2011-04-25 (Mon)
「鬼畜静雄全集」
スパコミ発行新刊 静雄×臨也/小説/18禁/A5/324P/1900円
無料配布再録集+追加書き下ろし
【恋のメリーゴーランド】 サンプル
媚薬で動けず静雄の家で厄介になってる臨也の前にモブが現れてそこに静雄が帰って来る話■8.21発行
※合同誌「唇からロマンチカ」の続きですが単体でも読めます
※サンプルにはないですが本編にはモブ臨表現があります
* * *
「おい、臨也起きてるか……?」
「ん、うぅ……あぁ、おかえりシズちゃん……」
ベッドの上でいつの間にかうとうとして眠っていたようだったので、起きあがって目の前に顔があって少しだけ驚いた。でもすぐに安堵のため息を漏らしながら、微笑んだ。
こうしてシズちゃんの家で一緒に過ごし始めてから一週間近く経とうとしていたが、状況は相変わらず何も変わってはいなかった。
「体の調子はどうだ?」
「うーん……いつも通りだよ」
「じゃあまだ外に出れねえなあ」
心配そうにこっちを見つめてくる瞳に耐えきれず、目線を逸らして現状を告げた。めちゃくちゃに打たれた媚薬のせいで全身がおかしくなって、もう随分日にちが過ぎている。
俺の体の内側から蝕んでくる疼きは、日に日に弱くなるどころか、どんどん増しているようにも思えた。とりあえず携帯だけでは埒があかなかったのですぐにネットでパソコンを購入して、俺なりにいろいろと調べてみた。
情報屋としての知識を生かしていろいろ集めたのだが、そろそろ正直なところ限界を感じていた。例の俺を襲った男達は捕まってもう池袋にはいないし、薬の現物すらも手元になくてはどうしようもなかった。
中毒性があるとかそういうことはないはずなので、そんなに危険ではないはずなのだが、ほぼ毎日快感を感じながら過ごすというのは大変だった。何度か新宿の自宅に帰らせてくれと頼んだことがあったけれど、まだふらつく様子では無理だと諭されて仕方なくシズちゃんの家に居座っている。
一緒に居ること自体はそんなに悪くないし、好きな相手と結ばれたのだから嬉しいはずなのだが、やっぱり複雑だった。
「はぁ、もう本当に困っちゃうよね……実はシズちゃんが薬盛ってて、俺を自宅に帰さないようにしてるだけっていうならいいのに」
「そんなことするわけねえだろ。勝手なこと言ってねえで……どうするんだ?」
俺の方をじっと覗きながら、どうするんだと問いかけられて数秒迷った。どうするという意味は、今からすぐにでもセックスをするのかどうかを示しているのはわかっていた。
もうかなり慣れてきたけれど、ほとんど起きている間中常に体が火照っている状態は大変だった。このままだと淫乱になるんじゃないかとシズちゃんに言われたことがあったけれど、そんなものはとっくに超えているような気がした。
いろんな体位で性行為をしてみたり、道具やあらゆるものを使って自慰をしたり、とにかくできることはなんでも試してきた。
それでもおさまらなくて、今に至るのだ。かろうじて自分を保つことはできているけれど、行為が始まればすぐに別人のように淫らにねだって甘えてしまう。内心そんな自分も嫌いではなかったけれど、やはりどうしても本能的に許せなかった。
「まだ帰ってきたばかりじゃないご飯もまだだし後で……」
「手前は最近すげえしおらしくなってきたよなあ。最初の頃は俺の都合なんか考えずにしてくれって迫ってきてたのによお」
「な、んだよ!人が気を使って……!」
瞬間全身がカッと熱くなって、思わず大声で叫んでいた。確かに二人でここで住み始めた頃はほとんど見境なく迫って、必死にしがみついて、なんとかしてと縋っていた。
思い出しても恥ずかしくて憤死しそうで、あんなのは俺とは違うと訴えたいぐらいだった。
「んなもんいらねえよ。もっと横暴で自分勝手にしてりゃいいじゃねえか」
「あぁ、そう……そんなこといちいちシズちゃんに言われたくないんだけどさあ。それにどっちかというと自分勝手に襲ってくるのはそっちだよねえ」
「そうか、嫌だったか?じゃあ自分でバイブでオナニーでもしてろよ」
ため息をついて呆れたような仕草をしながら、強引に迫ってくることを指摘したのだが、どうやらこっちが追いつめられてしまったようで大きく口を開けて呆けた表情で固まった。
その間に無造作に転がっていたバイブを手にして戻ってきたので、慌てて布団を頭から被って抵抗した。無駄だとはわかっていたけれど。
「ちょ、っと……なに考えてんのさ!やめてよ!!」
「うるせえ、いちいち恥ずかしがってんじゃねえよ!どうせ突っ込んだらアンアン喘ぐ癖によおッ!!」
言い終わらないうちに布団を無理矢理剥ぎ取られて、その拍子にベッドの上を転がって気がついたらうつぶせになっていた。慌てて後ろを振り向こうとして、いきなりズボンごと下着を引き抜かれた。ずっとこんな状態なのもあって、Tシャツに短パンという恰好だったのであっという間に膝のあたりまで脱がされてしまう。
「あ、っ……も、やだって……っ、ぅ……!」
「いいか俺が言うまで勝手に取るんじゃねえぞ?わかるよな?」
布団に無理矢理押さえつけられながら、呻き声をあげるがその声は全く届かない。動じることなく後ろの入口にぶっといバイブを押し当てながら、有無を言わさない口調で命令するように言った。
逆らえばきっと今日はセックスしない、とか言われるのはわかっていたので、喉の奥まで出掛った言葉を引っ込めた。
「わ、かった……っ、あ、やぁ……は、っ、あ、はあぁあああんっ……!?」
「ははっ、やっぱり中ぐちょぐちょに濡れてるじゃねえか。女みてえになっちまったんじゃねえのか手前の尻穴もよお」
「う、っ、うぅんっ……は、く、ぅう、あ……」
あまりに屈辱的な言葉に悔しくて唇を噛んでいたけれど、淫猥になった体は易々と太い玩具を体の奥に飲み込んでいく。シーツの端を握りながら、自ら腰をビクンビクンと震わす浅ましい姿に眩暈がした。
こんなのは嫌なのに、嫌なのに、と自分自身に言い聞かせてももうスイッチが入った体は止められない。熱っぽい吐息を漏らしながら、蕩ける瞳で後ろを振り向いてもっとと誘惑しているようだった。
酷い言葉で罵られても仕方がないぐらい、すっかり快楽に酔っていた。ただの玩具だというのに。
「嬉しそうにひくひくさせて、これで締りがいいのがやっぱり最高だよなあ。俺は好きだぜ、ここが」
「ひ、っう……あ、んは、ぁあああ……・あ、ふるえ、て……や、ぁ、あ!!」
ニッコリと最高の笑みを俺の方に向けながら好きだと告白し、そうしてバイブのスイッチを入れてきた。ときめきかけた胸が、振動によってぎゅうっと締めつけられてすぐに淫悦な刺激へと変化していった。
微弱な振動のはずなのに媚薬で敏感にされた全身には、怖いくらいに効いてきてすぐに頭の中がどろどろに溶けていって何も考えられなくなる。
その時目の前に、今一番欲しているモノが差し出された。
「俺のも楽しませてくれるんだろ?」
「あ……っ、う……く」
俺の気がつかないうちに脱いでいたらしいシズちゃんが、硬く勃起したモノを見せつけるように鼻先ギリギリまで出してきて、舐めろと指示をしてきた。独特の濃厚な雄の香りが漂ってきて、余計にぼんやりとした。
もう何度もこれを口に含んで、イかせて、出た精液を飲んだり舐め取ったりした。男に奉仕する趣味なんてなかったのに、愛しい相手のモノだと思うとなんでもできた。
もっともっと欲しいと自分から何度もねだって、顔や体にかけてもらったことだってある。
そんな変態的なプレイを強要してきたのは最初は向こうの方だったのに、気がついたら犬が盛るように自分からお願いしていた。本当に少し前までの自分が聞いたら、卒倒するような事ばかりしていた。でももう何度も毎日繰り返していれば、当たり前のように受け入れていた。
今はまだ媚薬の効果が残っているからここに留まっているけれど、それが切れた時すぐに元の生活には戻れないぐらいには、狂っていた。
けれど後悔は全くない。
「ふ、っう……ん、くぅ……む、うぅん……」
スパコミ発行新刊 静雄×臨也/小説/18禁/A5/324P/1900円
無料配布再録集+追加書き下ろし
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媚薬で動けず静雄の家で厄介になってる臨也の前にモブが現れてそこに静雄が帰って来る話■8.21発行
※合同誌「唇からロマンチカ」の続きですが単体でも読めます
※サンプルにはないですが本編にはモブ臨表現があります
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「おい、臨也起きてるか……?」
「ん、うぅ……あぁ、おかえりシズちゃん……」
ベッドの上でいつの間にかうとうとして眠っていたようだったので、起きあがって目の前に顔があって少しだけ驚いた。でもすぐに安堵のため息を漏らしながら、微笑んだ。
こうしてシズちゃんの家で一緒に過ごし始めてから一週間近く経とうとしていたが、状況は相変わらず何も変わってはいなかった。
「体の調子はどうだ?」
「うーん……いつも通りだよ」
「じゃあまだ外に出れねえなあ」
心配そうにこっちを見つめてくる瞳に耐えきれず、目線を逸らして現状を告げた。めちゃくちゃに打たれた媚薬のせいで全身がおかしくなって、もう随分日にちが過ぎている。
俺の体の内側から蝕んでくる疼きは、日に日に弱くなるどころか、どんどん増しているようにも思えた。とりあえず携帯だけでは埒があかなかったのですぐにネットでパソコンを購入して、俺なりにいろいろと調べてみた。
情報屋としての知識を生かしていろいろ集めたのだが、そろそろ正直なところ限界を感じていた。例の俺を襲った男達は捕まってもう池袋にはいないし、薬の現物すらも手元になくてはどうしようもなかった。
中毒性があるとかそういうことはないはずなので、そんなに危険ではないはずなのだが、ほぼ毎日快感を感じながら過ごすというのは大変だった。何度か新宿の自宅に帰らせてくれと頼んだことがあったけれど、まだふらつく様子では無理だと諭されて仕方なくシズちゃんの家に居座っている。
一緒に居ること自体はそんなに悪くないし、好きな相手と結ばれたのだから嬉しいはずなのだが、やっぱり複雑だった。
「はぁ、もう本当に困っちゃうよね……実はシズちゃんが薬盛ってて、俺を自宅に帰さないようにしてるだけっていうならいいのに」
「そんなことするわけねえだろ。勝手なこと言ってねえで……どうするんだ?」
俺の方をじっと覗きながら、どうするんだと問いかけられて数秒迷った。どうするという意味は、今からすぐにでもセックスをするのかどうかを示しているのはわかっていた。
もうかなり慣れてきたけれど、ほとんど起きている間中常に体が火照っている状態は大変だった。このままだと淫乱になるんじゃないかとシズちゃんに言われたことがあったけれど、そんなものはとっくに超えているような気がした。
いろんな体位で性行為をしてみたり、道具やあらゆるものを使って自慰をしたり、とにかくできることはなんでも試してきた。
それでもおさまらなくて、今に至るのだ。かろうじて自分を保つことはできているけれど、行為が始まればすぐに別人のように淫らにねだって甘えてしまう。内心そんな自分も嫌いではなかったけれど、やはりどうしても本能的に許せなかった。
「まだ帰ってきたばかりじゃないご飯もまだだし後で……」
「手前は最近すげえしおらしくなってきたよなあ。最初の頃は俺の都合なんか考えずにしてくれって迫ってきてたのによお」
「な、んだよ!人が気を使って……!」
瞬間全身がカッと熱くなって、思わず大声で叫んでいた。確かに二人でここで住み始めた頃はほとんど見境なく迫って、必死にしがみついて、なんとかしてと縋っていた。
思い出しても恥ずかしくて憤死しそうで、あんなのは俺とは違うと訴えたいぐらいだった。
「んなもんいらねえよ。もっと横暴で自分勝手にしてりゃいいじゃねえか」
「あぁ、そう……そんなこといちいちシズちゃんに言われたくないんだけどさあ。それにどっちかというと自分勝手に襲ってくるのはそっちだよねえ」
「そうか、嫌だったか?じゃあ自分でバイブでオナニーでもしてろよ」
ため息をついて呆れたような仕草をしながら、強引に迫ってくることを指摘したのだが、どうやらこっちが追いつめられてしまったようで大きく口を開けて呆けた表情で固まった。
その間に無造作に転がっていたバイブを手にして戻ってきたので、慌てて布団を頭から被って抵抗した。無駄だとはわかっていたけれど。
「ちょ、っと……なに考えてんのさ!やめてよ!!」
「うるせえ、いちいち恥ずかしがってんじゃねえよ!どうせ突っ込んだらアンアン喘ぐ癖によおッ!!」
言い終わらないうちに布団を無理矢理剥ぎ取られて、その拍子にベッドの上を転がって気がついたらうつぶせになっていた。慌てて後ろを振り向こうとして、いきなりズボンごと下着を引き抜かれた。ずっとこんな状態なのもあって、Tシャツに短パンという恰好だったのであっという間に膝のあたりまで脱がされてしまう。
「あ、っ……も、やだって……っ、ぅ……!」
「いいか俺が言うまで勝手に取るんじゃねえぞ?わかるよな?」
布団に無理矢理押さえつけられながら、呻き声をあげるがその声は全く届かない。動じることなく後ろの入口にぶっといバイブを押し当てながら、有無を言わさない口調で命令するように言った。
逆らえばきっと今日はセックスしない、とか言われるのはわかっていたので、喉の奥まで出掛った言葉を引っ込めた。
「わ、かった……っ、あ、やぁ……は、っ、あ、はあぁあああんっ……!?」
「ははっ、やっぱり中ぐちょぐちょに濡れてるじゃねえか。女みてえになっちまったんじゃねえのか手前の尻穴もよお」
「う、っ、うぅんっ……は、く、ぅう、あ……」
あまりに屈辱的な言葉に悔しくて唇を噛んでいたけれど、淫猥になった体は易々と太い玩具を体の奥に飲み込んでいく。シーツの端を握りながら、自ら腰をビクンビクンと震わす浅ましい姿に眩暈がした。
こんなのは嫌なのに、嫌なのに、と自分自身に言い聞かせてももうスイッチが入った体は止められない。熱っぽい吐息を漏らしながら、蕩ける瞳で後ろを振り向いてもっとと誘惑しているようだった。
酷い言葉で罵られても仕方がないぐらい、すっかり快楽に酔っていた。ただの玩具だというのに。
「嬉しそうにひくひくさせて、これで締りがいいのがやっぱり最高だよなあ。俺は好きだぜ、ここが」
「ひ、っう……あ、んは、ぁあああ……・あ、ふるえ、て……や、ぁ、あ!!」
ニッコリと最高の笑みを俺の方に向けながら好きだと告白し、そうしてバイブのスイッチを入れてきた。ときめきかけた胸が、振動によってぎゅうっと締めつけられてすぐに淫悦な刺激へと変化していった。
微弱な振動のはずなのに媚薬で敏感にされた全身には、怖いくらいに効いてきてすぐに頭の中がどろどろに溶けていって何も考えられなくなる。
その時目の前に、今一番欲しているモノが差し出された。
「俺のも楽しませてくれるんだろ?」
「あ……っ、う……く」
俺の気がつかないうちに脱いでいたらしいシズちゃんが、硬く勃起したモノを見せつけるように鼻先ギリギリまで出してきて、舐めろと指示をしてきた。独特の濃厚な雄の香りが漂ってきて、余計にぼんやりとした。
もう何度もこれを口に含んで、イかせて、出た精液を飲んだり舐め取ったりした。男に奉仕する趣味なんてなかったのに、愛しい相手のモノだと思うとなんでもできた。
もっともっと欲しいと自分から何度もねだって、顔や体にかけてもらったことだってある。
そんな変態的なプレイを強要してきたのは最初は向こうの方だったのに、気がついたら犬が盛るように自分からお願いしていた。本当に少し前までの自分が聞いたら、卒倒するような事ばかりしていた。でももう何度も毎日繰り返していれば、当たり前のように受け入れていた。
今はまだ媚薬の効果が残っているからここに留まっているけれど、それが切れた時すぐに元の生活には戻れないぐらいには、狂っていた。
けれど後悔は全くない。
「ふ、っう……ん、くぅ……む、うぅん……」