ウサギのバイク リセットAnother 21
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2011-09-09 (Fri)
*拍手連載「リセット」の別EDの話 16話からの分岐です
静雄×臨也 ※18禁注意

臨也に何があったのかをすべて知り静雄が助けに行く話
※今までの雰囲気と違い18禁要素強めです

* * *

「怖いことなんかしねえからよ」
「それはわかってるんだけど、さ…」

少しの間だけ抱き合っていたが、顔をあげたシズちゃんは目を赤くはしていたがさっきと同じ態度で再びジッパーを下げていく。そうしてようやく一番下までおろされて、コートの前がゆっくりと開かれると素肌が顕わになる。
そこでやっぱり、シャワーを浴びたかったかもしれないと思った。シズちゃんとのことを覚えていないということは、薬を打たれておかしくなりそれを止める為に九十九屋のくれた薬をどういう経緯か飲んだと言うことだ。
つまりシズちゃんとする前に、セックスはしなかったけれど淫らなことはした可能性はある。そこに助けに入ってくれたのなら、嬉しいのだけど聞く勇気はまだない。

「どうしたらいいか、わからないんだ…どう反応したらいいとか、その」
「別に普通にしてりゃあいいだろうが。それとも手前はセックスしてた時に全部計算して、あんなエロい声出してたのか?」
「そ、れは…!ち、違うけどさあ」

まさかエッチな自分を曝け出すことにまだ戸惑っているとは言えずぼかしてみたのだが、あっさりとそれに近いことを指摘されて息を飲む。しかもそんなの今更だと言いたげにため息をつかれて、自然と頬が熱くなった。
既に知られてるなんて最悪だ、と思っているともっと心を揺さぶられることを言われる。

「っつーか、もう全部知ってる。俺に隠れて男達に自分から抱かれに行って、薬使われたり脅されてエロいことさせられたり。俺と携帯で話してる最中に、犯されてたのも何もかも全部だ」
「えっ……なに、それ?」
「話すと長えしややこしいから後でな。まあだから、今更隠すところなんてねえし手前が何してたかとかそこはどうでもいいから、俺にも見せてくれよ。すげえエロいとこ」
「な、な、なに…なんで…!」

たった一言で頭の中がパニック状態になる。だって全部だなんて、とんでもない。
しかも携帯で話しながら犯されていた時のことまで言われれば、驚いてもしようがないのだ。どこまで知っているのかと聞いても全部だと言われるだろうし、本当に本当に最初からすべて知られているのだとしたら。

「あーいやちょっと違うな。他の奴らにひでえことされてんのも苛ついたし、エロいことを臨也にしてんのが羨ましいって思った。今度俺にもさせてくれよ、玩具使ってイかせまくったり、カメラで撮影したり」
「っ、あ、あぁもういい!それ以上しゃべらないでいいから、やめて!」

次々と痛い過去を晒されて、羞恥心で死にたくなる。しかもこの調子だとそれらの行為がすべてシズちゃんの為にしたのだとそういうことまでバレていそうだ。
もう知られていないことなんてないと考えたほうがいいかもしれない。下手したら俺が覚えてないことまで言ってきそうで怖くなる。秘密を隅々まで暴露されるのが、こんなにも酷いものだとは思わなかった。
気持ちが落ち込みそうになったところで、それを一気に浮上させるようなことを言われる。

「だからよお、俺が手前の体綺麗にしてやるよ。気持ちよくして、俺のでドロドロにして、俺の匂い擦りつけて、俺だけのもんになるんだろ?」
「わ、かったよ…もう、やだ、こういうところが無神経なんだよ」

綺麗にするなんていいながらドロドロにしてたら意味がないだろうと言いたい気持ちを抑えて、目線を逸らす。どうしてこう落とした後でこっちが喜ぶことを言うのだろうかと。
こんなのシズちゃんじゃない。いつでも俺の思う通りにはならなくて、傷つけるようなことばかりを言って。でも今は俺が言われて最高に喜ぶことしか言わないなんて。

「おい、なんつった?」
「だから…っ!シズちゃんのものにしてよ、俺のこと」
「そういうことはもっと早く素直に言いやがれ」

自分でもこれは恥ずかしいと思いながらもヤケクソで言えば、爽やかに笑われて全身がむずむずした。なんだろう、この甘い雰囲気はと。
嫌じゃないけど、つい最近まで喧嘩ばかりしていた仲とは思えない。唇を噛んで喜びを必死に隠そうとしているのが俺だなんて自分で思えない。

「じゃあパンツも脱がすぜ」
「う、うん…」

もうわかってるならいちいち聞かないでくれ、と思いながらも頷く。すると腰の辺りの布を両手で掴み、一気に膝まで引き下ろされる。あんまりにも一気にそうされたので驚いたが、最後まで見届ける前に自分の顔を両手で覆い見えないようにした。
かあっと全身が火照って、わかってはいたけれどお願いだから口にしないでくれと心の中だけで念じたのだが。

「もう勃ってたのか」
「…っ!うぅ…く、だ、からっ…!!」

自分でもおかしいことだってわかってるのだからはっきりと言わないでと思ったのに、容赦なかった。やっぱりこういうところが大嫌いだと毒づいても口に出さないのだから意味は無い。
一人で勝手に気持ちが昂ぶっているなんて、と自己嫌悪に陥っていると少しだけ小刻みに震えたせいか中から精液が垂れてどろりとシーツにこぼれた。そのことに息を飲む。

「すげえ…それ、早く欲しいって誘ってんのか?」
「ちが、う…っ…ああ、もうやだ!」
「嫌だって、中出しされた俺の精液が嫌なのか」
「どうして、こんなにややこしいのほんと!」

こうやってとぼけているのもわざとではないのかと思えるぐらいに鈍かった。なにが悲しくていちいち自分の状態を説明しなければいけないのかと苛ついたが、このまま言わないでまたこじれるのも嫌だ。
だから結局、ゆっくりと口にした。

「シズちゃんが変態的なことばっかり言うから、そういうのやめて欲しいってお願いしてるの!な、中出しならいくらでもしていいから!!」
「そういうことか。しかしそりゃあ無理な話だな。こういうのは苛めて楽しむもんだろ?それにさっきは、犯してザーメン出してくれって簡単にねだってきたぜ」
「や、優しくするって言った癖に!」
「だから、優しくエロいこといっぱいしてやるっていうことだったじゃねえか。全身俺の精液まみれにしてやるよ」

せっかく俺がこれでも悔しいのを堪えて決心して言ったのに、信じられないと憤慨する。普通だったら自分から中出ししてくれって言うのも相当変態的だと思う。でもすべてを知っているから、感覚が確実に麻痺している。
好きな相手に犯してくれなんてねだるのがおかしいのだとは気付いてくれそうにない。とんでもない知識を与えてしまったと深く息をつく。
でももっと最悪だと思ったのは、不意にシズちゃんので精液まみれになっている姿を想像してしまった自分自身だ。

「なあ、体震えてるぜ。嬉しいんじゃねえか?」
「えっ、な、なにが…!」
「俺のがここに入ってるところ、想像したんだろ?」
「……ッ!!」

そこで急に指先を入口周辺を押しあげるように擦りつけてきて、そのせいでまた中身がとろりとこぼれた。慌ててビクンと全身が跳ねたが、するとまた余計に垂れる。その繰り返しだ。

「先に手前だけイかせるってのもアリだよな?すげえ感じやすいんだし、素でイくとこ見ておきてえ」
「ま、待ってよ…!話が違う、っ…あ…!!」
「だから酷くはしねえけど、苛めねえとは約束してねえだろ?」

横暴だと抗議する前に人差し指が体の中にあっさりと挿入されて息を飲む。そこは既にシズちゃんの吐き出したらしい精液で滑りがよくなっているので、何の躊躇もなく入りこんできた。
すると忘れていた快感が強制的に思い出されて声をあげそうになってしまう。かろうじて堪えたが、敏感になっているそこは悦んで指を迎え入れていた。

「中すげえ熱いし、ぎゅうぎゅう締めつけてねえか?」
「…ぅ…そ、んなの知らない」
「そうか、やっぱり苛めて先にイかされてえらしいな」

しまったと気づいた時には遅かった。遠慮なく二本目の指が突き入れられて、最奥まで突き入れられてしまう。
口元を抑えて耐えたけれど、口を開けていれば確実に色っぽい声が漏れた。だってまだ指しか入っていないのに、ビリビリと背筋が震えていつ出してもおかしくない状態だ。力を入れて堪えてはいるけれど、こういう時散々焦らされてすぐには射精しないようになっていたことを安堵した。

「あれだよな、すげえ気持ちいいとこがあんだったよな?この辺か?」
「えっ…!?」

なんだかんだで覚えたてのエッチなことをしゃべってはいるけれど、知識だけでできるわけがないと少しだけ軽く見ていた。だからまさか本当に、いきなり俺が一番感じやすい部分を探り当ててくるなんて思わなくて必死に堪える。
力を入れて喘ぎ声だけは出ないようしたけれど、やはり淫らになった体の反応だけは誤魔化せなかった。

「やっぱりここか。いきなり当たったな」
「……ぁ」
「っつーかさっきから口元押さえてんじゃねえよ、声出してみろよ」
「や、め…っ!?」

やばい見つかった、と気づいた時には強い力で腕が引っ張られて焦ったと同時に二本の指でぐりぐりとそこを擦られる。しかもさっきよりも強く、刺激を与えるには充分だった。
これまで何十回どころか、きっともっと多くの回数性行為をして快楽を刻みつけられて堪えるなんてことをしてこなかったのだから、それ以上は無理で。

「ん、ひあっ…!」

おもわず漏れた甲高い声に動揺しながら、舌打ちをした。

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