ウサギのバイク とらわれて②
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2012-01-21 (Sat)
*リクエスト企画 桜架様

静臨(恋人)で素っ気ない臨也を苛めたくてバレないように誘拐して目隠し拘束する話。

* * *


その後はじゃあ本格的に臨也を苛める作戦を立てよう、と騒ぎ始めた新羅を殴って大人しくさせると家を出る。頭の中ではあれこれとやりたいことが浮かんでいて、その衝動のままに店に寄ってあれこれ買った。
今まであいつを大事にしたいとか、拒まれたらどうしようかとか悩んでいたのが嘘みたいな行動力だった。あえて考えないようにしていたのかもしれない。
エロいことになっているのを想像しただけで全身が熱くなったし、怯えた表情を思い出しては俺もそうしたいと思った。別に酷い顔をさせたいわけではないのだが、澄ました顔を崩したい。
もっと感情的に涙を流させながら俺の名前を呼ばせたかった。シズちゃん、シズちゃん、と夢中になるぐらい。それで今度こそ俺達の関係のことを問いただす。
どうしようかと考えながら気分は高揚していたので、飯も食べなかったし眠ろうとも思わなかった。気づいた時には朝を迎えて普通に仕事に行ったのだが、目の下には隈ができていて笑われてしまう。
いつもだったら嫌な顔をするが、気にならなかった。とにかく一刻も早く仕事を終わらせて、臨也に会いに行こうとそのことばかりを一日中考えて。
結局普段よりも早く仕事が終わり事務所の近くを歩きながらどうやってあいつを呼び出そうかと迷っていた。昨晩のように偶然通りがからないか、と思っていると不意に覚えのある匂いがしたのだ。

「まさか、あいつ…!」

今日ほど偶然を喜んだことはなかったが、ノミ蟲の香りを辿って足早に脇道に入る。すると激しい怒鳴り声が聞こえた。

「捕まえろ!」
「ちょっとこの人数はないんじゃない?やだなあ」

十人前後の男達が臨也を全方向から追いつめていて、その中心で笑っていた。まさかこんなところに出くわすとは思わず、とりあえず柱の影に隠れて息をひそめる。
これなら俺が追いつめなくても簡単に捕まえることができるかもしれない、と内心喜んだが甘かった。目の前で一斉に飛びかかったと思ったら、どこから出したのかわからないナイフで半分程蹴散らしたのだ。
情報屋という仕事をしているのだからいつでも危険は覚悟しているだろうし、俺ともっと激しい喧嘩をしているのだ。このままではマズイと気づいた時には傍にあった缶を掴み放り投げていた。
当然手加減などせずに、臨也の立っている方向へ。

「痛っ!?な、なに…!」

普段だったらあっさりと避けているだろうに、人波で見えなかったのか綺麗にヒットした。そして悲鳴があがった隙を男達が見逃す筈がなく、一気に掴みかかって地面に押さえつける。

「ちょっと、や、め…ん、ぐ!」
「観念しろよ情報屋サンよお」

リーダーらしい男がポケットからハンカチを取り出し臨也の顔に押し当てた。何本もの手が体を掴み身動きが取れないようだったが必死にもがく。しかし数分すると堪えられなくなったのか、急に動きが止まり完全に気を失った。
そして周りの男達が笑い始めたところでようやく俺は歩き出し、そいつらの輪に声を掛けた。

「おい今嗅がせたやつは、変なもんじゃねえよな?」
「眠らせただけだぜ、問題はねえ……って、お前!?」
「そりゃあよかったぜ。じゃあその汚ねえ手を臨也から離せよ、なあッ…!」

相手が振り向いた瞬間に持っていた電柱で殴ると、周りに居た全員の男達をなぎ倒した。その方が早いと思ったからだ。最低な奴らだったので手加減せずに蹴散らすと一瞬で床に転がった。
呻き声をあげているのを無視して地面に静かに横たわる臨也を抱きかかえる。眠っているのを見るなんてはじめてだったので数秒眺めてしまったが、騒ぎになりたくなかったので頭からフードを被せた。
そして体の前で抱き掴んだ腰を撫でながら上機嫌に夜の道を小走りで駆けて行った。目立たない路地を選んで計画通りにアパートまで連れ帰ると、すぐに用意していた拘束具で臨也の体を動けないようにする。
俺にはただの玩具にしか見えなかったけれど、手枷と足枷にセットで首輪までついたアダルトグッズはしっかりと拘束していた。それぞれに鎖が伸びていて、固定された位置以上には動きが取れず小さな鍵までついている。
ベッドの上に寝転んでいるが両手は顔の横に固定され、足は左右に大きく開いたままで恰好だけでも充分エロい。服は着たままだったがそそられた。
そして最後にアイマスクをつけてやると、これで俺がしゃべらなければ相手が誰かわからなくなる。意識を失う前に居た男達に捕まったのだと都合よく思い込んでくれるだろう。
嬉しくてわくわくしながらポケットから煙草を取り出そうとして、すぐに手を止めた。近くで吸ってしまったら煙の匂いでバレるかもしれなかったからだ。少しの間だけでも吸う種類も変えた方がいいかもしれないと立ちあがりかけたところで。

「ん…っ…?」

いきなり声が聞こえたので心臓がドキンと跳ねた。念を入れてはいるけれど相手は臨也だ。何かヘマをして気づかれていないか警戒しながら行動を見守る。
すると辺りを見回すようにキョロキョロ首を振った後に、見えていない筈なのに俺の方を向いて口を開いた。

「そこに居るんだろ?」
(流石だな、気配だけで方向までぴったり当てやがるなんて)

しかし当然のことながら答えてやる気なんてなかった。それに捕まっているというのに平然としているのが癇に障ってしまう。随分と酷い格好をさせられていることぐらいわかるだろうに、と唇を噛みながらいきなり臨也のシャツを掴む。
そしてコートの下に着ていたものすべてを、ポケットから取り出したナイフで裂いた。本当は素手で破ってもよかったが、一発でバレるので慣れない臨也のナイフを使ったのだ。

「ちょっと、なにするんだよ!」
(今の声裏返ってたな。やっぱり動揺してんのか)

てっきりもっと静かに行為に耐えるのではないかと思っていたが、過去に誘拐されて人にさわられるのが苦手というのは本当らしい。あからさまに肩を震わせて手枷をジャラジャラと鳴らしたのには驚く。
同時に一気に心の奥底に隠していた欲望が剥き出しになって、もっと混乱させてやりたいと思う。口元が緩んでいるのが自分でもわかった。

「俺がこんなのに屈すると思ったら…っ!?」

シャツを破いて肌を顕わにさせたところで煩くしゃべりそうだと察した。だから用意していた小瓶を掴むと何粒か手のひらに乗せ、反対側の指で臨也の鼻を思いっきり掴んだ。びっくりしている口の中に薬を放ると顎を掴み唇を閉ざす。
強制的に錠剤を呑むか口の中で溶かすしかない状況に追い詰めると、当然手足を暴れさせて抵抗した。でも息はできなくて苦しいこともあって、結局数分もしないうちに目の前で薬を全部飲みこむ。
しっかりと見届けたところで手を離してやると、呻き声をあげていた臨也が叫んだ。

「はあっ、は…ふ、ざけるな!酷い目に遭わせてしゃべらそうだなんて、できるわけが、な…い?」
(もう気づいたか?)

強い薬と新羅が言っていたのですぐに媚薬の効果が現れてくるだろうと予想していたけれど、変化は早かった。拷問されても屈しないとしゃべりかけていた臨也の唇が止まり、全身に汗が浮き始める。
みるみる白い肌が薄らと赤くなっていったので、熱いのだろう。その間に他の道具を用意して待っていると、突然鼻を鳴らしてぐすぐすと泣き始めたのには驚いてしまう。

「っ、あ、なんだこの薬!っ、う…涙、がとまらな、い、うぅ…はぁ、あ、頭おかしく、なり、そ…うっ!」
(もしかして薬飲ませ過ぎたのか?やべえな、いきなりボロボロに泣きやがるなんて)
「やだ、やめろ、っ…男にこんな、ことしても、っ、はぁ、は…んぅ、う、あ、嘘だろ、っ、体おかし、い…」

必死に話をしようとしているのだが、相当辛いのかアイマスクをぐっしょりと濡らし涙を流し続ける。途中で戸惑い自分自身に語りかけるような調子でしゃべり、頭を左右に振った。
息遣いも荒くなり見るからに媚薬が効いて快感に悶えているようだ。瞳が見えないのが残念だったけれど、想像以上に色っぽく見えた。

(やべえ今すぐしてえ…)

既に下半身は勃起していてこのまま無理矢理押し倒したいと思ったが、かろうじて堪える。いきなり襲ってしまっては苛める意味が無かったからだ。少しでも長い間怯えさせて混乱している姿を見るのが目的だ。
とりあえずズボンを脱がそうとベッドの上を移動してナイフでベルトやズボンに下着まで一気に裂き始めた。見えていないので少しさわっただけで大袈裟に足を震わせ、大声をあげる。

「なにしてるんだ!嫌だ、離せ、汚い手でそんなとこ、っ、うぅ…見るな!!」
(すげえ勃ってんな臨也のも)

わざと盛りあがっている部分に指先を掠めながら細かく切り刻んでいくと、男にしては細く白い太股が晒される。柔らかそうだと思った時には優しくそこを撫でていた。前にセックスをした時にはさわらせても貰えなかった部分だ。

「うわあっ!?ど、どこさわって、るんだよ…っ、あ、やめ、ろ、っ…はぁ、あ、さわられてる、だけ、なのに、っ、うぅ、ん」

やけに鼻にかかった甘いため息が聞こえてきて目を見張った。媚薬ということは全身が敏感になっているのだろうが、それにしても反応が良すぎる。相当凄いのだろうかと確かめるように今度は指先で腹の辺りをなぞった。

「あんっ!あ、いきなり、っ、さわるな…!くそっ、死ね、ふざける、な、あ、うぁ!!」

次に胸の先端を突いてみると、柔らかい感触と共にまた悲鳴があがる。罵倒の言葉も虚しく、感じていることは明らかだった。セックスをしている最中も耐えていたというのに、少しふれられただけで艶っぽい声をあげるなんて。
もっと全身をさわりまくってじっくりと弄びたかったが、あまりにも時間がかかりすぎると思ったのでやめる。先に俺の方が我慢できなくなってくるだろう。
慌てて用意していたローションボトルを掴むと蓋を開けて中身を一気に体にかけた。冷たくて透明な粘液がまず下半身に垂れると、これまでで一番大きな声があがる。

「ひあっ!?うぅ、あ、なに、なんだそれ…っ、つめたい、やだ、やめろ…っ、は」

しかしそれだけで済ますつもりはなかったので、反対側の手にもう一本掴むと次は胸からお腹の辺りにかけて勢いよくぶっかけた。力をこめて捻り出すとすぐに全部中身が飛び出したので空になったボトルを床に投げた。

「それまさか…ローション、っ、を…!」
(塗るに決まってんだろ)
「さわるな!やめ…っ、あ、うあぁ、あ!あ、あ、やだ、やっ、あ、嫌だ…!!」

全身に塗りたくるように手のひらで広げていくと、全身をビクビク震わせて子供が駄々をこねるように嫌だと叫んだ。拘束されているのも構わず動き、鎖が煩く耳障りな音をさせたが見た目は最高だった。
素肌のままコートだけを羽織り、紅い首輪や枷を嫌がりながら泣く姿は胸を熱くさせる。目を細めながら、かわいいなと心の中で呟いた。

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