ウサギのバイク リセット Another ⑥
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2011-06-03 (Fri)
*拍手連載「リセット」の別EDの話 16話からの分岐です
静雄×臨也 ※18禁注意

臨也に何があったのかをすべて知り静雄が助けに行く話
※今までの雰囲気と違い18禁要素強めです

* * *


二度目のせいか、薬が効いていくのが早くて部屋の中に連れ込まれてすぐにこの間の症状と同じものが現れてくる。目の前がくらりと歪みかけたが、俺の体を支えていた男達が連れて行きソファに座らされた。
熱い吐息を何度も吐き出していると、周りの男達が忙しなくうろつき始め俺の服を脱がしたり拘束具らしきものを身に着けられていく。それをただぼんやりと眺めることしかできなくて。
まだ残っている羞恥心を必死に抑え込みながら、頭の中はぐるぐると一つのことを考えていた。どんなことを聞かれるのか、とか何て答えれば一番いいかとか。
流されであろうビデオに関しては、なんとなく察しがつく。すぐには公開されることなく、それこそ俺が殺されてしまってそれなりに価値が高まった頃に流されるだろう。
一応それを阻止する手はずを整えておけばいいことだし、シズちゃんにさえ知られることがなければ問題はない。そうわかってはいるのに、体の熱が高まっていくことより心配でしょうがなかった。

(こんな姿なんて、絶対に知られたくない)

用意が整ったのか、体中をまさぐっていた男達が離れていって目の前に大きなカメラを持った奴が立つ。ご丁寧に証明も設置されて、本格的に俺の姿を撮るらしい。
不快な表情を顕わにしていると、見覚えのある玩具を持った男が近寄ってきてニヤニヤと笑いながらカメラの方をちらりと見ながらそれを顔の前に突き出した。

「新宿の情報屋サンはエロいことが大好きなんだよな?これ欲しいよなあ、言ってみろよ」
「…っ」

その言葉に一瞬だけ躊躇した。まだ理性は残っているので、あんな淫らなことを口にするなんて嫌に決まっている。でも逆らえば後が酷いこともわかっていて。
葛藤するまでもなく従わなければいけないのだが、悔しさがこみあげてくる。突き出された玩具にはたっぷりローションまで塗りたくられていて、誘うように光っていた。
本心ではもう苦しいぐらいに自身は勃起していたし、欲しくてしょうがない。でもそれを受け入れるのをまだどこか怖がっていて、胸がドキドキと高鳴っている。

「あれ、言葉忘れちゃった?でもちゃんとおねだりしてくれないと、後でお仕置きするよ」
「くそっ…わかった、言う…から」
「じゃああのカメラに向かって言ってくれるかな?」

顔を顰めながらレンズを眺めると、そこに惨めな恰好の自分が映っているのが反射して見えた。それを見た途端に、何かが吹っ切れる。

どうせもう、シズちゃんが俺の事を好きになってくれることもない。だから何かを言ったところで、意味は無い。例えこんな姿を見られたとしても、気持ち悪いと思われるだけだ。
それも俺の死んだ後だから、関係ない。こんな目に遭っていたことを知ったとしても、何もかもが遅いし最後の殺された時の姿を見れば納得するかもしれない。
血に混じってドロドロに白濁まみれになった姿と一致させて、ああこういう奴だったのかと幻滅されるだけだ。そんなのは、俺は知らない。俺は傷つかない。だから大丈夫だと。
何を言っても、許されると。

「…俺の尻の穴に、ぶっといバイブ突っ込んで、っ…ぐちゃぐちゃにして、気持ちよくさせて下さい」

「やればできるじゃねえか。じゃあ望み通りにしてやるけど、その前にこれつけておくぜ」
「それ、は…やっ…うぅ、く」

反対側の手でポケットから取り出したのは、銀色のリングでそれが何に使われるかはもうわかっていた。肩をビクンと震わせて抗議の声をあげるが、既に勃起しているペニスを握られて嵌められる。
急に圧迫感がそこを襲い一瞬痛んだが、覚えのある感覚に歯を食いしばりながら背筋がぞくぞくと震えた。あの激しい感覚を思い出して腰がぶるりと震える。
そしてそのタイミングを狙ったかのように、両足を開かされた状態で太股部分を縄で縛られ常に開脚状態になっている足を掴んで。前ぶれもなく後孔にバイブを宛がうと、一気に捻じ込んできた。

「ん、あっ、あ、あああ…っうぅ、あ、ひ…!」

忘れかけていた快楽を無理矢理引き出されて、恥ずかしさなんてすぐに吹き飛んだ。体が熱くて疼いて苦しくて、与えられる刺激に視界が滲み涙がこぼれ始める。
無機質な玩具に責められているのがもどかしかったが、カメラのことなんて忘れて口走っていた。

「きもちいっ…あぁ、んぁ、う…もっと、して…っ」



一方的に玩具で苛められて、ドライオーガズムで達する姿を何度も撮られた後に今度は複数の男達が俺を責め始めた。口と下と体を使われてそれに対してこっちも繰り返しねだる。
薬のせいで性欲は尽きないし、嫌だと思ったのも最初の数人だけで後はもうわからなくなった。精液のキツい匂いも、男達の汗ばんだ腕でさわられるのも、逆に心地いいぐらいで。

「うまそうに食いついてくるな。そんなにちんぽが好きなのか?ちんぽ狂いの情報屋サン」
「んぐっ、ぅ…んふ、ぷあっ、あ、はぁ…おいしっ、ん…のどのおく、ぐりぐりされるの、いい、っ」

必死に呼吸を整えながらそう告げる。喉奥を肉棒で乱暴に抉られて、えづく苦しさすらも感じてしまうようになったのがいつかは覚えていない。
目の前の悦楽に必死に縋りつきながら、みっともない声をあげる。それももう仕方がないと、頭のどこかで許容していた。こうしなければシズちゃんが危険な目に遭う、だから犯される。
その逃げ道がすべてを曝け出させ、悔やむことなんてなくなっていた。男達に抗わずに従って、気持ちよくしてやるのが使命だと勘違いまでしていて。

「そろそろ、いいですか?」
「……ん?」

すっかり溺れていた頭では、目の前に立った相手の意図が一瞬わからなかった。他の奴らとは違ってきっちり服を着込んでいたし、何をするのだと眉を顰める。
するとそいつが、忘れていたことを思い出させた。

「折原さんは平和島静雄さんといつもいがみ合って、派手な喧嘩をしていたそうですが、あれは嘘なんでしょ?」
「え…っ…?」
「実は彼の事がとても大事で、それを悟られない為にわざとあんなことをしていたのですよね?今は一緒に暮らしていて情報屋まで辞めてしまって、幸せですか」

一瞬言っている意味がわからなくて、呆けた。じんわりと手に汗が滲んで、嫌な感覚が体中を駆け抜けていく。

「彼とも、こういうことしてるんですか?」

その言葉に頬がかあっと熱くなる。きっとわかっていて、言っているのだ。シズちゃんと俺が、こういうことはしていないと。知っている上で、聞いているのだ。
違うと抗議しようとしたのだが、それは声にはならず別の声があがった。背後から、激しくペニスを突きあげられてそれが気持ちよかったからだ。

「んあっ、あ…ぅう…あんっ、ひ、ち、が…っ…!」
「情報屋サンすげえ締めつけ強くなったぜ。彼氏のこと聞かれて嬉しいんだ」
「ちがう、う…んぁ、あはぁ、あ、かんけい、な…いっ…あ」

シズちゃんは全く関係ないのだと訴えようとして、しかし遠慮なくガンガンと律動されてすぐに意識が飛ぶ。口元がゆるみ、唾液を垂らしながら与えられる刺激に身を任せた。
腰をくねらせて、貧欲に快感を得ようとする。ほとんど無意識で、余計にパニックになっていたからわからなかった。

「じゃあ、彼が知ったらガッカリしますよね。こんなにエッチで、犯されるのが大好きな淫乱だって知ったら」
「はぁ、ふ…っ、いやだ、ぁ、あいうな…いわない、で…」
「まだ何も言ってませんよ?でもそんなに平和島さんに知られるのが怖いのですか?」

男がわざと顔を寄せてきて、はっきりと告げてきた。そのことを一瞬想像して、バレてしまって冷たい瞳で睨まれるのを想像して、勝手に涙が溢れた。
わけもわからず怖くなって、全身をガタガタと震わせながら叫ぶ。それがどういうことかも、わからず。

「こわ、いっ…いやだ、いわないれっ、あ、こんなの…おれが、えっちだって、いわないでっあ、んぁ…」
「怯えてかわいらしいですね。一度も、誰にもこんな弱みを見せたことなんてないのに、男が好きな変態だったなんて、それは言えませんよね」
「ふあっ、あ…お、ねがいっ、あ、それ、もういわないでっ…」

俺が唇を震わせて必死に懇願している姿を見て、周りの男達がゲラゲラと笑い囃し立てる。男好きだったから、こんなにエロいんだとか、気持ち悪いとか。でもそんな傷つける言葉も頭に入らない。
それよりも占めているのは、ずっと俺を見つめて軽蔑した眼差しを向けている、ここには居る筈のない相手で。それが薬による幻覚症状だとしても、怖くてしょうがなかった。
涙をぼろぼろと流しながら、罵倒の声がいつのまにか聞き覚えのあるものに変わる。

『変態だなんて、最低だな。でもこれが、欲しいんだろ?』

「やめ、やめて…っ、あ、ゆるして、っ、おねが、いっ…シズちゃ…」

耳元で囁かれて背後から貫かれれば、パンパンと肌同士がぶつかる卑猥な音が聞こえてきて胸がぎゅうっと締めつけられた。息苦しくてしょうがないのに、ぎゅうっと中を締めつけるのが自分でわかる。
こんなのは、嫌なのにどうしようとパニックになっていると決定的なことを告げられる。シズちゃんの声で。

『こんだけ感じておいて、止めていいのか?中に欲しいんだろ、出してやるから言ってみろよ』

「あっ、あ…あぁ、もう、や…っ、あ、ほしい……ほしい、シズひゃんの、ザーメンだ、して…おなかいっぱいに、してよぉ…っ」

それを口にした瞬間、今までで一番体の奥底が疼いて心が切なく痛んだ。でもそれが癖になるぐらい嬉しくて、気づいたら夢中になって自ら腰を振っていた。
大好きな相手と繋がれて、出されるのが最高に嬉しいと本気で思いながらその瞬間を待った。すると腰を固定されて深いところに押しつけられて、遂に中に白濁液を受け入れた。

「んひゃ、あ、あああっ…あつ、シズちゃ、んの、あつい…やらぁ、あ、おれ、イっひゃう、あ、んぁああ……!!」

叫びながら背を仰け反らして、最高のエクスタシーに酔いしれた。既に腹いっぱいに出されている中に新たな精液を注がれて、それがじんわりとあたたかくて目を瞑って涙をまたこぼす。
幸福感に胸をいっぱいにしながら、普通ではない絶頂に笑みを浮かべた。もう目の前の男とか、カメラなんて見えていなくて、シズちゃんのことしかわからなくなる。

「うれひっ…シズちゃ…ん」

これがおかしいことなんて微塵も思わず、肉棒が引き抜かれて次のモノが入れられたことを悦んだ。このまま永遠に二人で交わっていたい、と歪んだ気持ちを信じていた。

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