ウサギのバイク 監禁遊び④
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2012-01-17 (Tue)
*リクエスト企画 まな 様
静雄×臨也

静雄×ショタ臨也の鬼畜性教育の話。

* * *


その後に昼飯の焼きそばの麺と具材を適当に選んだ。しかし途中で金がほとんど財布に入っていないことに気づいて顔を顰めた。それで笑われたんだと嫌なことまで思い出しかけていると、すかさず横から差し出される。

「これで買ってきてね、シズちゃん」
「おい手前どこまで俺のことバカにすりゃあ…!」
「だからお礼だって。ちゃんとお買い物済ませてきてね。外で待ってるから!」
「ああっ?待てよ!?」

強引に万札を俺に押し付けた後、イザヤは小走りで店外に走って行った。さっきの変な視線も気になったので慌てて後を追おうとしたが、すぐに入口の横の自販機の前で立ち止まる。
なるほど喉が渇いただけかとため息をついて、少し皺になった一万円札を持ってレジに向かう。もしかしてあいつなりに気恥ずかしかったのかもしれないと考え直したが、やっぱりああいう生意気な態度は直してやらねえとと思った。
レジは休日の昼間ということもあってそれなりに混んでいたし、店内にも人は多かった。だけど人目につく場所で待っているだろうと信じて会計を済ませビニール袋に中身を詰めこみ両手に持って店の外へ出る。しかし。

「あれ…?」

なぜか予想していた場所にイザヤの姿はなかった。慌ててそれなりに広い店の周りをぐるっと見回すが、それらしい子供は居ない。すぐに舌打ちをした。

「あいつ!どこ行きやがったんだ!!」

店内で感じたただならぬ雰囲気に嫌な予感しかしない。いくらガキでもあいつぐらい口が達者で頭が回るなら、一人でどこか勝手に行こうとは思わないだろう。だからつまり考えられることは。
慌てて最悪の考えを否定するように頭を左右に振って、とにかく人目につかないような場所を探そうと決める。店の反対側の駐車場に走り車の影なども見てみたがやっぱり見当たらない。
車に連れ込まれていればとっくに居なくなっていてもおかしくなかったが、休日の池袋は車も多いしそう遠くへと行けない。そう信じて探すしかなくてすぐに店から離れ人通りの少ない住宅街を目指す。

「おいイザヤ!どこだ!!」

店の近くでは叫ばなかった名前を呼びながら歩いていると道を歩く人々が奇異な目で見てくる。でも構わずに歩いていて曲がり角に差し掛かった時、なんとなく右に曲がった。ただの勘だったけれどその先には公園があったから。
子供を連れ込むには絶好の場所だと思いすぐに辿り着く。人はまばらだったけれど広場や遊戯には目もくれず、公園の端に立っていたトイレに一直線に向かった。
そして少し緊張しながら入口からゆっくり顔を覗かせると、すぐに知らない男の声が聞こえる。イザヤの声と一緒に。

「んっ…ぐ、うぅ!!」
「いい子だねイザヤくん。しっかり鼻と唇を押さえててあげるから、口の中の飴全部飲んでね。甘くておいしいでしょ?」

か細い呻き声だったけれど、間違いなくイザヤのものだった。どうやら二人は男子トイレの個室に鍵をかけて入っているようで、音を立てないように少しずつ近づく。すぐにでも扉を壊して踏み込んでもよかったが理性が働いた。
鼻と口を押さえているなんて最悪な時に乗りこんだら、あいつが一番危険だとわかっていたからだ。なるべく危ない目には遭わせたくは無いので聞き耳を立てて様子を窺うしか方法はなかった。

「ふむっ、う…っ、ぷはあっ!!」
「どうやら全部飲みこめたみたいだね。お利口さんだねえ、素直に言うことを聞いてくれたから安心したよ」

すぐに息を吸いこむ呼吸音が聞こえてきたので、相手はイザヤの口を塞ぐ手を離したらしい。素直に言うことを聞いたなんて言ったが、脅して言うことを聞かせただけじゃねえかと腹が立つ。

「はぁ…は…」
「それじゃあ次はお尻にお薬入れてあげなきゃね。イザヤくん悪い子だから、これで治療しないと」
「や、やだ、やめ…!」
「あれ?大声あげたらこれで電流ビリビリするって言ったの忘れた?だめだなあ、やっぱりいけない子だ」

いきなり尻に薬を入れる、なんてとんでもないことを言いだしたことに全身がかあっと熱くなる。別にそういう意味はない行為かもしれないが、部屋にある数々のエロビデオが勝手に変な想像をさせた。
慌てて違う違うとエッチな妄想をしかけたことを頭の中に追いだして、扉に右手を掛ける。勢いよくこじ開けようとしたところで電流という言い回しに手が止まる。
どう考えてもスタンガンを突きつけられて脅されているとしか思えなかったからだ。拒絶の悲鳴はすぐに聞こえなくなり、ゴソゴソと服が擦れるような音がする。

「ほら自分で脱いでくれるかな?お着替えぐらいできるよね?」
「…ぅ、う」
「全部脱がなくていいから。そこのトイレのタンクにしっかり捕まってお尻だけ向けてくれればいいからね、ひひっ」

最後に男の気持ち悪い笑い声が聞こえてきて、そこではっきりとそいつの意図が俺の変な想像と合っていると気づく。明らかにバカにしている上に、心底喜んでいるような最低のものだったから。
ふざけるなと扉を持つ手に力がこめられたが、まだその時ではない。もっと油断させて隙をつくには、あともう少し時間が必要だった。

「すごく柔らかくてかわいらしいお尻だね。噂では親に虐待されていたとか、もっと小さな頃に誘拐されてエッチなことされたって聞いたけど本当かな」
「…っ、あ、や…だ」

男の話なんて俺はほとんど聞いてなかったけれど、怯えるようなイザヤの声に動揺した。どんな最低な野郎が脅されて丸出しにされたあいつの尻をさわってるのかと切れそうになったが、その時中から別の物音がした。

「さてと、じゃあお薬入れるよ。何個ぐらい入るかな?」
「ひっ…!」

瓶の中に入っているであろう薬の音がジャラジャラと聞こえて、俺は固まってしまう。きっと座薬みたいな小さな薬をとんでもない場所に入れられようとしているんだと想像したら、下半身が痛くなった。
そのことに一瞬動揺しているうちに、扉から手が離れてタイミングを失ってしまってすぐ悲鳴があがる。

「うあっ…やだあっ!!」
「小さいお薬だから簡単に入っちゃったね。それともイザヤくんのお尻がエッチだからかな。両手で開いて中まで見てみようか」

ゴトッという何か重い物を床に置く音がするのを今度こそ聞き逃さなかった。弾かれたように一瞬で鍵を壊して個室の中に踏み込んだ。バキンという激しい轟音が自分の耳に届く頃には、目の前のでかい背中を蹴飛ばしていた。

「手前ッ!イザヤになにやってんだあああッ!!」
「なに、なんだお前、誰…痛い、うわ、あっ!?」

両手に何も持っていないのを確認すると首の後ろを掴んでそのままトイレの壁に軽々と体ごと投げつける。簡単に宙に浮き勢いよく全身を叩きつけられた小太りの中年男は、痛いと叫びながら床を転がっていたが無視をした。
すぐさまトイレの中を見ると、瞳から静かに涙を流して半ズボンを膝に引っ掛けて座っているイザヤが見える。迷わずに後ろから体を掴んで抱きあげた。

「シズちゃ、ん…?」
「しゃべるんじゃねえ。いいから帰るぞ!」

力なくぐったりとしていたけれど、掠れた声で俺の名前を呼んだ。その瞬間もっと早く助けられなかった自分自身に腹がたったけれど、唇を噛みながらズボンを戻し右手に抱えた。
その時偶然にも床に転がっている瓶が見えたので、素早く掴んでポケットに入れる。どんなものか知らないが、このまま放置しておくわけにはいかなかった。医者に診せるにしても薬があったほうがいいだろう。
俺達のことなんか見向きもせずに床に転がる男を放置して公衆トイレから出ると、外に置き去りにしていた買い物袋を手に取って歩く。とどめを刺すよりイザヤを一刻も早くここから離すのが先だと思った。

「…っ、うぅ、ひっ、ぐ、ぅ…ひっ、うぁ、あ、あ!」

右の胸の前で抱いていたので、俺の肩に顔を押しつけてイザヤが泣き始めた。昨日みたいな子供らしい泣き方ではなくて、何かを堪えるようなものだ。全身がガクガクと震えていたので怖かったのだろう。
とんでもない想像をしたいたことを少し悔やみながら、早足で公園を出る。どう声を掛けていいかわからなくて暫く黙っていたが、俺の背中に手を伸ばしてしがみつく小さな腕になんとかしてやらないとと思って。

「一人にして悪かったな。もう絶対離れるんじゃねえぞ。俺が守ってやるから」
「うぁ、っ、ひぅ、う…ごめんなさ、っ、ごめ…」
「謝らなくていい。目を離すべきじゃなかったんだよ、クソッ」

宥めるように告げたつもりだったのに謝罪を口にしながら泣きじゃくり始めたことに、胸がズキズキと痛くなる。変な奴のことに気づいていた癖に守れなかった俺が悪かったのだ。
午後からこいつの家まで送ってやるつもりだったのに、すべてを止めて自宅に戻る。一応まだ警戒しながら道行く人々を睨みつけたが追手はないようだった。
少し古ぼけたアパートの階段を音を鳴らしてあがり、自分の部屋の鍵を開けるとイザヤの靴も脱がしてあがる。不安な気持ちのままゆっくりとベッドに降ろしてやり、ようやく顔を見て驚いてしまう。

「おい、イザヤ顔真っ赤じゃねえか!」
「はあっ、う…なんか、あつい」
「熱いって、風邪か!?それともさっきの薬か?待ってろすぐに新羅を呼んで…」
「むずむず、する…くるし、っ…しず、ちゃ」
「あ?」

慌てて携帯を取り出して友人の医者にかけようとした手が止まる。上にずりあげただけでチャックをあげていなかったので、少しだけ前の様子が見えた。
そこは信じられないことに、何か膨らんでいてギクリとする。さっきの男が言っていた変態的な言葉とイザヤの様子からどういう薬が見当がついて、目をパチパチと瞬かせながら一度おさまっていた衝動が体の奥底から沸いてきて。

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