ウサギのバイク 鬼畜静雄全集『触手王静雄その後』
2ntブログ
04≪ 2024/05 ≫06
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2011-04-29 (Fri)
「鬼畜静雄全集」
スパコミ発行新刊 静雄×臨也/小説/18禁/A5/324P/1900円
無料配布再録集+追加書き下ろし
【触手王静雄その後】 サンプル


静雄と触手の化け物のことを知っている臨也が狙われ触手に襲われて…■10.10発行

※「触手王静雄」の続編ですが単体でも読めます
※静雄が触手を普通に操ってます
※触手×臨也の描写があるのでご注意ください


* * *


「ったく、先にイったらおしおきだって言ったのによお。そんなにおしおきされるのが好きなマゾだったとはよお」

「……っ、う!?なっ……シ、ズちゃん……?」

ここに居るはずがなかった。電話をしたのはついさっきだし、仕事が終わってすぐ掛けたのならそれなりに時間もかかるわけで数分で辿り着く距離ではなかった。
最悪な想像しかしなくてそれを尋ねようか迷ったが、恐る恐る聞いた。

「もしか、して……ず、っと前から……見て、た?」
「あぁっ?さすがにわかったか?実は仕事なんかとっくに終わってて、手前に触手を突っこんでからずっとつけてたんだよな。ふらふらになりながらここまできたのは褒めてやるよ」
「……ッ、さ、いあく……!し、んじられな、っ……う、あっ、あ!や、めてうごかさな……いでよ!」

口答えをするなとばかりにまだ体の中にいる触手を動かされて、敏感になっている体がすぐに跳ねた。腰の麻痺が信じられないぐらい激しくて、余韻も味わえないまま次の絶頂に追い上げられるようだった。
やめてと懇願するのに全く聞き入れることなく責めてきて、気持ちよさのあまりだんだん焦点が合わなくなってくる。

「一人ですんなって言ったのに我慢できなくってよお。しかもなんか慣れてなかったか?実は家でもオナニーしてんじゃねえのか、ビッチが」
「ひぅっ、あ……しゅ、みわるい……っ、シズちゃんなんか、に……言われたく、ないッ、あああ!」

必死に言い返そうとするのが翻弄されてそれができず、遂には耐えられなくなって両手を後ろの触手に伸ばした。しかしガッチリとその腕を掴まれて、抜くことはかなわなかった。

「おい、勝手に抜こうとするなって言っただろうが。ったく手前は本当にどうしようもねえ奴だな」
「や、やだっ……か、ってにこんなことしてっ、おれ、は……ビッチじゃ、ないしっ、だれのせいで……うぅっ」

耐えきれなくなった瞳からボロボロと涙がこぼれて頬を伝い落ちていった。けれどもそんな姿を冷たい瞳で見下ろしていて、その態度に一気に溜まっていた不安が爆発した。
最初が最初だっただけにまだあれからセックスばかりをしていて、恋人らしいことなんてまるでしていない。お互いの関係を隠しているのはいいけれど、セックス以外でも二人きりで過ごしたかった。期待していたのだ。

「そんなに、っ……セックス、ばっかりしたかったら、っ……ほかのひとと、すればいいだろ!おれは、こんなのばっかり望んでないッ!」

しっかりとシズちゃんの方を見据えて、じっと訴えるように眺め続けた。しかしそんな言い分をあっさりと切り捨てるように、言ってきた。

「何言ってんだ?手前以外と誰がするかよ!そっちだって他の奴としやがったら絶対許さねえからな!ったく、ビッチすぎるから心配なんだよ」

「……っ、そう。人のなにを、しんぱいしてるのかしらないけど……っ、あ、よけいなおせわ……ッ!」

その言葉が嬉しかっただなんて、絶対に言ってやらないからなと思いながら体を捩らせた。確かに数秒前まで怒っていたのに、こんなことを言われては恥ずかしくて照れくさくてもやもやした気持ちになるしかなかった。
ニヤつきそうになるのをこらえて、ため息をつきながら、今の一番の気持ちを素直に伝えた。

「ねえ触手じゃ我慢できないから……っ、う、シズちゃんがしてよ。シズちゃんと、したい!」

前に同じようなことを言った時は、真意が相手に伝わっていなかった。触手が嫌だからシズちゃんとしたい、と言ったのと勘違いされていたのだ。そんなことはなくて俺はずっと、はじめからシズちゃんとセックスがしたかった。
それを包み隠さず伝えることにしたのだ。もう二度とすれ違わない為に。

「ったく、こんなとこで恥ずかしいな。そりゃ言われるのは嬉しいけどよお」
「……っ、早速ズボン脱いでる癖に。おしおきとか言って激しいプレイしたいのはそっち……っ、うわっ!」

こっちが真っ直ぐな気持ちを伝えたら、これまで見たことが無いぐらい照れていてこっちが笑ってしまいそうになった。けれども欲望には忠実なようで、手を動かしてズボンのベルトを勝手に外していた。確かにしてとは言ったけれど、今すぐそうなるとは思わなかった。
外でなんて嫌だなと思っていると、いきなり後ろから体を抱きあげられてそのまま壁に押さえつけられた。痛いなと思っていると、突き刺さっていた触手がズルリと引き抜かれて、悲鳴をあげた。

「んあ、ああっ……も、っ、ちょっと……や、だってきゅう、に……ッ!?」

* * *

「ううっ……く、ぅ……」

かろうじて口内に入りこもうとしてくる物体だけは、懸命に躱していた。唇をしっかり閉じて、左右から襲いかかってくる触手に顔を背けて頑なに拒む。先端から変な粘液を零していて気持ちが悪かったが、それが媚薬が含まれていて危険なのは知っている。
だから唇の周りがべたべたになっていたが、体を捩って逃げ続けた。すると意志を持ってないはずの触手の塊が俺の首に絡みついてきて、軽く絞められる。

「う、あっ……が、はっ、うぅっ!?あ、ん、むぐうううぅっ……!!」

やられた、と思った時には息苦しくてわずかに開いた唇を押しのけて、ぬるぬるした感触を伴いながら侵入してきた。必死に歯を立てて拒もうとしたけれど、全く効かずに逆に粘液がぐちゃっと飛び出てきて喉奥までそれが流れこんでくる。それを飲んだらダメだと顔を顰めて耐えようとするが、その隙をつくように何本かがまた入ってきて唇を限界まで開かされる。

「あ、っ、ぐぅう……じゅ、うぅ……うぐぐ、ぅ……んぶぅっ……!」

窒息感が増してまともに目を見開いていることもできず、結局限界がすぐに訪れて大きく息をすると同時に溜まっていた粘液を飲み込んでしまう。すると今度は本体達が自分の体を擦りつけるようにしながら粘液を舌や口内の壁に塗りこんでいく。そこからじんじんと痺れるような何かが伝わってきて、唇の端からもおさまりきらなかったものがだらだらとこぼれていく。
やめろやめろと頭の中で訴えながら、次第に飲まされていたものの苦いようなしょっぱい味が変化し、味覚が変わったような気がした。今まで味わったことのないぐらい最高においしく、喉を潤してふわふわとした心地いい気持ちが広がっていって、本格的に恐怖を感じた。

「う、むぅっ……ぷ、はっ、は……な、んれ、おいひぃっ……あ、は、ぢゅぞっ、ぐぢゅる、ぷ」

けれども心の中の気持ちとは裏腹に、気がつけば自分から唇を吸いつかせて喉を鳴らしながらその気味の悪い汁を飲み続けた。両手で触手をしっかりと掴み、すべてを吸いつくすように舌で舐め取りながら丹念に胃の奥へとそれを受け入れていく。
この間の触手はこんなにも俺自身に悦びを与えてくれるようなことはしなかったので、人の手によってコントロールされていることはこういうことかと理解した。どうやって相手を気持ちよくさせて堕とすか、研究しつくされているのかもしれない。
そんなものに、俺一人で勝てるとは思えなかった。ただでさ、甘美な快楽の味を知り尽くしているというのに。

「は、ぷうぅ、っ……や、らぁ、あ、はぁ……あつ、っんうむぅ……おか、ひくなるっ、あ、んぅう、ぶっ、ぢゅぷ……んぐ、んうぅ」

ダメだという警告は次第に薄らいでいって、代わりに体の奥底から響いてくる悦楽に全身が反応し始めていた。そしてそれを煽るかのように絡みついていた触手達が、コートやシャツを一部分だけ脱がされていた場所に這うように進んでくる。タイミングが絶妙で、俺の体はすっかり力が抜けてただ享受することしかできない。
ぐちょぐちょに湿っている体を擦りつけてきた触手が、肌の上を通り過ぎるとそこがまたじわじわと疼いてくる。さわられた部分が性感帯になったかのような刺激に、頭の中まで蕩けていく。

「あぁっ、ん……やだぁ、あ、たすけれっ……ふ、むぅ、く……おれ、たえられ、ないっ……シズ、ちゃ、あぁ……」

そうしてその名前だけは口にしないと決めていたのに、あっさりと言ってしまった。そのことに軽くショックを覚えながら、受け流すことのできない濁流のような愉悦の押し寄せに、体が作り変えられていく。もうそれは人間という領域を超えて、別の者になっていた。
つまり、シズちゃんと同じ化け物という存在になりかけているのだと自覚した。以前はそれをダシにして口喧嘩をしていたが、その頃に比べて嫌だという気持ちは無かった。だって、好きな相手と似たようなものになるということなのだから。

「おかひいっ……んふ、あぁ、っ……でも、ながされ、ひゃう……んちゅ、ぷぅ……あぁ」

これは危険な考えだ、とわかっていながら逆らうことができなくなっていた。既に全身は自分の意志で動けない程乗っ取られたかのような感覚に陥り、指先一つもぴくりとしない。
這い回る触手が勝手に手足を動かして、体の体勢までもが変えられる。そうして脱がされてあらわになっていた胸と下半身に、塊が遂に押しつけられそこの大きさに合わせるように細長い体が絡まってきた。
乳首の先っぽを摘まむように引っ張られ、自身の根元にも戒めるように絡まる。そしてすぐに、体に塗られたのと同じ粘液が擦りつけられる。ただでさえ敏感な箇所なのに、もっと感覚を強められるのだ。

「やめっ、ぅ……あぁ、ふあっ……!もう、やめれぇっ、これいじょう、むりっ、あ、おれ……」

媚薬の含まれた特殊粘液を擦りつけられながら、なにもかもが蕩けていく。視界は潤み目元に涙も薄らたまっていて、どこもかしこも妬けるような熱さで息苦しい。けれども、心の奥底では何かを期待するかのように次のものを待っていた。
やがて両足を大きく開かされて、男を誘うように少し抱えあげられて勝手にひくついていたそこをカメラの前に晒された。天井にあるレンズがしっかりと俺の姿を捉えていて、そのことにぞくぞくと背中が震えた。
知らない男達にこんな卑猥なところを見られている、と思うとどうしようもなく興奮した。でも、俺が一番こんな姿を見せたい相手は違う。
どうせなら、その相手に見てもらいたいと思ってしまった。

「シズ、ちゃんに……っ、あいたい……みて、ほしい……」

| 同人関連 |