ウサギのバイク 鬼畜静雄全集【ドS執事×M王子その後】
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2012-04-30 (Mon)
鬼畜静雄全集3のサンプルです
【ドS執事×M王子その後】
ドS執事×M王子の書き下ろし続編 パラレル
静雄の留守中に何者かが城を襲い国の人間を助けたければ触手の化け物に襲われろと脅されて…
※触手×臨也描写があるのでご注意下さい

* * *

「とにかく、こんなところでエッチなことはしない!」
「あのなあ、そもそも手前に拒否権なんかねえんだよ。尻向けてさっさとしろよ」
「ひあっ!?」

パシンと派手な音が広い室内に響き渡った直後に、おもいっきり尻を叩かれたんだと気づく。あまりの刺激にとうとう耐えきれなくなって尻だけを掲げるように振りながら、ガクガクと全身を震わせた。

「なんだもしかして、尻叩かれて空イきしちまったのか?」
「ち、が……っ、あ、ぁ」

すぐさま否定したけれど声は弱々しく艶っぽさを含んでいた。恥ずかしさで顔があげられなくて目の端に涙も溜まっている。
こんな神聖な場所ではしたないことをしてしまって、という罪悪感に苛まれながらも背筋を寒気がぞくぞくと駆け抜けていく。最低なことだと頭でわかっていながら、内心興奮しているなんて変態にも程がある。

「別に変態マゾ王子でも俺は好きだぜ」
「……うぅ、く」

悔しさに歯軋りしながら好きだという単語だけが何度も繰り返される。俺は好きという気持ちを口に出すことすらも照れくさくて死んでしまいたいと思うぐらいなのに、シズちゃんは大人の余裕なのかあっさりと言う。
どんなに騙されからかわれ、惨めなことをされようともかっこいいと思うし傍に居られるだけで嬉しい。少なくとも一人で過ごした数年間なんかよりも、充実した毎日を送っていて幸せだ。絶対に言ったりはしないけれど。

「しょうがねえからオナニーするの手伝ってやる。ついでに二度と神なんか信じねえように、徹底的に犯してやるからよお」
「待って、っ、まだ……体が、敏感で、ぇ、あ、んぁ」

嫌な予感がして慌てて顔をあげようとしたけれど鎖に引っ張られ阻止される。床に這いつくばったまま尻は正面の、イラストが描かれた方へと向き横からシズちゃんの手が伸びてくる。黒手袋越しに数回はたかれた部分を撫でられた後、未だ振動している玩具を掴まれる。
些細なことでもあり得ないぐらい敏感になっていたので、そのまま思いっきり引き抜かれまた元に戻すという動作をされて悲鳴があがった。しかしこんな責めは、ただの手ぬるい始まりにすぎない。

「やっ、あぁ、やだ!おねが……っ、ひぅ、く、やめてぇ……あ、ぁんあ!」
「おいおいあんまりはしゃいで腰振るとさっき中出ししたザーメンがこぼれちまうぞ。俺はオナニーしろって言っただけで、精液漏らせなんて言ってねえ」
「だ、だめだ……っ、あ、ぁあ、こぼさ、ないからぁ……んぐ、っ、ひぁ、やだぁ、あ、んぁ」

* * *

「動くなと言ったのに動いたから、その男を眠らせた」
「お前が噂の黒騎士か?随分と乱暴なんだな。いきなり乗り込んできてこんなことをして、何が目的だ」

剣を構えながら鋭く睨みつけると、現れたのはさっきちょうど話をしていた通り全身を黒の鎧で隠した大柄な男のようだった。なんとなく外にも人の気配がしていたので、何人かを引き連れて乗り込んできたのだろう。
噂通りに強そうに見えるし、いきなりこの部屋に入っただけで人間を眠らせるなんて普通じゃない。もしかしたらさっきの従者の女性も眠らされているだけなのだろうか、と思うが言葉を信じきるわけにはいかないので剣を握る手に力をこめる。

「お前だ」
「王になってこの国を乗っ取りたいと?」
「あんたに恨みがある。だからこれは、個人的なことだ。だが、国の人間を利用させて貰った」

そいつが言うと、廊下からぞろぞろと数人の人間達が入って来たが明らかに様子がおかしかった。まるで操られているみたいに全員が同じ虚ろな表情をしていて、ぞっとする。
瞬時にこれは普通の人間ではできないと悟った。訝しむように見つめながら、低い声で尋ねる。

「人間じゃないよね?例えば、悪魔とかそういう類かな」
「ああそうだ、悪魔だ。あんたが別の悪魔の契約に縛られてるのは知ってるぜ。前の王の約束で、そいつの言いなりになってんだろ?」
「よく知ってるね。もしかして俺達の事って悪魔の中では有名なのかな?俺は悪魔のことはよく知らないんだけど、最低な奴だっていうのは知っているよ」

わざと挑発するように言ったら、はっきりと俺とシズちゃんのことを告げられて警戒が強まる。表情は変えなかったが、内心焦っていた。
俺は悪魔のことも、契約のことも詳しくは知らない。だけどここまでいろいろと知られているのなら、わざとシズちゃんが外に出ているタイミングで狙ってきたのだろう。個人的な恨みと言っているけれど、相当計画的だ。
ただの人間が適うわけがない、と頭で理解していた。

「俺はあんたで恨みを晴らせれば、それでいい」
「どんな恨みか知らないけど、殺したいのかな?もしかしてその人間達は人質みたいなものかい」
「違う。だが間違ってはいないな」

男の声はこもっていて、よく聞きとれない。それに普通の人間には出せない機械を通したかのような声で、完全に正体を隠しているのがわかる。顔を見れば恨まれるようなことをした、という内容も思い出せるかもしれないが今はわからない。
ここまで執拗に隠しているのなら、確実に俺が知っている者なのだろう。だけどそれを悟らせずに恨みを晴らしたいのなら、最後に正体を明かすことになるのかもしれない。どちらにしろ俺が勝てないのは目に見えていた。

「王が国民と、自分の身のどちらを優先するのかが見たい」
「は……?」

言っている意味がわからなくて怪訝な表情で睨みつけると、男が右手をスッとあげた。そしてそれが合図で、部屋の中に入って来て無言で立ち尽くしていた人間の一人の姿が変わる。
目の前で最初から最後まで見たので、すぐに顔色は青くなり恐怖と動揺でうろたえてしまう。一歩後ろに下がって、おぞましいそれを見た。

「こいつはこの国の人間だ。そいつを化け物にしてやった。元に戻る方法は、王のあんたがそいつとセックスして中出しさせてやればいい」
「な、にを……言ってるんだ?」
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