ウサギのバイク 鬼畜静雄全集3
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2012-04-25 (Wed)
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「鬼畜静雄全集3」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/P308/1900円


2010年~11年6月までの無配本から再録6本+書き下ろし3本の再録本です
全作品追加有で200P以上書き下ろしてます すべてハッピーエンド
静雄が臨也を監禁・調教したり触手で襲ったりヤンデレたりする話 
発行済の本の続編もありますが知らなくても読めるようにしています

【こっちを向いてよ】臨也の心の声が聞こえる静雄が助けに行く話
【手が届くのに届かないそんな距離が続いても】呪いが解けた王子静雄と王子臨也の話 パラレル
【安らぎと無縁の地で自我の境解けてゆく】モブに襲われる夢を見たヤンデレ静雄に告白される話
【その胸に今刻印された】デリックに捕らわれた臨也を静雄が助けに行く話
【光なきこの夢はやがて】別次元から現れた来神静雄に臨也が恋する話 三角関係切ない系
【漆黒に染まる時へと堕ちる】静雄の恋人の臨也を四人の派生が調教する話
【ドS執事×M王子その後】書き下ろし続編 パラレル
【くるみ☆ぽんちおその後】書き下ろし続編
【鬼畜魔王その後】書き下ろし続編

※モブ×臨也・派生×臨也・触手×臨也の描写がありますがラストは絶対にシズイザです
※静雄が人外で獣状態の濃い18禁描写があります
※途中や結末が無配本の時と大きく変わっている話がありますがハッピーエンドです


続きから【こっちを向いてよ】のサンプルが読めます
* * *

*新羅の薬のせいで人にふれると心の声が聞こえるようになった静雄が変装してモブに捕まった臨也を助けに行く話
※モブ×臨也描写があります

「いーざーやあああッ!」
「えっ、シ、シズちゃん……?嘘なんで見つかったのやだなあ!」

叫び声をあげた途端に驚いた表情をしたがそれも一瞬で、すぐにいつもの俺の大嫌いな笑みを浮かべた。躊躇うことなく駆けだしたが、今日はこっちも本気だったので追いつくまであっという間ですぐに追いつめる。
別に普段が本気を出していないという事はないが、今日ばかりは意地でも捕まえなければいけなかったのだ。それとなんとなくだがこいつもいつもと反応が違って逃げ出すまでに時間を少し取られたように見えた。俺にとってはラッキーなことだったけど。
勢いよくコートの裾を掴んで体を引き寄せるといきなり怒鳴りつけてやる。

「俺を見た途端に逃げんじゃねえ!」
「ははは、それは無理だよ。もう条件反射で君から逃げるようになってるからね。もういいから離して……っ!」

すぐさまナイフが繰り出されたのでその腕首を待ってましたとばかりに真上に捻りあげると、ナイフがカランと音を立てて地面に落ちた。しっかりと腕の感触を確かめると身構える。
こいつの心の声を聞ける、という待ちに待った瞬間はすぐに訪れた。だが。

「痛いんだけど、っ……!」
『痛いなぁ、もうただでさえ全身痛いのに酷いよ。もう俺は本調子じゃないっていうのにいい加減にして欲しいよね。あぁどうやって逃げようか。グズグズしてたらあいつらに見つかるし、っていうかどこに逃げようかそれも考えてなかったな。せっかくここまで逃げてきたのにまた捕まるのは嫌だなぁ。あぁやだな、ほんとにこんなの、嫌だ』
普通の声とは違う、少し
耳に直接響くように聞こえてきた声は膨大だった。新羅の時は意識して話をしていたからまだよかったようだが、そうでない相手の声を聞くのは大変だと新羅が言っていたのはこれだとすぐに感じたが遅い。
必死にすべてを聞こうとするが、俺が考えるより早く頭の中を流れていって意味を理解するには時間がかかった。かなり戸惑っていると、はっきりと信じられない言葉が聞こえてしまう。

「ねえ見逃してくれるわけ、ないよね?」
『やだなぁ、ほんと……シズちゃんが、助けてくれるわけないよね?助けて欲しいなんて言えないし、でもせっかくここで会ったんだし、助けて欲しい。きっと俺のこと助けられるのシズちゃんしかいないのに……助けて、助けて、たすけて、おれを……』

「……ッ!!」

気がついた時にはバッと勢いよく手を離していて、額にじんわりと汗が浮かんでいた。
その途端にさっきまでの声は聞こえなくなったが、しっかりと耳に残っている。

『助けて、助けて、たすけて、おれを……』
「シズちゃんが見逃してくれるなんて明日は槍でも降るかな?まぁいいや、ありがとうじゃあね!」

ハッとした時には既に気配は遠くなり、臨也は数メートル先を走っているところだった。慌ててその後ろ姿を追い掛けたが、大きな通りに出たところで流しのタクシーを拾っているのが見えて車に乗り込みすぐに目の前から消えてしまう。
さすがに車を追い掛けるわけにはいかなくて、荒い息を整えながらもう一度さっきの言葉の意味を考えていた。

「なんだ、確か……捕まるとか、逃げてきたって言ってたか?誰かに追われてた、のか?」

新宿のあいつの事務所に行こうとも一瞬考えたが、どこに逃げるかも考えていないとも言っていたのですぐにそれはやめる。あそこにだけは戻らない予感がしたのだ。
途方にくれながら、俺の予想とは全く違う本音の数々にまだ現実なのかとその場で呆然としていた。まずもってあいつが俺に対して心の底から助けを求めてくるなんて、それ自体がありえない。いくら心の声だとしても、おかしすぎだろう。
俺と臨也の関係は、憎しみ合う仇敵同士以外の何ものでもないというのに。

「ってことは、俺なんかに頼らないとマズイほど危険なことに巻き込まれてたってことか?」


* * *

(いつもの面影なんかどこにもねえな……本当に臨也なのか?)

本能が間違いなく折原臨也本人だと告げているが、あまりの変わりように度肝を抜かれていた。事前にこいつがされていることも、今日の会の趣旨や内容も聞いてはいたが、まだまだ覚悟が足りなかったと思い知らされる。虚ろな瞳はどこも見ていないようにただ宙を彷徨っているだけだった。
そして司会が下がったところで男が体を床に座らせて、次々と他の男達が三人ぐらい出てきて観客には見えるようにしながら取り囲んだ。見たくはないがそいつらは全員下半身は下着すら見につけていなくて、中央にそそり勃っているモノを臨也の手に握らせるようにしながら四つん這いにさせた。

「ん、はぁっ……!」

そのうちの一人が中に埋まっていた玩具らしきものを引き抜くと、そこではじめて声を出した。それを聞いた瞬間、全身が電撃を浴びたかのような衝撃を受ける。
臨也が捕まって性的行為を強要されているというのはすぐに聞いたし、ネット上にもいくつか動画があがっているほど有名だとは言われていた。さすがに見ることは拒否したが、閲覧数がすごいことやちょっとした話題になっているのは承知している。男なのにそこら辺の女よりも魅力的らしい。
動画を見た上で金を持った一部の人間のみが招待されるショーが開かれる。そしてどうやら粟楠会がその現場を押さえたいこと、それに一般人であるが池袋の喧嘩人形だと噂されている俺の協力が欲しいと頼んできたようだ。
当然俺と臨也が仲が悪いことは知っているうえで、言ってきたらしいので性質が悪いとは思う。けれども誰に指図され何をしようがどうでもよかった。あいつを助けられればそれで。
俺は客に紛れて潜入してショーのメインイベントである、招待客と直接セックス行為に及ぶところまで我慢して欲しいということだった。そこでヤクザ達が突入してきて、始末する手はずになっている。騒ぎの間に臨也をどうするかは自由だとも言われていた。
 だから前座であるこの男達との行為をじっと黙って見なければいけない。わかってはいたが、胸糞悪いことには変わらなくて苛立ちが増す。舞台の上では着々と行為が進められていた。

「ほらどうやればいいかわかるだろ?咥えろ」
「あ……っ、はい……んうぅ、っ、く」

抑揚のない声で素直に返事をして、目の前に立っていた男の性器を躊躇うことなく口にした。そして両手が誘導されるように他の男達のに添えられて、擦り始める。最後に残っていた男が、背後に回って滾る塊をさっき玩具が入っていた場所に擦りつけた。
やめろこんなの見てられねえ、と悲鳴をあげたかったが声は喉奥で押さえられて、瞳も逸らされることはなかった。下半身に痛みを感じていると、臨也の中にあっさりと肉棒が突き入れられてしまう。

「ふ、ああぁっ!……あ、ぅ、はっ……むぅ、うぐ、んうぅ……っ、はぁん」

どんなに酷い叫び声が出るかと思っていたのだが、漏れた喘ぎ声は艶っぽいもので心臓を鷲掴みにされたような気分になる。プライドの高いあいつが簡単に堕ちるわけがないと信じていたのに予想を裏切られ、でも想像以上に興奮していた。
慌てて自分を制したが、急に胸が苦しく切ない気分にさせられてしまって、唐突にまた昨日の光景が蘇ってくる。掴んだままで逃がさなければ今こんなことになっていないのに、ということをまた思い返していたのだ。
いくら天敵だとはいえ他人に淫らなことを強要されている姿は見たくないし、きっと本人が知ったら怒鳴られるに決まっている。それぐらい人としてあるまじきことを強要されているというのに、意識があまりないのか変な薬でも使われているのかは知らないが、臨也が拒む気配はまるでなかった。

「んあぁ、あ、は……っ、うぅん、あ、やぁ、ん」

それどころか喜んでいるような音色で熱いため息ばかりを吐き続けていた。気持ち悪いどころか、女なんかよりずっと生々しいと感じて喉がごくりと鳴る。
映像の中だけの人物が演技しているのと違い、実在しているうえにあまりにも身近すぎる相手なのだ。困惑してもしょうがなかった。いや、もう困るどころの話ではなくかろうじて苛立ちで堪えているが、気を抜けば自身さえ反応してしまいそうなほど体の奥底から熱が沸きあがって汗ばんでいる。

「ぢゅる、うぅ、ちゅく……はぁ、あ、きもち、いぃ……っ、あ、やああっ、すごい、のぉ!」

暫くはため息を漏らしているだけだったが、突然我に返ったかのように気持ちいいと叫び出し、自ら腰を振って男の行為に応え始める。一瞬目の前が真っ暗になったような気がして、テーブルがギシッと軋むような音を立てた。慌てて力を抜いたが、そのままだと真っ二つに叩き割っているところだ。
もう自分のそこが半分硬くなり始めてズボンの前を苦しくさせていることに、構わなくなっていた。こんな大勢が見ている前ではしたねえ、バカかと毒づきながらも瞬きさえも忘れるぐらいに見入ってしまう。臨也の痴態に。
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