぜ。暑かったら後で脱げばいい」

室内は暗かったけれど、見えないわけじゃない。本当はこういう行為をすることも照れくさくて、前にシズちゃんに手だけでしてあげていた時も顔は見ていなかった。もっともあの時は向こうにはあまり意識がないような状態だったからというのもある。
でも今日は全部をはっきりと晒されてしまうのだ。それは少しでも避けたくて、脱ぎたくないと言った。

「下は脱がしていいか?」
「うん……ズボン脱がさないとできないよね。お尻の部分だけ破るつもりだったの?」
「いやそうじゃねえけど……後悔しねえよな?」
「しないよ、覚悟してる。あまり気持ちいいことしてあげられないかもしれないけど、頑張るから」

あまりにもちぐはぐなことを言うシズちゃんにおもわず笑ってしまったが、もう一度確認されるとは思っていなかった。やめるならこれが最後のチャンスだったけれど、あっさりと頷く。
こんな明らかに初心者の俺がどこまでしてあげられるかわからないけど、協力するつもりだった。だからそう言ったのに、突然顔を歪めて俺の胸に顔を埋めてきたので驚いてしまう。

「ど、どうしたの……!?」
「やべえ、マジでいきなり煽んじゃねえ。もっと慣れてんのかと思ったのに、そんなこと言われると止まらなくなりそうじゃねえか」
「いいよ好きにして。激しくしてもいいから、でもすぐには出さないでね」

胸の辺りにあまり近づかれると心音がすごい音を立てていることが知られてしまう可能性があったけど、もう構わなかった。ちょうど目の前にあった金色の髪を俺も優しく撫でながら、穏やかな口調で言う。
できることなら少しでも長い間、シズちゃんとふれあっていたかったから。

「あっ、ベルトぐらい自分で外すよ。シズちゃん緊張してるみたいだし」
「俺は緊張なんてしてねえよ」
「すごい手に汗かいてるけど?」

茶化すようにクスクスと笑うとがばっと顔をあげて、わざとらしくこっちを見た。その間に自分のベルトに手を掛けると素早く外す。そしてそのままズボンをさわろうとしたところで、大きな手に塞がれた。つい癖で脱ぎそうになっただけなのだが。
脱がしやすように腰を浮かせると、ズボンを一気に引き下ろした。けれども力がかかっていたのか、同時に下着までずり落ちてしまって驚く。

「悪い……!」
「いやいいよ、どうせ脱ぐんだしもっと恥ずかしい場所を見られるんだから」

言いながら自分で頬が赤くなる。だけどそれでようやく吹っ切れたのか、無言のままズボンと下着を一緒に脱がせていく。そうして足の先から全部剥ぎ取ってベッドの上にきちんと置いた後、ローションのボトルを手にするのが見えた。
いよいよかと思うと逃げ出したくなるが、ボトルの蓋を開けて中身を手のひらに垂らすのを見守る。いつもあれこれと逃げていた俺が、ようやくこうして向き合うことを決めたのだ。

「足開いてもいいか?」
「うん……っ」
「冷たいかもしれねえが、ここに塗るぞ。声あげてもいいからな」
「わかっ……ひやっ!?」

律儀にいちいち聞かれたので几帳面だなと思いながら力を抜いて、そのまま膝を折り曲げて両足を大きく開かれる。するとそこが晒されて縮こまっている性器までも見られてしまう。こういう行為自体が慣れていないので、すぐに反応はしない。
だけどいきなり後ろの周辺にローションのついた手のひらが押し当てられた時はさすがに驚いて悲鳴をあげてしまう。これが自分の声なのかと驚愕するぐらい甲高くて、目をパチパチと瞬かせる。

「かわいいじゃねえか。このまま少し指でしてやるから、力抜けよ」
「……うるさい、な、っ……」

男にかわいいなんて言われて素直に喜べるわけがないのに、と心の奥で毒づきながら全身の力を抜く。するとすぐにぐちゃぐちゃと粘着質な音が部屋に響き渡って、人差し指がそこを割り開こうと押すのがわかる。
始めはなにも感じなかったけれど、ローションのおかげで滑りスムーズに動くようになった指先が後ろを掠めるとくすぐったくなった。なんだかむずむずとした感触が広がってきたな、と不意に股間を見るとゆるやかに性器がもちあがっていて二度見してしまう。
自分でする時だったこんなに早く反応することはない。もしかしてシズちゃんは相当うまいのだろうかと息を飲んでいると、掠れた声が聞こえてきた。

「指入れる、ぞ」
「……っあ、う……!!」

焦っていたのかこっちの返事を聞かずに強引に人差し指を押しこんで、直後に腰から下がビクンと大げさに跳ねた。これまでに感じたことのない異物感があったが、指はすぐに引き抜かれだけどまた再び入れられる。
無理をしないじわじわとした動きでローションを中に塗られるように挿入していく。なるべく声は抑えたかったので唇を噛んでいたが、呼吸はあがっていて時折喘ぎ声も漏れる。

「はぁ、あ……ふ、ぅ」
「痛かったらすぐに言えよ」
「だ、いじょぶ……だからぁ」

* * *

「でも俺がいなかったら、あいつに告白もできなかっただろ?感謝して欲しいぐらいだぜ」
「そんなの、するわけない。ちゃんと俺から気持ちを伝えたから、伝わっただけだ」
「悪魔の力とか惚れ薬に頼らないと近づけなかった癖にか?本当に好かれてんなら、とっくに今頃ここに乗り込んできて手前を助けてんじゃねえか?いきなり消えたんだからよ」
「それ、は……」

あの後のことなんて考えたくなかった。だいたいシズちゃんと結ばれた後のことも、俺は想像したくなかったぐらいだ。
こいつが言うことも全部正しい。そう頭ではわかっているのに、心が納得できないのだ。
好きだと確かめ合って、体を繋げたのにあっさり忘れるわけがないと。でも本当は、はじめからすべてまやかしだったのだから当然で。

「一人じゃあなにもできなかった癖によお」
「うるさいっ!それ以上言うな……言ったら!!」
「言ったらどうなんだ?どうにもできねえだろ。ただの人間の癖に」

反論の言葉がすぐに思いつかなくて唇を閉じていると、太股の辺りを這いまわっていた触手がようやくそこに到達する。何十本も束になった塊が精液の滴る入口に迫っていて、体が緊張した。
ただの人間がどうにもできないことぐらいわかっている。自分のしたことのツケだとも。
でもすべてのことを受け入れるには早すぎた。気持ちの整理がついていなくて、まだ感触だってちゃんと残ってる。なのにそれを全部踏みにじるかのような仕打ちに、悪魔をおもいっきり睨みつけてもう一度怒鳴りつけようとして。

「全部夢だった、と思って忘れた方がいいぜ」
「……ッ!?」

はっきり他人から言われて、酷くショックを受ける。しかもこいつは俺を慰めているわけではなくて、もっとどん底に突き落とそうとしているだけだ。だから耳を貸さなければいい。
そう思うのに夢だった、という言葉が頭を離れない。
唇がわなわなと震えて夢じゃないと反論したいのに、喉がカラカラに乾いて声が出ないのだ。

「どうせこれから起こることが悪夢みてえなもんだし、ちょうどいいだろ?よかったな、手前しか知らない思い出ができてな」
「夢……じゃ……」
「でも初めてがこんな化け物じゃなくて人間だったんだから、マシじゃねえか。夢を見られて満足だっただろ?」

さっきからずっと胸が苦しくて張り裂けそうだったけれど、最後のとどめを刺される。
あんなもの全部嘘で、シズちゃんが俺に優しく笑い掛けてくれたりふれてくれることなんて絶対にないのだと。それまで堪えていた涙が一気に溢れて、叫んでいた。

「もう、っ……やめろよ!これ以上シズちゃんのことを悪く言うくらいなら好きにしろよ!俺の体を犯して化け物でぐちゃぐちゃにしたいんだろ!?さっさとすればいいッ!!」

もう傷つけないでくれ、という一心でそう言った。このままだと思い出までバカにされてしまうことはわかっていたから。
だけどその瞬間悪魔はククッと喉を鳴らして笑い、机から飛び降りて言った。

「覚悟できてんなら、そうしてやるよ」
「……っ、あ、やだ、やっ、あ、あああああっ!!」

そしてすぐに体を貫く激しい感触に、悲鳴があがる。後ろを確認しなくても、俺の周りにあるいくつもの形や色をした触手が体の中に入ったのだ。想像以上の衝撃にただ涙を流してビクビク体を震わすことしかできない。
シズちゃんに優しく抱かれた証の精液がポタポタと滴っていくのが残念に思えた。本当はそんなことを気に掛けている場合ではないのに、あまりのことに放心状態に陥ったからだ。

「辛くて悲しいだろ?でもすぐにわかんねえように気持ちよくなれば、全部解決するぜ」
「やめろっ、あ、やだ、うぁっ、ぐ、うぅ……!?んぐっ、う、ふぅ、んっ、う……!!」
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