ウサギのバイク 淫魔なのにエッチな調教をされて忘れられないの
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2012-06-16 (Sat)
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「淫魔なのにエッチな調教をされて忘れられないの」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/84P/800円


静雄の夢の中に入りこんだ臨也は普段と様子の違う静雄に襲われ
無理矢理エッチなことをされてしまう
その日から夢で会う度に襲われて忘れられなくなり嵌っていく
とうとう現実世界で淫魔の姿を静雄に見られて…

毎回無理やりエッチな調教をされてしまう淫魔臨也の話

※パラレルではありません臨也が淫魔だったらという話です
※触手×臨也がありますが静雄以外の18禁表現はありません


表紙イラスト さつこ 様
鈍行ビリア

続きからサンプルが読めます
* * *

「……っ、あ!?」
「なんだ、やっぱすげえ媚薬効いてんじゃねえか。今の喘ぎ声いいぜ」
「ふざけるな!違う!!」

無意識な吐息を喘ぎ声などと言われて、勘違いも甚だしいと憤る。油断してしまったことを軽く後悔したが、まだ状況は変わっていなかった。
さっき声をあげてしまった原因の蔦は、まだ胸の辺りを這い回り乳首をこねくり回していたのだから。俺は男だというのにどうしてそんな箇所をさわられなければいけないのか、責めてくるのか腹立たしい。
だけど最初に夢の中に入りこんで見た光景を思い出せば、納得する。シズちゃんが同じことをしようとしていると。
そして本物だと断言した俺には自分の手を汚さず、おぞましい化け物を使って弄んでいると。信じられないことに。

「こんなこと間違ってるって思わ……う、ぐ!?」
「間違ってるだろうな。でもどうせ、夢だろ?」
「ぅ、う……っ、都合いいこと言うんだ?間違ってるのわかってて」
「だからそういうことは手前にだけは言われたくねえんだよ」

あまりにも小さい突起を手首ぐらいの大きさの蔦触手が、無理矢理ぐいぐいと押す。惨めなことをさせる、という意味と媚薬に侵された体を昂ぶらせる、という意味があるだろう。
どうにもできないのならせめて動く口で気持ちを逸らせれば、と思ったのにこちらを見つめる瞳に変化はない。しかも暴力は嫌いで揉め事に巻き込まれたくない、と考えている癖に最近はお節介を焼いていた筈なのに、間違った行為をしていると肯定したのだ。
人間的に成長をしたらしい癖に見損なった、と言おうとしたのだがそこでわざと顔を近づけて告げられた。

「言っとくけどな、こういうことしてえのは手前だけだからな」
「……は?」
「エロいことしてえとか、焦ってる顔が見たいとか考えるのはよ。臨也だけだ、昔からずっと」
「えっ!?」

まるで雷に打たれたみたいな衝撃が全身を駆け抜けた。体を襲っている触手なんかより、よっぽどダメージを与えられた気がする。
勘違いしてしまいそうな意味深な言葉に、鼓動が早くなっていく。喉をごくりと鳴らして口を開くのを待った。

「俺の弱え心のことや、誰にも知られたくねえ汚いとこは、手前にしか見せてねえ。これから先もそうだ」
「それで?」
「だから受け止めてくれるだろ?どうせいつもの俺じゃあこうやって捕まえることもできねえし、夢でぐらい発散させてくれるよな」
「……っ」

一瞬だけ期待した気持ちが萎んで、ショックを受ける。だけどすぐに、なんでこっちが落ちこまないといけないんだと唇を噛んだ。
折原臨也なら欲望をぶつけたところで大丈夫だろ、と最低なことを言われて傷ついたなんて考えたくない。それではまるで。

「違うッ!」
「ああ、わかってるぜ。こんなこと言っても嫌がることぐらいよお」

さっきまでは怒りで頬が熱かったのに、今では異なっていた。無意識に心の中で否定したことが口をついて出ていたことに数秒気づかないぐらい狼狽している。
シズちゃんと会話は成り立っていない。自分が一人で困惑しているだけだ。もやもやと何年も胸で燻っていたことを今頃、こんな時に知ってしまって。

『折原は怖いんだろ?平和島の夢を見て、あいつの願望を知るのが怖いだけだ。だってお前は……』
「嘘だ」

からかうような九十九屋の言葉を思い出していた。あいつは相当勘がいいし、ある意味俺の事を知り尽くしている。だから客観的に見ていてあんなことを言ったのかもしれない。
当たっていた。間違っていない。そうはっきりと認めた。

「俺のこと知って幻滅でもしたか?んなわけねえよな。どうせ元々嫌いなんだしよ」
「嫌い……」

同調するように呟いたものとは、真逆の気持ちを抱いていることを。
元々シズちゃんが、好きだったと。

「こっちはよお、相当長い間ずっと手前をこうやって組み伏せて、普段は見せねえ顔を晒せたいって思ってたんだ」
「ははっ、君ってさあ……言葉の使い方がなってないよ。それじゃあまるで愛の告白でもしているみたいだけど?」
「あ……?告白って、まあある意味すげえショックな告白みてえなもんだろ」

まるでずっと俺のことを想っていた、という含みのある言い方をした。それは無意識で、きちんとした言葉を知らないから曖昧に聞こえるのだ。
恨んでいて、憎んでいて、嫌いだからといつもみたいに怒鳴らないのが悪い。大雑把な考えのシズちゃんは告白なら一緒だと切り捨てたけど、納得できなかった。

「嫌いじゃなくて、俺のことが好きだって言ってみせなよ」
「なんだと?」

それは俺自身だろ、と内心考えたが無言で鋭く睨みつける。口にするわけが無かったから、シズちゃんにわざと言わせてみようかと思ったのだ。だが。

「あー……そうか」
「なに?」

目を丸くした後にさっきまでの気迫を緩めて、まるで秘密を知られてバツが悪そうに視線を逸らし髪を乱暴に掻いた。その行動の理由がわからず怪訝な表情をしていると尋ねられる。

「言ったら大人しく俺に抱かれるか?」
「そんなわけないだろ」
「まあそうだよな。大人しい手前も変だな」

全く配慮の無い言い方に憤慨したが、叫ぶ前にはっきりと言われた。

「けどまあ、夢の中だからよ……言ってやる」
「え?」
「好きだ、臨也」
「……え」

耳に届いた瞬間頭が真っ白になる。これはどういうことなんだ、と激しく動揺した。
頭の中で同じフレーズが繰り返されて、真の意味を理解しようと脳内をフル回転させる。だけどいくら考えてもわからない。もともと感覚的にしゃべるシズちゃんと、ある程度考えてしゃべる俺ではタイプが違いすぎた。
理解不能。すなわち、言葉自体には理由なんてものは存在しないと判断した。

「簡単に言ってくれるよね」
「んなことねえぞ。っつーか手前が」
「じゃあ俺も真似しようか?好きだよ……シズちゃん」

* * *

「目逸らすんじゃねえぞ。いいか、手前は俺としてるんだからな。ちゃんと覚えておけよ」
「なにそれ、そんなの別にどうたっていい……」
「よくねえ。俺のもんだ、よそ見するなんて許さねえぞ」
「シズちゃんのもの、って」

無理矢理シズちゃんの方を真っ直ぐ向かされて、また意味ありげな言葉を掛けられた。焦らすように先っぽが押しつけられて、軽く腰が揺れていたが必死に話に集中する。
またさっきみたいに意味ありげなことを言われて、あからさまに嫌な表情をしてしまう。どうして無神経に気がある素振りをするのかと。どうせ欲望のはけ口としか考えてないのに、ただの玩具を大事なものみたいに主張しないで欲しい。

「違う、俺は……」
「こういう時ぐらい頷いとけよ。じゃねえと酷くするぞ」
「なにそれ、っ!優しくするって言ったじゃないか!!」
「やっぱり優しいのがいいのか、そうか」
「え……?」

気づいた時には遅かった。シズちゃんに試されたんだと気づいてしまい、悔しくなる。まさかこの俺が口で負けるだなんて信じられなかった。
きっと計算して言ったわけではなくて、単純に本心を探る為に誘導されただけだ。あれこれ予測してしゃべるなんて真似がいくら夢の中だとしても、できるわけがない。情報屋の俺が騙されるわけがない。
本心をあっさり知られてしまったなんて認めたくなかった。だけど目の前の男は、満足そうにニヤついている。

「化け物なんかより、俺に優しくされたいんだろ?」
「……それは」

否定するのは簡単だった。でも結果が見えていたので、しょうがなく告げるしかないんだと心の中で言い聞かせて。

「っ、そうだよ!わかったら、さっさと入れて終わらせてよ!!」
「しょうがねえ奴だな、手前」

低い笑い声が耳元で聞こえて、ぞくりと全身が震えた。またシズちゃんの思い通りになってしまった、と苦々しく思っていると腰を掴まれ眼前まで顔が迫る。
後ろに宛がわれてあと一押しすれば入る、というところなのはわかっていた。バクバクと心臓が早鐘を打ち、体に受ける衝撃に耐えようと歯を食いしばる。

「じゃあ入れるぞ。痛かったら言えよ」
「……うん」
「まあ痛いって言われても止めたりしねえけどな」
「えっ?あ、待っ……あ、んぁっ、は……!!」

直前にとんでもないことを告げられて、また騙されたとショックを受けた時にはもうしっかりと性器が捻じ込まれていた。そんなことだろう、とは思ったけど文句を口にできないぐらいびっくりしている。
意外とシズちゃんのが大きいことに。そういえばよく見ていなかったけど、感触からしてさっきの蔦よりも太い。こっちまで化け物並なのかと罵ろうとしたが、声が出ないのだ。

「やっ、ぁ、あ、これ……ぅう、っ、おっき、ぃ」
「あんまりすんなり入らねえな。もっと緩めろよ」
「む、りだ……!」
「ああそういやあ、手前初めてだったよな。じゃあしょうがねえか、ゆっくり入れてやるから」
「んっ!?」

まるでセックスには慣れているみたいに、一度挿入した塊を引き抜いてすぐさま押し戻した。すると勢いがついたのかはわからないが、さっきまでよりも簡単に異物が埋まっていく。
あまりのことに目の端に涙が浮かんで、唇から吐息がひっきりなしに漏れる。手足が不自由なのもあって、与えられる刺激に対処できずそのうち快感を覚えてきた。

「はぁ、は……もう、だめ、っ……くるし、シズちゃ……」
「なに言ってんだ?ぐいぐい食いついてきてんぞ、わかるだろ?」
「ちが、うからぁ……んう、ぅ、っは」
「また声我慢してんのか?そんな余裕があるなら、もっと激しくしていいな」
「あっ、あ、え、待て、って……っ!」

じわじわと奥に捻じ込まれていく熱い塊が、中を擦るのが徐々に感じているのは自覚していた。媚薬で淫らにされているのだから当たり前だ。俺の望んだことじゃないから、とせめてあからさまな喘ぎ声を叫ぶのは堪えていたが、また見抜かれてしまう。
シズちゃんの声色に怒りが混じった、と気づいた時には遅かった。腰を握る力が強くなって一気に最奥まで押しこまれる。

「いっ、あ、ぁあ!んぁ、あ、うそ……つき!!」
「なに言ってんだ。充分優しくしてやっただろうが。必死に声を抑えてんのもよかったが、やっぱり泣いてる方がそそるぜ」
「バカ、っ、あ、んぁあ、しね……っ、シズちゃ、なんか!」
「全然迫力ねえぞ。っつうか、エロいな」

* * *

「なあ手前は人間じゃねえのか?なんか夢の中でも同じもん見たんだけどよお、何か関係あるのか」
「教えな、っ……うぅ、あ、く」
「どうした?」

核心を突くことを尋ねながら、胸はドキドキと高鳴っていた。それは多分期待していたからだろう。
ここ数週間俺は臨也の夢を見続けていた。背中に羽根を生やしいつもとは普段外で会うのとは違う姿だったけれど、毎回同じことをする為に現れるのだ。性行為をする為に。
激しく抵抗しても夢なのだから好き勝手に苛めることができたし、終わりにはいつも泣かせて俺に好きだと言わせていた。心の底から望んでいたことが夢でも叶ったので、随分と機嫌が良かったのだ。
エロい臨也を夢に見るなんてどうかと思ったりもしたが、一週間ぐらい連続で夢を見なかった時は酷く落ち込んでしまった。だから俺にはあいつの夢が必要なのだ。
それからは池袋で何度か会うと、つい気絶させて人目のつかない場所に連れていき、こっそり抱きしめるまでになっていた。本人にはバレないようにしていたが、今回の様子だと先に起きてしまい俺のしたことを知ってしまったのだろう。
しかしそれにしても、事情が全く飲み込めなかった。もしかしたら人間じゃないかもしれない。しかも夢のことも、知っているのかもしれない。
もしそうだとしたら、俺が臨也に好きだと言っていたことを覚えていることになる。実は長年ずっと想っていたけれど口にはできずにいたことを、既に知られているかもしれないなんて。
そこで急に肩を押さえてうずくまったので、さり気なく近づいて声を掛けた。するといつも以上に、臨也の匂いが漂ってきてどうしてか頭がくらくらしてしまう。

「なんだ?」
「あっ、あぁ……嫌だ、っ、シズちゃ……」
「臨也?」
「離れて、っ、はぁ……お願い、じゃないと、俺……おかしくなるから」

やけに艶っぽい声を出したことに驚いていると、臨也が顔をあげた。眉を顰めて辛そうにしてはいるが、どうしてかさっきまでより瞳はとろんとしていていつもの鋭さは消えている。自然と喉の奥がごくりと鳴った。

「説明しろって。なにがあったんだ?」
「薬が……体熱くて、っ、精気、ほし……」
「どこか体悪いのか?臨也?」

目元が涙で潤んでいて、小声で必死に何かを呟いていたが俺には全く理解ができなかった。やけに苦しそうにしているのを見て、夢の中で見た臨也も相当エロかったが今までで一番すごいぞ、と全く関係ないことを考えてしまう。
しおらしく俺に頼ろうとしていることすらも、おかしいことなのに異常事態だ。怪我をしても、骨が折れても顔に出さなかったような奴が弱みを見せているなんて。夢では何度か強要して無理矢理曝け出させたが、全く違う。
都合のいい世界だから、いくら拒んでも最終的には俺が好きだと口にしてねだっていた。それが良かったのだが、現実はそううまくいかない。だからこそ長年恋心を隠していたのだが、ここにきて急に変わったなんて。
実は人間じゃないかもしれない、という折原臨也の秘密を知ってしまったかもしれないなんて信じられない。それに加えて、助けを求めるように縋っているなんて。

「薬が、っ……はぁ、あ、う……苦しくて、もうだめなんだ」
「薬ってだから、なんの……」
「発情して辛い、んだ……だから、セックスし、たい」
「あ……?」

一瞬聞き間違いかと思いじっと臨也の顔を眺めた。しかし荒く息をつきながら、視線をそらさずに見つめ返してくる。まさか本当のことなんだろうかと疑い始めた時に、突然右手を掴まれてしまう。

「ごめん、っ……ごめんね、ごめん、シズちゃん、シズちゃん」
「おい臨也?」
「好きに、していいから」
「なんだと……っ、くそ!!」

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