2011-04-19 (Tue)
「鬼畜静雄全集」
静雄×臨也/小説/18禁/A5/324P/1900円
2010年発行の無配本から再録8本+書き下ろし2本の再録本です
全作品追加有で200P以上書き下ろしてます
発行済の本の続編もありますがそれだけでも読めるようにしています
各サンプルは後日あげていきます
【君だけにはわかって欲しいけど】※ドタイザ描写も有ですがシズイザです
【四人の静雄と同棲生活その後】※「四人の静雄と同棲生活」続編
【変わらない胸の痛みも】
【恋のメリーゴーランド】※合同誌「唇からロマンチカ」続編
【おもちゃと卒業式】
【溺愛奴隷その後】※「溺愛奴隷」続編
【触手王静雄その後】※「触手王静雄」続編
【キミニ触レタイ】
【香水】書き下ろし
【獣の花嫁】書き下ろし
静雄が臨也に告白・監禁・調教・玩具・便器にしたり触手で襲ったりヤンデレたりする話
書き下ろしあらすじ
【香水】 変な香水のせいでモブに襲われた臨也を静雄が助けるが… 静雄がすごく黒い話
【獣の花嫁】 獣の神様な静雄の生贄になるはずが花嫁にされて一緒に住むことになるが他の獣や村人達に性的虐待を受けてそれを隠しつつ密かに想い続ける臨也の話
※10本中6本にモブ×臨也の表現・1本に触手×臨也表現がありますのでご注意下さい
※静雄が獣で獣強表現・静雄以外の獣とも獣姦表現があります
※途中や結末が無配本の時と大きく変わっている話もあるのでご注意下さい
書店事前予約 虎の穴様
続きから【君だけにはわかって欲しいけど】のサンプルが読めます
* * * 静雄と体の関係を持っている臨也が門田を利用して嫉妬させる話■3.21発行
※挿入はなしですがドタイザ描写があります
「そう、ねえ……ドタチンに協力して貰いたいことがあるんだけど、いいかな?」
「その顔はロクでもないことじゃねえだろ?」
「なんだ俺のことわかってるじゃん。大丈夫だよ?ただ突っ立ってるだけでいい、すごく簡単な仕事だから」
ニッコリと作り笑いを浮かべて妖しく微笑んで目を細めた後、素早く右手を床に着いて勢いをつけたままドタチンの胸に頭から飛びこんでいった。腰がギシギシと痛んだが構ってなどいられなかった。そしてそのまま足の上に馬乗りになり、あっという間にズボンのベルトを外しにかかった。
「はぁ!?ちょ、っと待て!動けないんじゃなかったのか!って、おいやめろ臨也!!」
「ごめんね。でもすごくいいことを思いついちゃったんだ。だからさ、このまま大人しく俺に襲われててよ」
こうするのは二度目だった。一度目はシズちゃんの時だ。あの時も同じように襲いかかって、無理矢理ズボンを脱がし童貞を奪った。
あの時は本当に楽しかった。驚いてはいるものの、あの怪力でなぎ倒すこともせずに、オロオロと不安げな表情をしていた。俺はそれを見て興奮してしょうがなかった。あの平和島静雄をおさえつけているのだと思うと、最高の愉悦さえ感じていた。そうして好き勝手に俺の中で暴れさせてやった。
そうして中に出された後、逆上したシズちゃんによって形勢が逆転してしまうまでは、俺の思い通りだった。今のような有様になるなんて、その時は考えもしていなかったのに。
「ねぇさっき、俺のエッチな姿見て欲情しなかった?突っこみたいって思わなかった?ドタチン」
気を取り直して、シズちゃんのことは頭の中から追いやった。そうしてドタチンを誘惑するように声を掛けた。
さっきせっかくお腹の上にかけてもらった学ランは、既に床に落ちていて陵辱された痕を惜しげもなく披露する。見せつけるように腰をわざと掲げるとと、中から白い汁がどろどろとこぼれてきて床にぽたぽたと雫を落としていく。
「ほら、こんなになってるの……っ」
背中から手を伸ばしてわざと入口を指で押し広げると、本格的にそこから中身が垂れた。眉根を寄せて快感に浸るような顔で息を漏らして誘うと、向こうは相当動揺しているようだった。
「やめろって、とにかく落ち着け!俺にそんな趣味はないし、あいつとは違うんだよッ!!」
「そこまでムキにならなくてもいいじゃん。もしかしてドタチン、俺のことが好きだったりして?」
ただの言葉のあやだった。深い意味は無かった。
「そ……んなわけないだろッ!いいから離れろ!!」
だがその瞬間ドタチンの顔が真っ赤になり、苦々しいような表情をして本気で怒鳴りつけてきたのだ。見るからに明らかな反応に、ぽかんと口を開けて呆けてしまったぐらいだ。
「え?マジで……?へーそうなんだ、ドタチン俺のことが好きなんだ。それは悪いことしたなぁ……いやむしろこれからすることはイイ事なんだけどね」
「だ、からッ!やめろって……!!」
俺のことを本気で睨みつけながら体を起きあがらそうとしたので、慌てて下着を引きずり下ろして中から目当てのモノを取り出し軽く握り締めた。それ以上動くと、危険なことになるという意味も含んでいた。
「自分で言うのもなんだけど、俺なんか早く諦めたほうがいいよ。好きならわかるでしょ?お互い報われない相手のことを……」
そこで上半身をゆっくりと屈めて、まだ全く反応していないそれにそっと口づけを落とした。手の中で敏感にふるりと震えるのが、かわいくてしょうがなかった。
「好きなんでしょ?」
言いながら自己嫌悪に陥っていた。そうだ、俺ははじめから――出会った瞬間からシズちゃんのことが好きだった。人間を平等に愛するこの俺が唯一嫌いで、憎くて、殺したくてたまらないぐらい執着して、それぐらい好きな相手だ。
だがこの想いが実らないのは確実だった。わかってて、全部わかっててこっちから誘ったのだ。喧嘩以外にせめて体だけでも繋がれれば、どんな形でもいいから温もりを感じてみたいと思ったんだ。しかし結局望んでいたようにはならなかった。
温もりどころか、ただ冷ややかに犯されて心を踏みにじられ続けている。簡単に手に入るわけないと思っていたけれど、それ以下だった。一人の人間としてすら扱ってくれないようでは、終わりだ。
けれどやめられない。きっとこの先もずっとやめられない。だから、少しでもこっちを見てくれるための手段があるなら、なんでもしようと考えた。どんな汚い手だろうが構わない。真剣に俺のほうを向いてくれるまでどんなことでもしようと、決めていた。
「一生懸命気持ちよくしてあげるからさ、これっきりで忘れちゃいなよ。辛い想いなんて全部……」
「……ッ!?」
そして瞼を閉じると露わになったドタチンのペニスに顔を寄せてそのまま口に含んだ。まだ全然硬さも大きさもなかったので一気に唇に飲みこみ、ころころと中で転がして遊ばせはじめた。
吸いついたり舌を絡めてみたりといろいろしていると、あっという間に勃起してきて気がついたら先端からしょっぱい汁が垂れるぐらいに反応していた。
「ははっ、おいしいよドタチンのこれ。あんまり味がしないしないし、これならずっと咥えてられそうだなぁ」
そこで一度唇から引き抜いて顔を見あげて視線をしっかりと合わせた。すぐに向こうは顔を背けて外したが、こっちはじっと眺めながら唇の端をつりあげた。 俺はシズちゃんとは違う。一方的にするだけの行為なんて、つまらない。
満足げに笑うとまた再びそれに舌を伸ばした。裏側の部分にも軽くキスをして、そこから先っぽまで舐めあげて溢れ出る透明な液体を唇を押しつけて吸い取った。すると全身をビクッと震わせてドタチンが反応を示した。もう手を添えなくてもいいぐらいに完全に勃ちあがっていた。
「ふ、うぅん……くぅ……っ」
意図的に甘い声とため息をこぼし、舌先でぺろぺろ舐めるのにも音を立てた。ざらついた舌先で根元から上へとひと舐めし、また戻るのを繰り返す。すると俺の想像以上に早く、ぶるぶると麻痺しはじめたのだ。
限界が近いらしい。
「おい、臨也っ!」
「いいよ、このまま顔で受け止めてあげるから……っ!」
そう言うとドタチンの熱をもったモノをおもいっきり口に入れた。不意打ちの攻撃に迫っていた絶頂にすぐ昇りつめたようで、白濁液がものすごい勢いで飛び散った。タイミングが少し遅れて口の中にも吐き出された後、わざと取り出し頬や唇の上に迸らせた。
「んくっ……あんまりドロドロしてないから、飲んでも喉に絡まないよ。ごちそうさま」
口内の液体をゆっくりと味わうように飲み干して、舌を出して唇についている残留をぺろりと舐めてから告げた。顔にかかった汁が口の端を伝い、涎のように床に落ちていく。
「悪い」
「あれ、なんでドタチンが謝るの?したのは俺の方なのに?どこまでお人よしなの」
かわかうように言ったが、向こうは真剣な表情でなにかを思いつめているようだった。口をパクパクとさせて言おうかどうか迷った後、決意したように唇を開きかけて――。
「俺は……っ!」
「いいいいいいいぃざやあああぁぁーーーッ!!」
しかしタイミング悪く別の怒鳴り声が聞こえてきて、すべてがかき消された。
いや、俺にとっては計算されたタイミングだった。これを狙っていたのだ。
「あれえ、シズちゃんやっと気がついたんだ?俺に財布をすられたこと。最中に取られるなんて迂闊だよね。ほんと何かに夢中になるとなんにも見えないんだから」
扉の方を向いてそう言いながら、左手でポケットから黒い財布を取り出してひらひらとかざした。だが本人は全くそれが目に入らない様子で、俺たちのことを眺めて硬直していた。
目線は当然俺の唇の端についている精液だ。
「おい臨也なにやってんだ、そりゃあ?」
「見てわかんないの?ドタチンに口でしてあげたんだよ。俺ってモテるからさあ」
財布をポケットに戻しその手で頬についた汁液をすくい取り、目を細めて見せつけるようにしながらぺろりと舐めた。すると明らかにシズちゃんから違うオーラが漂いはじめ、ぶるぶると肩を震わせて激昂しているようだった。
「お、おい……臨……」
「ドタチンは黙っててね?」
見かねたドタチンが焦りながら起きあがろうとしたが、右手でまだ握っている力を強めて牽制した。煮え切らないように眉を顰めてはいたが、しかたなく黙っていてくれるようだった。
きっと察しのいい彼なら気がついているはずだ。これから俺がどうしたいかということぐらい。
「あんなにしてやったのに、手前はまだ足りないってのかぁ?どんだけ淫乱なんだよ、なあッ!!」